2017年8月8日の早朝に南西の空、少し低い位置ですが、
日本で部分月食がみられます。
この月食は、部分的にかける、「部分月食」と呼ばれる天文現象で、
今回の「部分月食」は最大で直径の4分の1程度が欠けて見えます。
欠け始めるのは深夜2時20分ごろからで、
欠けた部分が一番大きい時間が1時間後の3時20分ごろ、
そして月が元どおりに戻るのがさらに1時間後の4時20分ごろとなります。
また南西に行くほど、月の高度の高い位置で観測ができます。
例えば、沖縄などは約40度の高さで始まり、約20度のあたりで終わります。
しかも日の出が6時ごろなので、空の暗いうちに観測できます。
その反対で、北海道などは約20度あたりの高さから月食が始まり、
約3度あたりで終わります。
北海道は地平線ぎりぎりまで観測できるところが多そうなので
なんとか観測できるかと思います。
ですが日の出時間が4時30分ごろと月食が終わります、
その後、日の出を迎えるのでかなり明るい空になっていることでしょう、
さらに10分後には月は地平線へと沈んでいきます。
楽しみ方の一つとして、深夜2時20分と早起きなのか、ずっと起きて待つのか、
いろいろ選択肢がある中で、お住いの地域でとの高さになっているのかを
ぜひ目視で観測していただきたい。
その時に「沖縄の方はもう少し高い位置で見てるのか〜」とか、
「北海道の方はもっと低いのか〜」と
思いを馳せていただきたいです。
同じ空を見て、同じ部分月食を観測していても角度、空の色が違い、
地域による違いなどで楽しんでいただきたいです。
ただ一つ問題なのが、8月8日は火曜で平日なので、お仕事のある方は
夜更かしの覚悟をしないといけませんね。
ここで月食について少し。。。
「月食」というのは、月が地球の影に入ることで隠れて見えなくなる現象を言います。
「日食」とは、地球が月と太陽の間に入る現象です。
地球の影に月が隠されるわけですから、満月の時にはいつも起こりそうですが、
月は地球の影の北や南を通り過ぎてしまうので、いつも起こるわけではありません。
ですが「月食」が起きる時刻に月が見える場所なら月食が観測できる
という点で、目する機会の多い天体現象の一つです。
地球には大気があり、太陽光が回り込むため、本影でも真っ暗ではありません。
このため、「皆既月食」の時でも月が全く見えなくなるのではなく、
赤銅色に見えるのが普通です。
欠け始めてから、元の月に戻るまでには3〜4時間かかります。
時間の許す範囲で月の明るさの変化や見え方などを
じっくり観察してみるのもいいかもしれません。
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