🌟NASAの宇宙望遠鏡TESSの打ち上げが成功しました。
運用は早ければ2018年6月だそうで、期待が高まっていますが、では「TESS」
とはどんな望遠鏡なのでしょうか?
簡単にまとめてみました。
(C)NASA
TESSの概要
質量=505,846kg
(C)NASA
サイズ的には軽自動車くらいでしょうか。
TESSについて
🌟「Trans Exoplanet Survey Satellite」で(TESS)「テス」は、宇宙望遠鏡です
トランジット太陽系外惑星探査衛星として、地球を周回しながら太陽系外惑星の
探査をする目的で打ち上げられました。
現在は同じような衛星のケプラー探査衛星もありますが、燃料の枯渇や、その性能
の違いがあります。ケプラーの30〜100倍近い明るさで観測できるので、地上での
フォローアップ観測がはるかにしやすくなると見込まれていて、系外惑星の発見が
飛躍的に進むことが期待されています。
その範囲もケプラーの400倍以上の空の領域をカバーすることになっています。
(C)NASA
TESSは2年間にわたって全天を26度に分けて、24度ごとに96度ずつ調査します。
宇宙船に搭載された強力なカメラは、各セクターを少なくとも27日間見て、2分の
ケイデンスで最も明るい星を見ます。地球から、月は半分程度を占め、TESSタイ
ルのサイズの1/9000未満です。
ケプラーとテス
🌟テスの活用にはケプラーのミッションの成功が不可欠となっていました。
というのも、トランジット法で、恒星の手前を横切る惑星の、明かりの変化を捉え
るということも、惑星の通過以外でも光度の変化があり、特定するのは困難と
されていました。
なんども実施案を改定し、「恒星の周期的な光度変化」にも注目して、観測データ
を研究するという糸口にして、観測地点を絞って運用されました。銀河の一角に照
準を当て、3000光年先まで観測するものでしたが、ケプラーは4000を超える惑星
候補を見つけています。その成果があり、テスへと繋がっているのです。
テスは全方向に、まさにケプラーの400倍にもなる領域を観測しようとしていま
す。発見だけでなく、さらには惑星の大気なども調査することへも、ゆくゆくは
なっていきます。
第二の地球を探すという目的なのか、生命が存在すると証明するための、とっかか
りなのか、研究は進んでいっています。
(C)NASA
まとめ
トランジット太陽系外惑星探査衛星「TESS」についてまとめました。
NASAのミッションは色々ありますが、見てて楽しいものが多いです。
この衛星型の宇宙望遠鏡も興味深いですね。今回のテスの成果の報告を楽しみに
していたいです。
また地上のフォローアップには岡山の観測所なども協力するようで、その辺も
楽しみです。
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