(C)アストロアーツ/星空年間(明るさの順位)
🌟一等星は全天に21個とする場合と、ふたご座のカストルを含めて22個と
する場合があり、このページでは含めた22個でおおくりしてます。
🌟星座図はアストロアーツ/星空年間のものを切り取って使用してます。
🌟一等星の中には南半球でなければ見えないものもあります、南半球へ行かれた際に
ご確認ください。
🌟この一覧の順番は赤経の若い順に並べてます。
(C)アストロアーツ/星空年間(明るさの順位)
🌟明るさ順はこちらをご覧ください。
🌟地球から100光年未満の領域にある1等星についてはこちらをご覧ください。
アケルナル
固有名:アケルナル
星座名:エリダヌス座 星名:α星 Eri 赤経:01h38.0m 赤緯:-57.12° 実視等級:0.5等 発光色:青白 距離:80光年 |
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🌟残念ながらこの星は日本では沖縄以外見ることができません、沖縄でも地平線ぎりぎりに位置しています。
それより南へいった際には是非観望してください。 🌟星座としてはオリオン座から蛇行する川のように南へ流れてゆくのですが、全貌は見ることがなかなか難しい星座です。 🌟1等星の「アケルナル」は(川の果て)と呼ばれています。 |
アルデバラン
固有名:アルデバラン
星座名:おうし座 星名:α星 Tau 赤経:04h36.4m 赤緯:+16.32° 実視等級:0.9等 発光色:オレンジ 距離:60光年 |
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🌟V字型が牡牛の顔の部分になり、そこには「ヒアデス星団」があります。
🌟アルデバランの意味は「後に続くもの」というのがありますが、それはプレアデス星団の後に昇ってくるところからつけられた名前です。日本でも「すばるのあと星」という呼び名があります。 🌟また、牡牛の目で輝くところからアメリカやイギリスでは「ブルズ・アイ」(牛の目)とも呼ばれています。 |
リゲル
固有名:リゲル
星座名:オリオン座 星名:β星 Ori 赤経:05h15.0m 赤緯:-08.12° 実視等級:0.2等 発光色:青白 距離:700光年 |
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🌟冬の王者とも呼ばれる「オリオン座」の1等星は2つあります。まずは「リゲル」はオリオンの右足にあることからついた呼び名で「巨人の右足」の意味があります。 |
カペラ
固有名:カペラ
星座名:ぎょしゃ座 星名:α星 Aur 赤経:05h17.3m 赤緯:+46.00° 実視等級:0.1等 発光色:黄色 距離:40光年 |
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🌟「カペラ」の意味は(雌の子ヤギ)というのがあります、これは「ぎょしゃ座」は古くからある星座で、メソポタミアから発掘された彫刻に、山羊か羊を抱く老人の姿が描かれており、抱えた山羊の場所に「カペラ」があったためです。 |
ベテルギウス
固有名:ベテルギウス
星座名:オリオン座 星名:α星 Ori 赤経:05h55.6m 赤緯:+07.24° 実視等級:0.4等 発光色:赤 距離:500光年 |
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🌟先に登場した「リゲル」と対照的な赤色巨星の「ベテルギウス」です。こちらはオリオンの腋の下に位置しているため、その意が名前になっています。
🌟ベテルギウスの直径は太陽の700倍〜1000倍もあります。また2070日周期で0.4等~1.3等まで明るさを変えています。 🌟日本では、赤いベテルギウスと青白いリゲルを源平合戦の旗に見立てて、ベテルギウスを「平家星」と呼び、リゲルを「源氏星」と呼ぶ地域があります。 |
カノープス
固有名:カノープス
星座名:りゅうこつ座 星名:α星 Car 赤経:06h24.1m 赤緯:-52.42° 実視等級:-0.6等 発光色:薄黄色 距離:80光年 |
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🌟東京付近で、「カノープス」は約2°の高さで見ることができるので、見晴らしの良い場所で探してみるのがいいです。
🌟「おおいぬ座」のシリウスに次いで全天で2番目に明るい星です。 🌟中国では「南極老人星」と呼び、この星を見ると長生きすると言われています。 |
シリウス
固有名:シリウス
星座名:おおいぬ座 星名:α星 CMa 赤経:06h45.5m 赤緯:-16.44° 実視等級:-1.4等 発光色:白 距離:8.6光年 |
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🌟全天で一番明るい「シリウス」です。その名前もギリシャ語で「セイリオス」(輝くもの)から名付けられました 。
🌟また、シリウスが太陽と重なる夏至の頃、炎暑が病や災いをもたらすとして、不吉な星とされていました。 🌟逆に、エジプトでは、シリウスが夜明け前に昇ってくる頃雨季を迎えました、そこからナイル河の氾濫を教える重要な星として崇められました。 |
カストル
固有名:カストル
