🌟私共のサイトは、宇宙の画像を色々と使わせていただいておりますが、
宇宙望遠鏡のものが大多数です。
そこで地上の望遠鏡との違いなどの特徴をまとめてみました。
宇宙望遠鏡
(C)NASA/ハッブル宇宙望遠鏡の画像
ハッブル宇宙望遠鏡は、天文学者、エドウィンハッブルから名付けられました。
宇宙空間に設置される最初の主要な光学望遠鏡です。
地球の大気は天文観測の邪魔になります。
その点、宇宙に行けば大気の揺らぎの影響がなくなるので、非常にシャープな
天体画像が得られます。科学者たちはハッブルを使って、太陽系内の最も遠い星や
銀河、そして惑星を観測しています。
NASAの「ハッブル宇宙望遠鏡」は、フロリダのケネディ宇宙センターの
スペースシャトルディスカバリーで、1990年4月24日に打ち上げられました。
ハッブルは、運用が始まって以来、実に130万回以上の観測を行ってきました。
ハッブルは現在、標高約340マイル(547.177km)の円形の低軌道に沿って
40億マイル(6,437,376,000km)以上の飛行を行っています。
ハッブルの主鏡の口径は2.4m(7フィート、10.5インチ)です。
ハッブルは長さ13.3m(43.5フィート)で、大型スクールバスの長さです
通常、宇宙望遠鏡は打ち上げ後に修理などできませんが、ハッブルの場合は
スペースシャトルの有人ミッションによって、修理や機器の交換などが
行われています。
地上の望遠鏡
最近の地上の望遠鏡は「補償光学」と言う技術を使って、大気の揺らぎを
打ち消すことが可能になってきています。
この手法では、まず観測したい天体のそばに、明るい「ガイド星」が
必要になります。このガイド星からの光を使って、その瞬間を大気の揺らぎを
計測し、光の乱れを打ち消すように鏡の形状を変化させます。
そうすることで、目的の天体からやってきた光を補正し、綺麗な光に戻して、
シャープな像を得ることが可能になるのです。
「光の計測ー鏡の変形」は1秒間に1000回といった回数を行います。
明るいガイド星が近くにない場合は、地上からレーザー光線を照射し、
高度90〜100km程度の場所に明るい人口の星を作り出して、それをガイド星
として使う方法を行なっています。
この方法を使うと、地上の望遠鏡の分解能(どれだけ近くの2つの点を別々の点
として識別できるか)は、大きく向上してきました。
例えば、すばる望遠鏡の分解能は今ではハッブル宇宙望遠鏡を上回っています。
すばる望遠鏡は口径8.2mの経緯台式反射望遠鏡です。
干渉計方式の巨大電波望遠鏡
(C)国立天文台/ALMA望遠鏡
小さな望遠鏡を広い場所にたくさん並べ、それらを連動させて
1つの巨大な望遠鏡として機能させる、という仕組みは「干渉計」と呼ばれ、
アルマ望遠鏡もその技術を使っています。
アルマ望遠鏡では、口径12mのパラボラアンテナ54台と、
口径7mのパラボラアンテナ12台、合計66台を結合させることで、
1つの巨大な電波望遠鏡を作り出しています。
この66台の望遠鏡は最大で直径16kmの範囲内に設置して使用するので
実質の口径が16kmの望遠鏡と比敵することになります。
この解像度はスバルやハッブルの視力と比べても10倍で、
これまでの電波望遠鏡と比べると100倍も高い性能になります。
アルマは国際プロジェクトですが日本の技術も多く使用されています。
そのほかの宇宙からの画像
NASAが公開している画像で多いのがISSからの画像です。
当たり前ですが地球が下にあって、この画像を見るたびに地球の青さが美しいな
と思います。
またISSから見た天体現象(オーロラや流星、稲妻など)も面白いなと感じています。
こちらは月にいるアポロからの画像です。
地球も月のように欠けるのが面白いですね。
先ごろ打ち上げされたTESSの記事も合わせて読んでみてください。
まとめ
地上と宇宙にある望遠鏡の特徴などを紹介しました。
色々な技術が進んで、宇宙開発は日本が遅れ気味な情報もありますが、
要所要所に日本の技術が使われていて、今のところ日本らしく
縁の下の力持ち的な印象ですね。
少しでも宇宙に興味を持つ方が増えるといいな思います。
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