秋の夜長をお過ごしの皆さま。
何に興じてますか?
今回の注目は夜明け前30分です。
「東の空」、日の出前の、薄明るい紫のグラデーション、
その中で、ひときわ輝く星が、幾つかあるのが、
見えることでしょう。
(C)国立天文台
水星の離角最大
🌟水星は、太陽系の中で、地球の内側を回っています。
常に太陽と近い位置にいるために、地球から見える高さは、
低く、10度を少し超えたところになります。
🌟「離角」とはこの時期、見える角度が、低いながらも、
水星にとっては一番高い位置で観測できるのです。
それを「最大離角」というのです。
🌟東の空は開けた場所でしょうか?低い空でも観測可能でしょうか?
でしたらベストポジションですね。
水星はお話したように、太陽が昇ると見えなくなります、
必然的に低い位置で見られる場所でないと観測は難しくなります。
🌟水星の最大離角は9月12日に迎えます、その前後で美しい姿を
ご確認ください。
(C)NASA
春のしし、秋の朝露に。
🌟白露を過ぎた、この時期の夜明け前に、ちらりと見せる
「しし座のレグルス」ですが、水星の最大離角に合わせるように、
寄り添って見えます。
🌟水星でお話した通り、東の空の低い位置が、良く見える場所ですと、
薄暗い時から観測ができるかと思います。
🌟明るくなるにつれ、消えてゆく姿は可愛らしくもあり、
見る機会があればぜひ見て欲しいです。
夜に探す時の見つけ方ですが一応。。。
(C)NASA
火星の接近
🌟9月中旬になっても、明け方の星の賑わいは続きます。
12日に最大離角を迎えた「水星」が少し下がり、
次いで「火星」が高度を上げている中で、一つの星に見える程、
近づきます。
🌟9月17日が一番近づいています。
そこからはお互い向先が違うので、離れて行きます。
そうこうしてたら、新月がやってきます。
(C)NASA
新月は見える?見えない?
🌟新月は9月21日です。
まず、新月は見えません。太陽とほぼ同じ位置にいますので。
新月に向かって、かげってゆく段階で薄い月が、
観測できるかもしれません。
🌟17日ごろから段々と細くなっている月を見ていたら
薄くなっても、位置を予測して、見つけやすいかもしれません。
🌟また、19日は「水星」と「火星」と「月」が大接近する姿が
観測できることでしょう。
(C)国立天文台
しっかり金星「明けの明星」
🌟実は一連の「水星」「レグルス」「火星」「月」の動きの中で、
「金星」ほぼ高度を変えず「明けの明星」の姿を見せてくれています。
🌟この五つ星の中では、一番輝いているのが「金星」でしょう。
高さも20°と低いながらもその輝きとともに見つけやすいです。
🌟日をおうごとに「金星」の位置は変わらずも、「月」や「レグルス」が
接近してきて素敵なランデブーを楽しめます。
(C)NASA
まとめ
🌟最大離角を迎える「水星」と、それと大接近する「火星」、
春の星座の「しし座のレグルス」、新月にむかう途中の「月」、
そしていつでも美しい、明けの明星こと「金星」の、
共演が夜明け前の空を、彩ってます。
🌟西日本の方が、日の出が少し遅い分、観測しやすいかも?しれませんね。
🌟月が水星を隠す「水星食」も、福岡より南では観測できます。
良い観望でありますように。。。
双眼鏡があればもっと観測しやすいです。
でも太陽が昇る頃に気をつけてレンズを見ないようにしましょう。
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