1回目の「5分でわかる「キング・アーサー」観る前後に「アーサー王伝説」を知る」
も合わせてご覧ください。
さて、王となったアーサーは、盟約を結んだ円卓の騎士達とともに
祖国イングランドの安定を目指します。
また、彼らは敬虔な信仰心と正しい騎士道精神を手に入れるため、
信託によって課せられた「聖杯」の探求などの、
数々の試練に挑みます。
※聖杯=キリストが最後の晩餐の際に使用した杯として有名で、
あるいは、キリストが処刑された時にその血を受けた杯とされています。
他のキリスト教の聖遺物と同様に数々の奇跡をもたらすと伝えられています。
ケルトの英雄アーサー王は円卓の騎士達とともにこの杯を探し求めました。
元は、古代ケルト神話に登場する、知恵や生命、無限の食料を生み出す
魔法の釜のことを指していたとも言われています。
ヨーロッパではさまざまな伝承がこの聖杯に重ねられています。
ですが、義姉モルガンとの確執、親友ランスロットの裏切りなどにより、
アーサー王は志半ばでこの世を去ることになるのですが、
最後の戦いののち、死を悟ったアーサー王は、忠実な従者のサー・ペディヴィアに、
エクスカリバーを妖精の湖へケアすように命じます。
しかし、サー・ペディヴィアは、この剣を捨てるには忍びないと、
この影に隠したまま、アーサー王のもとへ戻ります。
だか、アーサー王はサー・ペディヴィアが、剣を捨てなかったことを、
見抜いていました。
再び、アーサーは同じことを命じます、しかし、サー・ペディヴィアは
また捨てられずに戻ってきてしまいます。
アーサー王は怒り、やっとサー・ペディヴィアは湖にエクスカリバーを
投げ入れました、すると、水面から手が現れ、剣を受け取って、
3回振り、そのまま湖水へ消えてしまいました。
その後、英国ではケルト族の文化が次第に衰退していきます、しかし
アーサー王と聖剣エクスカリバーの伝承は今なお愛され続けています。
余談ですが、のちに裏切り者の烙印を押される円卓の騎士の一人ランスロット卿
ですが、彼の剣もまた、聖剣エクスカリバーに勝るとも劣らない名剣でした。
その名も「アロンダイト」と名付けられたその剣で、ペレス王国のエレイン姫を
火を吐く大蛇を倒したと言います。
のちに、ランスロット卿はアーサー王の妃ギネヴィアと道ならぬ恋に落ち、
王と敵対してしまいます。
これがきっかけで裏切ってしまうわけですね。
この時も、アロンダイトを振るって、円卓の騎士の3人を倒し、
さらにはアーサー王とも互角に戦ったそうです。
剣つながりで、もう一人。
アーサー王伝説の円卓の騎士の一人、ガウェイン卿の剣で「ガラティン」と
呼ばれる剣も聖剣エクスカリバーと同様に、妖精の加護を受けた剣でした。
最も、ガウェインがこの剣の加護によって、傷を癒したといった記述は
ありません。
ガウェインは、円卓の騎士の中でも傷つくことを恐れない勇敢な男であったので、
加護など不要だったという話もあります。
ガウェインとアーサー王が二人で敵の騎士と戦う姿は、飛び散る火花によって、
夜の闇の中でも明るく照らされるほどの光景であったということです。
闇夜をてら明日剣の火花の情景は、ソードアクションの呼び声が高い
映画「キング・アーサー」で観られそうですね。
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