🌟「宇宙の始まり」は「ビッグバン」というのは耳にされることも
あるかと思いますが、そのあたりをまとめてみました。
宇宙誕生について
🌟「宇宙に始まりがあった」という説には、宇宙は膨張していて、
過去の宇宙ほど小さかったという過程が、想定されます。
そうすると時間を遡ることで、始まりの「点」のようなものに行き着くことに
なります。このような考えから「ビッグバン」が「宇宙の始まり」という考えが
定説のようになっています。
ですがこの説も確定されたわけではありません。
この他にも、1982年にアメリカの物理学者アレキサンダー・ビレンキン博士は
「無からの宇宙創生論」を発表しました。
宇宙は空間も時間さえも存在しない「無」から生まれた、というのですが、
仮説の域を脱していません。
イギリスの物理学者スティーブン・ホーキング博士らも、似たような
「宇宙創生論」を提唱していますが『宇宙に本当に始まりがあったかどうか』
は、まだわかっていないのが実情です。
🌟また、宇宙は膨張と収縮を繰り返してきたとする説もあります。
ビッグバン以前にも、宇宙は存在していたという話です。
収縮して潰れた宇宙は、一転し、膨張に転じ、「再生」します。さらに遠い将来
宇宙は再び収縮に転じ、同じことを繰り返す。というわけです。
このように宇宙の誕生の論争にはなかなか決着がつきません。
ビッグバンの話
🌟「宇宙の始まり」という意味合いで使われる以外にも、ビッグバンという
言葉を「高温・高密度だった過去の小さな宇宙」といった意味合いで使用する
事もあります。
その場合、ビッグバンの前に何かがあったことになります。
このビッグバンの前の話で広く支持されている宇宙論は、
1980年代に登場した「インフレーション宇宙論」というものがあります。
これは「ビッグバンの前に、その後の膨張速度をはるかに上回る
超急膨張「インフレーション」が起きたというものです。
インフレーション中の宇宙は、1秒の100億分の1の100億分の1以下という、
短時間それも想像できないほどの短さの時間に、数十桁もサイズが増大した、
というのです。
インフレーション中の宇宙には、私たちが知っている物質(陽子、中性子、
電子など)や光は存在していません。
インフレーションが終了した瞬間に、宇宙空間を満たして、超急膨張を
引き起こした未知のエネルギーが、現在の宇宙の全ての物質と光に
生まれ変わり、灼熱の宇宙ができた。
という考えです。
個人的にはこの説が、膨張と収縮の繰り返しの時の現象の一つで、
莫大なエネルギーであるビッグバンの説明と混ざったような説が
一番有力な気もします。
ですが研修者の方々は「無」から説も解明中で、色々と検証されています。
宇宙誕生0秒後から3億年後ごろまでについて
「宇宙誕生0秒後から3億年後ごろまで」についてまとめたページは
こちらをご覧ください。
まとめ
🌟子供の頃は宇宙の始まり=ビッグバンのということを学びましたが、
いまだに、新しい発見があるのかと思うと宇宙は謎だらけだなと思います。
宇宙論は難しい面もありますが、多くの天文学者の方々や、天文ファンの方々に
よって、よりわかりやすく、伝えられようとしています。
少しでも宇宙に関心、興味の持てることを願っています。
参考文献・参考サイト一覧はこちら
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