夏の星座の見つけ方「いて座」

夏の星座




(C)国立天文台

 

このページは夏の星座の「いて座」です。

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「いて座」

 

🌟「いて座」を探したことがありますか?

 

「いて座」は比較的わかりやすい星座の一つなのでぜひ見つけて欲しいです。

 

夏は1年の中でも1番天の川が美しい季節です、

この夏の天の川で1番明るく幅の広いところに「いて座」があります。

 

2千億個もの星の集団である銀河系の中心が、

この「いて座」の方向にあるからです。

 

ちなみに銀河系の中心までの距離は太陽系から

約2万8000光年と考えられています。

 

 

見つけ方

 

🌟「いて座」は「さそり座」と、共に黄道の9番目の星座として

古くから存在する星座の一つで、

アッシリアの彫刻では、サソリの胴体を持った人間が弓矢を引き絞って

いる姿で描かれています。

 

(C)アストロアーツ/星空年間

 

 

場所は、「さそり座」の東に位置していて、

6個の星が小さな柄杓の形に、並んでいるのが目印です。

これは、北の北斗七星に対して、「南斗六星」と呼ばれています。

 

また、天の川をミルクの道と考えている地域では、

「天の川にかかる南斗六星」を「ミルクデッパー(ミルクを掬うサジ)」

と呼んだりしています。

 

ケンタウロス族の半身半馬の姿のケイローンが弓に矢をつがえた姿となっていて、

矢の先はサソリの心臓を狙っています。

これはサソリが夜空で暴れださないように、見張っているもの

とされています。

 

見えだす時期は、5月中旬の3時頃から、8月中旬の21時頃で南の空で見えます。

 

さそり座のS字型を見つけると早く見つけられます。

 

赤い星のアンタレスから東(左方向)に目を向けると

目立つ大きな星はないものの、6つの星からできた柄杓型の並びで

見つけることができます。

 

柄杓の柄の中央部分の、3等星のλ星から南(下方向)へ、

2~3等星で長方形ができます。

それが射手の構える弓矢になります。

 

胴体は、南斗六星の東端の星から東に向かってゲンコツ一つ分ほどのところの

5等星までとなり、そこから南へゲンコツ一つ半ほどのところの、

4等星が後ろ足になります。

 

前足は、南斗六星の南端の星から、南へゲンコツ一つ半にある、4等星までです。

 

これで全体像がわかりましたか?

夏の星座の見つけ方「さそり座」
黄道12星座の「さそり座」の見つけ方を紹介しました。夏の夜空を彩る星座の一つです。是非覚えて欲しいですし、他の星座に比べて特徴的で、一度知れば真っ先に目がいくような星座です。S字の形と赤い星が目立つので、直ぐにわかります。

 

 

 

 

星座がわかると、とても楽しくなりますので、ぜひ夜空を見上げて欲しいです。

天体望遠鏡がなくても、双眼鏡などで見ても

銀河系の中心が奥に広がっているために、星団や星雲が極めて多く

点在しているので、淡く広がる様子がみられます。

 

「いて座」にある天体

 

「いて座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、

そちらも合わせてご覧ください。

 

