星コラム「地球外生命体はいるのか?について」

星コラム
The International Space Station, with a crew of six onboard, is seen in silhouette as it transits the moon at roughly five miles per second Tuesday, Jan. 30, 2018, Alexandria, Virginia. Onboard are; NASA astronauts Joe Acaba, Mark Vande Hei, and Scott Tingle: Russian Cosmonauts Alexander Misurkin and Anton Shkaplerov, and Japanese astronaut Norishige Kanai. Photo Credit: (NASA/Bill Ingalls)




 

地球外生命体については諸説ありますが、

どこまで研究が進んでいるのか、素朴な疑問からまとめてみました。

 

まずは近いところから、太陽系はどうでしょうか。

 

地球外生命体は太陽系に存在するのか?

現段階では、太陽系では、私たちの住んでいる地球だけですが、地球外生命体の

可能性を示唆する手がかりがいくつか見つかっています。

 

金星の大気内

金星の表面は大気圧が高く、地表温度は449℃を超える灼熱地です。ですが、大気

の上層部は全く違うのです。上空60kmの気圧と気温は地球にやや近く、太陽の紫

外線を遮断している硫黄化合物と、わずかな水蒸気と酸素もあります。

 

「地球の姉妹惑星」と呼ばれる金星を覆う雲の上には、微生物が浮遊している可能

性があります。

 

木星の大気内

木星は巨大ガス惑星です。中心に向かうほど、気圧が高まります、重力も大きくな

ります。高温高圧で生物の生存には適していません。さらに木星の大気の上層部は

低温で、嵐が吹き荒れています。

 

この二つの中間には温度と圧力がちょうど良い、領域があることがわかってきまし

た。その領域に、大気中を浮き沈みしながら生息している生物や、それらを捕食す

る生物といった、浮遊生命体が生息している可能性を主張する研究もあります。

 

 

火星の地下

火星には、かつて雨が降り、今より温度も高く、北半球全体を海が覆っていたこと

を示す多くの証拠が見つかっています。しかし、火星の大きさでは、重力が足り

ず、大気を引き止めておくことができず、水分は蒸発しました。

 

ですが、太陽の紫外線の届かない地下に単純な生命体が細々と生きながらえている

可能性があります。

 

(C)NASA

 

凍りついた木星や土星の衛星

木星の衛星のエウロパやガニメデ、カリスト、土星の衛星のエンケラドスでは、表

面を覆う暑い氷の下に液体の海が広がっていると考えられています。

 

衛星が巨大惑星の重力の影響を受け、潮汐作用を引き起こして、衛星の海の流動性

が保たれれば、地球上で、海が生命誕生のゆりかごになった様に、生命が育まれて

いる可能性があるというものです。

 

 

 

銀河系には地球外生命が存在するのか?

答えは出ていませんが、研究は日夜、進められている分野です。

 

宇宙が謎に満ちているのは、不確定要素が多すぎて、特定の数値や、方程式を当て

はめても、誤差の範囲が大きく、おのずと推定値の振り幅も大きくなってしまう、

という所が問題で、これを解決するには、その時の最先端の技術で、データを収

集、蓄積して、誤差を減らしてゆくしかありません。

 

銀河系に数多くの文明が存在してもおかしくないのに、証拠が何一つ出てきていま

せん。これはある意味、宇宙の大きさに対して、人類が持つ、データ量が圧倒的に

少ないということなのですが、研究者によっても諸説別れる話です。

 

(C)NASA

生命を宿す星はどれくらいあるのか?

 

この問題も、最近になって、ある程度の根拠のある数値を唱え出しました。

というのも、2009年に打ち上げられた「ケプラー宇宙望遠鏡」による観測で恒星

の周囲を公転する系外惑星を捉えました。その上、生命が存在する可能性のある惑

星も見つかりました。

 

これらの観測結果から、銀河系内に2000近くの太陽系外惑星を、確認するまでに

至っています。少なくとも、一つの惑星を従えた恒星は、銀河系には2000億あっ

てもおかしくない、としています。

 

それらをさらに詳しく調べてゆくと、太陽に似た恒星を周回する惑星のうち、

約5分の1が地球と同じ様な大きさと質量を有しています。

 

仮に、地球の様な星が生命誕生に、最適な環境だとすると、天の川銀河には生命に

適した惑星が100億以上もあることになります。しかし、はじめに話した様に、推

定値からの推計なので、確定するには、まだまだデータが足りないことは、否めま

せん。

 

それでも、宇宙に生命の可能性を求める研究は、使命の様に続けられています。

 

何を持って、生命とするのか?

 

生き物をどう線引きするのか、ちょっと曖昧な部分があります。生物学者の生物を

定義付けすることで考えてみます。

 

「周囲の環境エネルギーを取り込んで、自らを維持し、なんらかの代謝機能が働い

て、老廃物を外に排出している、自己と下界を隔てる境界がある、そして、自己増

殖または、自己複製できるのが生物です。」

 

この定義から、太陽系外惑星に存在する生命体が、排出するガスを感知することが

できる次世代型電波望遠鏡を利用して、観測をしています。

 

 

まとめ

 

地球外生命体について、現在の考え方などまとめました。

宇宙の謎の中で、生命に関することは必ず出てきますし、私たちが誕生していると

いうことは他に星にも生命体がいても、おかしくないのに、なぜ証拠が出てこない

のでしょうか。。。

 

そっちがとても不思議な感じがします。

あなたはどう思いますか?

 

 

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