星座名:ふたご座 星名:α星 Gem 赤経:07h35.2m 赤緯:+31.52° 実視等級:1.6等 発光色:白 距離:50光年 |
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🌟「カストル」は1.6等星で1等星とする場合と、2等星とする場合があります。
🌟 アラビア語でカストルは「2つの腕のうち前にあるもの」という意味のから由来します。そのためカストルがα星として認められました。 |
プロキオン
固有名:プロキオン
星座名:こいぬ座 星名:α星 CMi 赤経:07h39.8m 赤緯:+05.12° 実視等級:0.4等 発光色:薄黄色 距離:11光年 |
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🌟「プロキオン」の名前は(犬の先駆け)という意味で、古代エジプトではシリウスより先に東の空から顔を出すことから重要視されてきました。
🌟「シリウス」と「ベテルギウス」と、共に冬の大三角を描いています。 |
ポルックス
固有名:ポルックス
星座名:ふたご座 星名:β星 Gem 赤経:07h45.8m 赤緯:+28.00° 実視等級:1.2等 発光色:オレンジ 距離:35光年 |
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🌟カルストと共に双子の兄弟の頭部にあります。
🌟ふたご座は地中海沿岸地方では、海の守り神とされています。そのため、難所を通る時には双子の名前「カルスト」と「ポルックス」を唱えていたそうです。 |
レグルス
固有名:レグルス
星座名:しし座 星名:α星 Leo 赤経:10h08.8m 赤緯:+11.55° 実視等級:1.4等 発光色:青白 距離:70光年 |
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🌟「レグルス」は(小さい王)というラテン語からきていますが、「バジリスク」(小さな王)に由来しています。古代ローマではギリシャ語で「王の星」と呼ばれました。
🌟中世になって「王」を意味するrexと表記されました、レグルスという表記が登場するのは1522年で巷でこの名前を使っていたということです。 🌟別名の「コル・レオニス」はラテン語で「獅子の心臓」を意味しています。 |
アクルックス
固有名:アクルックス
星座名:南十字座 星名:α星 Cru 赤経:12h27.1m 赤緯:-63.09° 実視等級:0.8等 発光色:青白 距離:450光年 |
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🌟みなみじゅうじ座は全天88星座の中で面積が一番小さいのですが、1等星は2つもあります。残念ながら、沖縄より南に行かなければ見ることができません。紀元前1万年ごろは見えていたようです。
🌟1等星のアクルックスは3連星ですが、非常に長い周期で回っているために、動きはわずかです。 |
ミモザ(ベクルックス)
固有名:ミモザ(ベクルックス)
星座名:南十字座 星名:β星 Cru 赤経:12h48.2m 赤緯:-59.44° 実視等級:1.3等 発光色:青白 距離:500光年 |
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🌟南十字座のもう1つの1等星です。 別名で「ベクルックス」と呼ばれることもあります。これは学名「Beta Crucis」を略して読んだものです。 |
スピカ
固有名:スピカ
星座名:おとめ座 星名:α星 Vir 赤経:13h25.7m 赤緯:-11.12° 実視等級:1.0等 発光色:青白 距離:350光年 |
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🌟「スピカ」は古代ローマ時代に付けられた名前で、ギリシャ語で「穂先」を意味しています。
🌟牛飼座のアークトゥルスから繋いだ曲線を「春の大曲線」と呼んでいますが、オレンジで男性的なアークトゥルスと純白のスピカが女性的で「春の夫婦星」とも呼ばれています。 |
ハダル
固有名:ハダル
星座名:ケンタウルス座 星名:β星 Cen 赤経:14h04.4m 赤緯:-60.25° 実視等級:1.0等 発光色:青白 距離:350光年 |
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🌟ケンタウルスの前足に輝く1等星の1つですが、日本では奄美大島より南に行かなければ見えません。
🌟「ハダル」の正式な由来は伝わっていませんが、別名の「アゲナ」はラテン語で「膝」を意味するとされています。 🌟「ハダル」と「リギル」を結んだ先に「南十字星座」があり、探す時の起点とされるため「サザンポインターズ」と呼ばれています。 |
アルクトゥルス
固有名:アルクトゥルス
星座名:うしかい座 星名:α星 Hoo 赤経:14h16.1m 赤緯:+90.09° 実視等級:-0.0等 発光色:オレンジ 距離:30光年 |
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🌟 「アルクトゥルス」は「おおぐま座」の後を付いて行く姿から「くまの番人」という意味でつけられました。
🌟和名では、6月の麦の刈り入れ時期に頭上にあることから、「麦星」「五月雨星」とも呼ばれています。 🌟固有運動が大きな星としても知られていて、1年間で2.282秒動きます。といっても、1°の動きにすると1570年はかかります。 |