星団・星雲を見てみよう「夏の星団ウォッチングのススメ」
夏の星団ウォッチングポイントを紹介しました。天の川にある「いて座」は銀河の中心に向かっているので、たくさんの星団や星雲があります。環境の良い場所へ行く機会を夏休みに、絞って、天の川を見にく社員旅行や、女子旅もいいですし、夏休みの自由研究もいいかもしれませんね。
星雲・星団を見てみよう「M8-干潟星雲」
「M8-干潟星雲」について紹介しました。「いて座」にあります、南斗六星が目印になるでしょう、わかりにくい方は「さそり座」のアンタレスから探してみましょう。冬の「オリオン大星雲」と並ぶ星雲ですの、覚えておくのもいいですね。
星雲・星団を見てみよう「M17-オメガ星雲」
「M17-オメガ星雲」について紹介しました。「いて座」にあります、南斗六星が目印に、2等星のヌンキを探しましょう。市街地ではもちろん肉眼で、見ることはできません。夏の星座ですので、夏休みに星の綺麗な場所へ出かけてぜひ探して見ましょう。
星雲・星団を見てみよう「M20-三裂星雲」
「M20-三裂星雲」について紹介しました。「いて座」にあります、南斗六星と、へび座などの星を頼りに探しましょう。市街地ではもちろん肉眼で、見ることはできません。夏の星座ですので、夏休みに星の綺麗な場所へ出かけてぜひ探して見ましょう。
星雲・星団を見てみよう「M21-散開星団」
「M21-散開星団」について紹介しました。「いて座」と「へび座」との間の天の川にあります。この辺りは星雲や星団の宝庫で、名前がつくほどの星雲はすぐに見つかりますが、そのすぐ近くの星団は見逃しがちなので、探すのを挑戦してみてください。
星雲・星団を見てみよう「M22-球状星団」
「M22-球状星団」について紹介しました。「いて座」にあります、南斗六星の真ん中の星のすぐ近くにあ理、5等星ほどなので、星がよく見えるところでは肉眼で星の様に見えます。
星雲・星団を見てみよう「M23-散開星団」
「M23-散開星団」について紹介しました。「いて座」にありますが、「へび座」との間の天の川にあります。5等星ほどなので、星がよく見えるところでは肉眼で見えます。ただ、他の小さな星と間違わない様に、散開星団を意識して探しましょう。
星雲・星団を見てみよう「M24-散開星団」
「M24-散開星団」について紹介しました。「いて座」の南斗六星のすぐそばにあります。天の川の中にあるので、星がたくさんあって、探しがいのある天体です。
星雲・星団を見てみよう「M25-IC4725-散開星団」
「M25-散開星団」について紹介しました。「いて座」にあります、いて座の南斗六星から探すと良いでしょう。肉眼では、ぼんやりした光ですので、双眼鏡をお持ちなら、周りの星団と合わせて双眼鏡で見てください。
夏の星座にあるメシエ天体「いて座-M55-NGC6809」
いて座にある「M55-NGC6809」について紹介しました。「いて座」は天の川銀河の中心方向にある、見応えのある星座でもあります。また近くに「さそり座」などもあって、見つけるのも楽しいです。
夏の星座にあるメシエ天体「いて座-M69-NGC6637」
いて座にある「M69-NGC6637」について紹介しました。「いて座」は天の川銀河の中心に向かっている星座なので、何かと注目される天体が多い場所です、そん中では「M69」の球状星団は特筆すべき天体ではありません、ですがとても球状星団としての特徴を持った美しい星の塊です。
夏の星座にあるメシエ天体「いて座-M75-NGC6864」
いて座にある「M75-NGC6864」について紹介しました。「いて座」の領域にありますが、「やぎ座」との境界線近くにあります。探す時にも、「やぎ座」との間に注目してみましょう。中心部に星が集まっている球状星団ですので、普通の星と区別がつきにくい星団でもあります。

 

 

いて座にある特徴ある形

星コラム「北と南で特徴ある星の並びの形くらべてみました」
北と南にある、夜空の特徴ある星の並びの形をくらべてみました。固有の形で、単独のものが多い中、同じような形で、しかも南北にあるという特別感がいいですね。

 

 

いて座の神話

 

いて座の神話のページはこちらをご覧ください。

星座の神座「いて座」
「いて座」は黄道12星座の9番目に位置しています。古くは古代バビロニアのころから、その姿が認められていて、ギリシャ時代には、重要な星座として数えられるようになりました。今回はそんなギリシャ神話からのお話です。

 

 

基本情報

 

学名 Sagittarius(略号Sir)
中央位置 赤経:19h03m   赤緯-28.5°
概略範囲 東20h25m,西17h41m,北-12°,南-45°
20時南中 9月2日(高度26°)
面積 867.43平方度(順位15)
肉眼星数 65個(5.5等)
設定者 プトレマイオス
主な天体 ε星:カウス・アウストラリス 1.8等星

δ星:ヌンキ 2.1等星

M8:NGC6523、散光星雲 干潟星雲 5.0等星

M17:NGC6618、散光星雲 オメガ星雲

M20:NGC6514、散光星雲 三裂星雲 6.3等星

M21:NGC6531、散開星団 5.9等星

M22:NGC6656、球状星団 5.1等星

M24:NGC6603、散開星団 11.1等星

M28:NGC6626、球状星団 6.8等星

M54:NGC6715、球状星団 7.6等星

M55:NGC6809、球状星団 6.3等星

M69:NGC6637、球状星団 7.6等星

M70:NGC6681、球状星団 7.9等星

見どころ M8=λ星の東にある大きな散開星団で、干潟星雲ともラグーン星雲とも呼ばれて、親しまれています。光度は5.0等星なので、肉眼でも見えますが、双眼鏡を使うと淡く広がったM8の東に散開星団NGC6530を見ることができます。

M20=三裂星雲と呼ばれる散光星雲で、双眼鏡でM8のすぐ上に見ることができます。M8より小さくて淡いが、口径8cmになると暗黒帯が見えるようになります。

M17=たて座とへび座の境界線近くにある、散光星雲で、その形がギリシャ文字のωに似ていることから、オメガ星雲と呼ばれています。口径6cmで淡い姿を見ることができます。

 

 

 

この他の夏の星座

 

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まとめ

 

夏休みなどで、少し夜に電気の少ない地域などへお出かけの際は

せひ観測して欲しいです。

肉眼でも天の川の星の量を感じられると思います。

 

8月13日には「ペルセウス流星群」もあります。

 

そのほかにも夏には流星群が見られる時期でもあります。

そんな天体ショーの合間に星座を探して楽しんで欲しいです。

 

 

 

良い観望でありますように。。。。

 

 

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