🌟当然ですが、銀河系の姿を外から確認することは、
現在ではできません。
それなのになぜ銀河系の形がわかるのでしょうか?
素朴な疑問を考えてみます。
銀河系の形について
🌟私たちの銀河系は渦巻銀河です、より正確には棒渦巻銀河だと
考えられています。
私たちは夜空を見上げて、銀河系の形を推測するしかないわけですが、
夏にみる天の川と冬にみる天の川に違いにお気付きですか?
天球図に天の川を書き込むとよく変わるのですが、星座同様に季節によって
見える星が違います。
南半球も含めた天の川の姿を、捉えると地球を取り囲む様に繋がって見えます。
これは天の川銀河を内側から、見ている姿ということになります。
星座でいうと「いて座」のあたりが最も銀河の中心方向になるので、
星が多く集まって見えます。この辺りは天の川の幅も明るく大きく見えます。
逆に秋から冬は淡く薄く見えます。
こういった内側から見える情報をもとに姿を想像して、中央部分が膨らんだ
目玉焼きの様な形をした形状としています。
さらに、電波望遠鏡などを使って、細かく調べてみると、場所によって、
厚みに差が出ており、これはガスの密度によって、渦巻きの腕に当たる部分が
できる構造であるとわかります。このことから渦巻腕のある銀河であると
されています。
さらに研究が進むと、銀河中心部方向の恒星の分布から、棒構造があるらしい
ということがわかってきて、現在、銀河系は「棒渦巻銀河」だと
考えられています。
🌟宇宙科学は理論で仮説を立てて、集めた観測データとの検証をして
どのくらい一致してゆくかという、確認作業をしていくのですが、
現在のデータの正確性にも限界があります、その点は研究者の方にとっても
悩ましいところです。
そんなかでも、今ある情報での、想定を定義づけしてゆく、意義もあるので、
日々、観測とデータ収集、解析等、研究がされているわけです。
また新たな発見や検証で、新説が出るかもしれません。
まとめ
🌟銀河系の形についてまとめました。
銀河系は今では棒渦巻銀河と想定されていますが、段階的にたどり着いた
結論です。といっても、また新たに新説が出る可能性もありうる世界です。
銀河系の内側からしか見えない銀河を想定するのは大変なことなのです。
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