リギル・ケンタウルス
固有名:リギル・ケンタウルス
星座名:ケンタウルス座 星名:α星 Gco 赤経:14h40.3m 赤緯:+60.52° 実視等級:-0.0等 発光色:黄色 距離:4.3光年 |
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🌟 太陽系から4,39光年の距離で、恒星の中では一番近い恒星系です。明るさも全天で3番目に明るい星です。
🌟「リギル・ケンタウルス」は「ケンタウルスの足」という意味です。 |
アンタレス
固有名:アンタレス
星座名:さそり座 星名:α星 Sco 赤経:16h29.9m 赤緯:+26.27° 実視等級:1.1等 発光色:赤 距離:500光年 |
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🌟「アンタレス」は蠍座の中心部にあり、サソリの心臓としても有名ですが、「火星に対抗するもの」や「火星に似たもの」という意味からの由来で付けられました。黄道を通る蠍座と火星も近くを通るために間違われたことからその名が付けられたとも考えられています。
🌟中国では「火」や「大火」と呼び、和名では「赤星」や「酒酔い星」「豊年星」などの呼び名があります。 🌟「アンタレス」は赤色巨星と呼ばれる星で、直径は太陽の200倍もありますが、表面の温度は太陽の半分の3000℃しかありません、また、アンタレスは星の一生の大半を終えた年老いた星なのです。 |
ベガ
固有名:ベガ
星座名:こと座 星名:α星 Lyr 赤経:18h37.2m 赤緯:+38.48° 実視等級:0.0等 発光色:白 距離:25光年 |
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🌟真夏の宵に天頂で輝く姿から、ヨーロッパではその美しさから、「真夏の女王」と呼ばれています。
🌟「ベガ」とはアラビア語で「落ちるワシ」という意味で、わし座のアルタイルが「飛ぶワシ」という意味なので、ペアで名付けられたようです。和名でも織姫と彦星としても七夕伝説は有名ですね。 🌟また「ベガ」の南に惑星状星雲「リング星雲」があります。輪状になっているので、織姫から彦星へのエンゲージリングとして例えられることもあります。 |
アルタイル
固有名:アルタイル
星座名:わし座 星名:α星 Aql 赤経:19h51.2m 赤緯:+08.53° 実視等級:0.8等 発光色:白 距離:16光年 |
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🌟「アルタイル」はアラビア語で「飛ぶワシ」の意味があります。また日本では七夕伝説の「彦星」としてもこと座のベガと共に親しまれています。
🌟 こと座のベガと白鳥座のデネブとで「夏の大三角」を型作る星の一つですが、3つのうち一番地球から近い恒星で、距離は約17光年です。直径は太陽の約1.8倍です。 🌟また、アルタイルは8.9時間という短い時間で自転しています。そのため、赤道直径が極直径よりも14%膨らんだ楕円形をしていることがわかっています。 |
デネブ
固有名:デネブ
星座名:はくちょう座 星名:α星 Cyg 赤経:20h41.7m 赤緯:+45.19° 実視等級:1.3等 発光色:白 距離:1800光年 |
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🌟「デネブ」はアラビア語で「めんどりの尾」という意味でが、これは「尾」という意味が主に由来しており、白鳥座以外でも「くじら座のη星」「いるか座のε星」「わし座のε星」などの動物の星座の尾の部分にも使われることがあります。そのため、区別するために「デネブ・キュグニ」と呼ばれることもありました。
🌟「夏の大三角」の中では一番暗い1等星ですが、これは実視等級と言って見える明るさの等級のことを指しています。デネブが暗いのは、ベガとアルタイルから比べると、地球からの距離が2桁も違う1800光年という彼方から届く光であるためです。実際の等級を表す「絶対等級」で比較すると、ベガは0.6等、アルタイルは2.2等に対して、デネブは-7.2等になります。 |
フォーマルハウト
固有名:フォーマルハウト
星座名:みなみのうお座 星名:α星 PsA 赤経:22h58.1m 赤緯:-29.35° 実視等級:1.2等 発光色:白 距離:22光年 |
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🌟「フォーマルハウト」はアラビア語で「大魚の口」「南の魚の口」という意味から名付けられました。
🌟紀元前2500年頃から、ペルシャでは「アンタレス」「アルデバラン」「レグルス」と並んで、ロイヤルスター(王家の星)の一つとされてきました。 🌟日本では秋の星座に1等星がないことから、フォーマルハウトのことを「秋の一つ星」や「南の一つ星」と呼ばれています。 |
まとめ
🌟全天で1等星をリストにまとめてみました。
星座を探す時の参考になれば幸いです。
https://marchof-gabriel.com/2382.html
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