星コラム「6月の星空」

2018年




 

 

🌟2018年6月の星空を紹介します。

天体現象を参考に観察してみてください。

 

 

月と土星が接近

 

🌟6月1日の夜明け前の南西の空に、月に寄り添う土星がみられます。

月は満月を過ぎたばかりで、明る過ぎます。

また、今年は土星の傾きが広く開いてるように見えます。望遠鏡で見る機会のある

時は、是非、見てください。

 

🌟6月28日の日没後の東の空に月が土星を伴って昇り始めます。

月初めにあった月と土星の接近とは、時間帯が違って、この時間から昇ってくる

姿が長く観察できます。

 

星コラム「太陽系惑星取りまとめ」
星コラムでの太陽系惑星の記事を中心に取りまとめたページです。「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星」などの簡単にまとめたページ一覧です。

はやぶさ2リュウグウへ

🌟6月27日頃に小惑星探査機「はやぶさ2」がリュウグウに到着予定です。

無事に到着する事を祈っています。到着してからのミッションもあるので、

プロジェクトが成功したら良いですね。

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月と火星の接近

🌟6月4日の深夜頃に南東の空から月が、昇ってきます。月と一緒に火星も

見られます。月は新月に向かって行く途中の月齢19です。中々夜更かしを勧める

のも気が引けますが、天気が良さそうなら見て下さい。

南の空には他の惑星(土星、木星)とさそり座のアンタレスも見るのをお忘れなく。

月と金星の接近

(C)国立天文台

🌟この時の金星は-4等の光度で輝きます。夕暮れの時間が長くなってきた時期に

とても美しい夕闇の空を演出してくれます。

 

そこへ細い月が物語の中のシーンのような姿で、とても神秘的です。

その神秘的な月の訳は、月の影もうっすらと光るように見えてきます、これは

地球からの反射光が月の影の部分を照らしているために、起こる現象です。

「地球照」と呼んでいます。

 

🌟6月16日の日没後の西の空では、細い月と金星が国旗のような印象で、

見られます。

 

 

星コラム「太陽系惑星取りまとめ」
星コラムでの太陽系惑星の記事を中心に取りまとめたページです。「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星」などの簡単にまとめたページ一覧です。

金星とプレセべ星団の接近

🌟6月20日の日没後の西の空で、金星を探して見ましょう。

この時金星は「かに座」にあります。そして甲羅の近くを通っています。ここに

「プレセべ星団」という星団があります。

🌟「プレセべ星団」といのは「かに座」の甲羅の部分にある、ぼんやりした光を

見たことがありますか?それが実は星の集まり、星団なのです。

🌟「プレセべ星団」は3等星ほどの明るさですが、低い位置では更にぼんやりと

しか見えないかもしれません。陽が沈みきってからの方が、見えるかもしれません

 

星雲・星団を見てみよう「プレセベ星団-M44-NGC2632」
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小惑星ベスタがいて座で衝

 

🌟6月20日に「小惑星べスタ」がいて座で衝となります。5.3等星の明るさで、

好条件の時は肉眼でもかろうじて見られます。ただ「いて座」のある場所は

天の川銀河の中心を向いているので、小さな星がたくさん集まってもいます。

判別するのが難しいでしょう。

 

🌟「小惑星べスタ」とは、1807年にドイツのハインリヒ・オルバースによって

発見された、太陽系の小惑星帯で3番目に大きな小惑星です。

この小惑星べスタは、将来的に準惑星に分類される可能性があります。

 

夏の星座の見つけ方「いて座」
「いて座」の見つけ方を紹介しました。「いて座」は「さそり座」と、共に黄道の9番目の星座として古くから存在する星座の一つで、アッシリアの彫刻では、サソリの胴体を持った人間が弓矢を引き絞っている姿で描かれています。

土星がいて座で衝

(C)国立天文台

 

🌟土星との接近もそうですが、その後の月の動きにも注目しましょう。

木星との出会いも待っています。

 

 

🌟6月27日には土星がいて座で衝となり、土星の観察好機がやってきます。

土星の美しい姿見せてくれます、夏の間のに開催される観察会などで、注目天体

として取り上げられる機会も増えることでしょう。それらに参加して、是非土星

の環を見てみましょう。

 

(C)国立天文台

 

(C)なよろきたすばる天文台

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まとめ

🌟2018年6月の星空の代表的な天体現象を紹介しました。

 

6月も惑星が色々と楽しめますね、特に土星が注目ですね。

ぜひ観察してください。

 

 

良い観望でありますように。。。

 

 

 

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