ニャンコ部「愛猫の去勢・避妊手術は必要でしょうか?」

ニャンnoコト




 

 

去勢・避妊手術は必要でしょうか?

考え方もありますが、繁殖を検討されていない方は、手術を検討した方が良いでしょう。

 

発情期について

まずは、猫の発情期に知っておきましょう。

 

発情期は最多で年4回

猫は本来、日照時間が長くなると発情期を迎える動物です。2~9月の間に条件によって2~3回発情します。現在では、家の中や街中でも、人工光で夜でも明るいので、発情の見られない冬期でも発情する猫もいます。2月はじめの最大発情期から、最多で年4回発情期があると考えておきましょう。

 

初めての発情期

メス 生後1年前後で性成熟して、最初の発情期を迎えます。品種差や個体差があるので、生後4ヶ月で発情をする猫や、逆に生後1年半近くなって発情する猫もいます。
オス 生後約1年で性成熟します。ですが、オスはメスが発情した時に出すフェロモンに反応して、初めて発情します。発情したメス猫が近くにいなければ発情することはありません。オスの発情はメスの発情期に従うことになるので、最初の発情期が訪れる時期には幅がある事になります。

ここで注意したいのが、「発情したメス猫が近くにいなければ」という近くは同じ町内くらいの広さを指します。また、メスと一緒に飼っていなければ発情しないという意味ではありません。

 

1回の発情期の期間

1回の発情期は約1.5ヶ月続きます。

交尾をして、受胎したメス猫は発情は止まり妊娠期に入ります。しかし、受胎しないメス猫は1週間ほどで一旦、発情が止まります。その後10日程するとまた発情します。

交尾をさせなければ、1.5ヶ月の発情期の間、これを2~3回繰り返します。

 

 

産ませるつもりがないのに、手術もせず、発情した猫に交尾をさせない事の方が残酷なことがお分りいただけますか?

 

去勢・避妊のメリットとデメリット

メリット 穏やかな性格になります

発情の興奮や、それらに伴うストレスか解放されます。性格が穏やかになり、中にはクールな性格が甘えん坊になった例などもあります。

発情期特有の行動が緩和されます

スプレーや大声でなくなどの発情期特有の行動がほぼ見られなくなります。発情期を迎えた経験のある猫は発情期特有の行動が残ることもあります。

生殖系の病気のリスクが軽減します

生殖器の病気の発症を高確率で抑えることができます。ただ100%というわけではありません、発情期を1度でも迎えた猫は、病気のリスクが高まります。

デメリット 太りやすくなります

運動量や消費カロリーの低下、ホルモンバランスの変化により、手術前と同じ食事内容では太りやすくなります。フードの切り替えや運動量を増やす工夫が必要となります。

 

 

去勢・避妊手術で防げる病気

100%防げる訳ではありませんが、リスクの軽減は見込めます。それらを念頭にお読みください。

 

乳腺腫瘍 避妊手術をしていないメスにお多い病気ですが、手術をした猫も発症することもあります。猫の乳腺腫瘍は悪性がほとんどで、乳腺に腫れやしこりができます。生後1年以内に手術をすれば、発症率を2割以内に抑えられるとされています。
子宮蓄膿症 多くは、発情中に最近が子宮に侵入して感染します。発症すると食欲不振、多飲多尿、嘔吐や発熱などが見られ、他の病気を併発した場合は、命に関わる恐れもあります。避妊手術をすれば、発症することはありません。
卵巣腫瘍 交尾をしたことがないメスに多く見られます。ホルモンの分泌過多が原因の病気です。卵巣は臓器の中でも転移の可能性が高い期間です。手術をして卵巣を摘出すれば、病気になることはありません。
感染症 手術をしていない猫は、屋外に出たがったり、オス猫同士がメスを巡ってケンカをする危険があります。その結果、猫風邪や猫エイズといった様々な感染症に感染する可能性が高まります。

 

 

 

去勢・避妊手術を決めたら

 

猫の去勢・避妊手術はいきなり動物病院へ行ってできるものではありません。

まずは検査が必要ですし、動物病院によっては予約が必要です、

また、手術の曜日や時間帯が、決まっている病院もあるので、かかりつけの動物病院へ、まずは相談しましょう。

 

大まかは流れを紹介します、参考にしてください。

1~2週間前 手術が受けられるかどうか検査を受けましょう。病気などないか、身体検査を受けます。問題なければ、手術の予約を入れ、費用や入院の有無を確認しましょう。
前日 手術中に嘔吐した食べ物が、喉に詰まると危険です、手術の前は決められた時間以降は、食事を取らせないようにしましょう。
当日 オスは15分前後で手術が終わり、日帰りが一般的です。メスの手術時間は30分前後で、病院によっては入院するところもあります。
1週間後 手術後は傷口を舐めないよう、腹帯やエリザベスカラーをつけるのが一般的です。1~2週間ほど経ったら、抜糸を行います。

 

私のうちにいる猫は、抜糸をしなくてもいいようなやり方を選びました。病院によっていろいろなので、相談しましょう。

 

費用の目安

費用は病院によって変わることもありますが目安としては下記の通りです。

去勢手術 1万円~3万円
避妊手術 2万円~5万円

 

手術が受けられる目安

 

生後5ヶ月以上
体重2kg以上

 

まとめ

 

猫の去勢と避妊手術を考えることを提案しました。

猫の繁殖スピードは凄まじいいものがあり、産んだ子を全て育てるのはかなり無理があります。計画的に繁殖を考えているのでないのなら、手術を考えたほうが良いでしょう。1回目の発情期を迎える前が理想です、発情期に我慢させる方が酷だと認識をしましょう。

 

大切にしてあげてください。

 

 

 

参考文献:「しあわせ子猫の育て方BOOK」/EIWA MOOK

           :「猫を長生きさせる50の秘訣」/加藤由子著

    :「かわいい猫と暮らす本」/学研プラス

 

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