冬の星座「ほ座」の見つけ方を紹介します

(C)国立天文台

このページは冬の星座の「ほ座」です。

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「ほ座」
見つけ方
アルゴ船の神話
「ほ座」にある天体
基本情報
この他の冬の星座
まとめ
1. 関連

「ほ座」

🌟「ほ座」もアルゴ船座から分かれた星座の一つです。

「とも座」「らしんばん座」のさらに南の低い位置にあります。

低いところまで見える場所で、探してみましょう。

(C)アストロアーツ/星空年間

見つけ方

🌟「とも座」「らしんばん座」を見つけた後に探した方がいいでしょう。

「とも座」の中程で輝く2等星アルドラを見つけます。

そこから東へゆっくり目を向けると、

「ほ座」の2等星が4つほどわかります。

形は歪んだ台形を2つ合わせたような形で、帆を広げた様子の

イメージでしょうか。

1つ目の台形は「とも座」に近い方から2等星が確認できます。

天の川の中にあるので、細かい星はたくさんあります。

もう一つの台形の点となるのは東へは3~4等星ですので、

少し歪んだ台形になるように結んでみて下さい。

全貌を確認するのは南の方へ行かないと難しいので、

「とも座」のさらに下にある2等星が見つかれば「ほ座」だと

思って、星をつなげてみて下さい。

🌟また、「ほ座」の2等星のδ星とκ星と「りゅうこつ座」のε星とι星を

十字の形に繋いで「偽十字」と呼んで、ほど近くにある、南十字星と

間違って、方向を惑わす存在であったと言われています。

🌟かつては「とも座」と「りゅうこつ座」「らしんばん座」「ほ座」の

4つの星座を合わせて「アルゴ船座」と呼んでいました。

しかし、大き過ぎるという理由で、設定者のラカイユが4つに分割しました。

冬の星座の見つけ方「とも座」

「とも座」の「とも」とは船尾のことを表す言葉です。それもそのはず元はアルゴ船という船の星座を分けて作られました。目印になるのは「冬に大三角形」の南の一角「おおいぬ座」のシリウスを見つけましょう。

冬の星座の見つけ方「らしんばん座」

「らしんばん座」の見つけ方を紹介しました。単体ではとても小さくわかりにくので、隣の「とも座」を見つけてから探した方が良いように思います。共に低い位置の星座ですので、低い位置の空も見える場所での観察をお勧めします。

冬の星座の見つけ方「りゅうこつ座」

りゅうこつ座」の見つけ方を紹介しました。「りゅうこつ座」の全貌を確認するには、南の方へ行くしかないのですが、1等星のカノープスは2月ごろには地平線あたりに観測できる時があります。ぜひ観測してみて下さい。

アルゴ船の神話

アルゴ船にまつわる神話をまとめたページはこちらをご覧ください。

星座の神話「アルゴ船座(とも座、ほ座、りゅうこつ座、らしんばん座)

「とも座」、「ほ座」「らしんばん座」「りゅうこつ座」はかつて「アルゴ船座」という星座でした。そのアルゴ船にまつわる神話があるので紹介します。

「ほ座」にある天体

「ほ座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、

そちらも合わせてご覧ください。

南半球の天体(星雲・星団・銀河)「南のリング星雲-NGC3132」

「南のリング星雲-NGC3132」について紹介しました。日本でも、春先に南の低い位置でみようと思えば見えます。ただ、惑星状星雲は、精度の良い望遠鏡の方が見えると思うので、天文台がある施設などで、眺める機会があれば、探して見てください。

基本情報

学名	Vela(略号Vel)
中央位置	赤経：9h43m 赤緯-47°
概略範囲	東11h24m,西8h02m,北-37°,南-57°
20時南中	4月10日（高度8°）
面積	499.65平方度（順位32）
肉眼星数	76個(5.5等)
設定者	ラカイユ
主な天体	γ星：重星　2.2~4.5等星 NGC2547：散開星団　4.0等星 IC2395：散開星団　4.6等星
見どころ	NGC2547＝γ星の南にある散開星団で、50個の星が集まっています。口径6cmで個々の星が見えます。 IC2395=NGC2547の東、約6°にある散開星団で16個の星が集まっています。光度は4.6等星と明るいので、双眼鏡をで見えます。