🌟銀河には様々な形態がありますがいくつかに分類されます。
それを簡単に説明します。
銀河の種類
🌟現代宇宙論の発展のきっかけを作ったのはアメリカの天文学者
エドウィン・ハッブル(1882~1953)です。
彼は当時の最新の望遠鏡を用いて、様々な銀河を発見します。それに伴い、
銀河の分類を提唱しました。
楕円銀河 | 球状に近い形に恒星が集まった銀河です。楕円銀河は同じ方向に回転していません。それぞれの星の運動はランダムに動く傾向が強い特徴があります。
渦巻銀河や不規則銀河が大衝突して楕円銀河は作られるとされています。 |
レンズ銀河 | 楕円銀河と渦巻銀河(棒渦巻銀河)の中間形で、渦巻銀河の腕をとった、バルジおよび、のっぺりとした円盤だけの様な形をしています。 |
渦巻き銀河 | 中央のバルジ部分に棒状の構造を持つものがあり、それらは「棒渦巻銀河」と呼ばれます。私たちの住む天の川銀河も棒状の構造が見つかっているので、棒渦巻銀河だと考えられています。
渦巻銀河は円盤部分が同じ方向に回転運動をしていて、楕円銀河に比べると星の形成が活発であるという特徴があります。 |
不規則銀河 | 典型例として、南半球の「大マゼラン雲」や「小マゼラン雲」があります。これらは楕円銀河の様な楕円体状の形を取らず、また渦巻銀河の様な渦状腕も持たないために、どとらにも分類されません。 |
この他にも、複数の銀河が衝突し、合体している途中の状態にある銀河は、
主要な分類に当てはめることができません。
こういう銀河は「特異銀河」という例外的なカテゴリーに分類されます。
銀河の変化について
様々な形を持つ銀河ですが、どの様に誕生し、どの様に姿を変えてきたのか
についてはいまだに完全には解明されていません。
エドウィン・ハッブルが提唱した分類は、銀河の進化の過程を表していますが、
現在では否定されています。ですが、分類法自体は世界中で活用されています。
この様に銀河がの形や成り立ちについてはまだまだ謎が残されているのです。
現在の考えでは、まず、小さくて規則的な形を持たない不規則銀河によく似た
銀河が最初に作られます。
その後、銀河同士が合体して成長し、同じくらいの大きさの銀河同士が衝突した
ものは楕円銀河になり、大きな銀河に小さな銀河が吸収されることで、
成長したものが、渦巻銀河になったと考えられています。
2013年8月にNASAはハッブル宇宙望遠鏡が撮影した1670個の銀河の大きさ、
形を分類しました。
その結果、110億年前の銀河たちは、現在の銀河よりもサイズが小さいものの、
楕円銀河と渦巻銀河の両方がすでに、存在していたことがわかりました。
このことから、少なくとも110億年前から基本的な銀河の形のパターンは
変化していないことを示しています。
この様に、現在も銀河の進化における謎は研究され続けています。
🌟最近、色々な望遠鏡を駆使して、銀河の進化についての新たな見解が
発表されました。
詳しくはこちら
110億年前に銀河の形成が活発化していた時点で、合体のエネルギーに頼らず、
銀河独自のエネルギーで姿を形成していた痕跡が見つかった様です。
このことから、合体で進化したものと、そうでないものとが出てきた
ことになります。
まとめ
🌟銀河の種類について簡単に説明しました。
銀河は大まかには4つほどに分類されますが、不規則な形のものや特異な形で
形成途中のものもあり、現時点での分類とされます。
宇宙の時間と人類の時間が違うので、なかなか確定した分類にするのは、
難しい様です。
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