猫の性格は猫それぞれに違い、十猫十色です。さて、猫それぞれの、その性格は
どのようにして決まるのでしょうか?
そんな素朴な疑問を解決してゆきましょう。
猫の性格は、A.「遺伝+環境=猫の性格」
遺伝
猫の性格を決める要素として、「遺伝」が大きく関わります。
両親から譲り受けた遺伝子情報は、猫の性格のベースになります。生まれ持ったこの情報は一生変わりません。
しかし、父猫、母猫から受け継ぐ遺伝子のパターンは無限にあるので、父猫、母猫のどの気質を受け継ぐかはわかりません。
また隠れた気質を受け継ぐ場合もあります。同じカップルから生まれた兄弟でも、遺伝子の組み合わせは1匹1匹違うので、性格は異なるのです。
例えば、両親が甘えん坊であっても、子猫がみんな甘えん坊になるとは限らないのです。隠れていた臆病な気質が出てくるということもあるのです。
また、父猫、母猫どちらに似やすいかという傾向も特にはありません。
猫種
猫は長毛種と短毛種に大きく分けられます。それと同様に性格にも違いが現れます。
長毛種 | おっとりしていて、おとなしい性格 |
短毛種 | 活発で、遊び好きな性格 |
長毛種は毛が長いので、一見すると優雅に見え、おっとりしているように見える、という説もあります。そのほか、純血種はその種類によって、ある程度の性格の傾向があります。
性別
オスとメスのそれぞれ性ホルモンが猫の性格にも影響を与えます。
オス | 一般的に、甘えん坊で活発で、縄張り意識が強い。 |
メス | クールでおとなしい、縄張り意識が弱い。 |
もちろん、クールなオスやわんぱくなメスもいます。あくまでも傾向としてということです。
環境
猫が育っていく過程で、どのような環境で誰と一緒にいるか、子猫の時にどんな経験をするか、といったことも猫の性格に影響を与えます。
母猫
猫の社会では、母猫が子育てを担当します。生まれたときから、離乳までに母猫から受ける影響は特に強烈です。
子猫は本能的に、母猫の行動を見て学習し、成長してゆきます。母猫が何を安全とし、何を危険と判断するかを楚辺で見て学びます。
この様な要素で子猫の性格も影響を受けます。
兄弟猫
生後直後から強く影響し合うのが兄弟たちの存在です。生まれたときから、お乳のよく出る乳首や、居心地のいい場所を巡って争い、競争心が育まれます。
また、じゃれあったり、舐め合ったりといった体温を感じ取れる体の触れ合いやは、愛情表現の基本となり、噛み合ったりすることで、噛む強弱を覚えて、本気度合いを身につけ、その後の猫どうしの付き合い方に影響を与えます。
同居猫
兄弟ではなく、同居猫の存在が有る無しでも猫の性格に影響があります。
特に、生まれて1匹で飼われている猫は自分が猫だという認識がなく、他の猫とのコミュニケーションがうまくいかない場合もあるのです。
同居猫がいる場合は、猫どうしの相性や、同居の時期が性格に影響を与えることもあります。
その他の要因
猫のその時の体の状態も、少なからず影響します。イライラしやすい猫に見えて、実は病気やケガが原因で神経質になっている場合もあります。
また、去勢や避妊手術後に甘えん坊になったりします、この他には老化の影響で、怒りっぽくなってそのまま性格として定着してしまうこともあります。
この様に色々な要素が複雑に絡み合って、あなたの愛猫ちゃんの性格ができています。さらに一つ、付け足すならば、あなたの存在も影響しています。あなたの影響はどのへんに現れていますか?
逆にあなたも愛猫ちゃんの影響を受けて、性格が丸くなっていませんか?
まとめ
猫の性格はどうやって決まるのかについてまとめました。
猫の性格は遺伝と環境などが複雑に影響しあって、決まってゆきます。要因は無限にあるので、十猫十色と言っても過言ではありませんね。
これを機に愛猫ちゃんの性格分析をして見るのもいいかもしれませんね。
ちなみにうちの子は2匹いますが、かなり性格が違います。オスどうしですが、怖がりと怖いもの知らずと正反対なところもあり、甘えん坊なのですが、甘え方がそれぞれ違います。ツンデレとストレートといった具合です。
大事にしてあげてください。
参考文献:「うちの猫の気持ちがわかる本」/学研
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