(C)国立天文台
このページは春の星座の「しし座」です。
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「しし座」
春の訪れを待っていたように、東の空から駆け上がってくる
「しし座」は1等星のα(アルファ)星「レグルス(小さい王)」を含む、
黄道12星座の5番目として古くから知られています。
純白の一等星レグルス
🌟紀元前1900年ごろのバビロニア時代には、大きな犬の姿に見立てて、
ウル・グルラ(大犬)の「おおいぬ座」として認識されていましたが、
🌟紀元前600年ごろの新バビロニア帝国時代に、
ウル・ア(獅子)の「しし座」と名前が変わりました。
🌟形の整った、解りやすい星座で、クエスチョンマークを裏返した形に、
並んだ星々が目印にもなっています。
何よりも、純白の1等星レグルスが目を引きます。
🌟この星の並び方は、ヨーロッパで使われる、草刈鎌に似ていることから
ライオンズ・シクル「獅子の大鎌」と呼ばれています。
見つけ方
🌟星座の並び方としては、
「さそり座」→「てんびん座」→「おとめ座」→「しし座」となりますが、
「サソリの心臓アンタレス」から探して、だんだん西に1等星のスピカ
2等星でしし座の尾のあたりのデネボラへとすぐ行き着くことでしょう。
デネボラが見つかれば、クエスチョンマークの裏返した部分が
百獣の王ライオン(獅子)の頭部にあたります。
胸のところに輝くのが1等星のレグルスです。
デネボラとレグルスを結ぶ間にある台形が獅子の胴体となる訳です。
🌟あとは「春の大曲線」で紹介した探し方がデネボラまで行き着くので、
「しし座」全体もとらえ易いでしょう。
🌟しし座は春の東にある頃は頭部が上にくるので獅子が駆け上がる姿に
見えます、南中にある頃には優雅に横たわる姿に見え、
そして、今回紹介した頃の西の空では、地平線を降りていくように
頭部が下を向いた形で捉えることができます。
(C)アストロアーツ/星空年間
時期によって見える形が変わるのも星座の面白いところですね。
しし座に放射点がある流星群
しし座には秋にピークを迎える流星群があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
「しし座」にある天体
「しし座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、
そちらも合わせてご覧ください。
しし座の神話
しし座の神話をまとめたページはこちらをご覧ください。
基本情報
基本情報
学名 | Leo(略号Leo) |
中央位置 | 赤経:10h37m 赤緯+13.5° |
概略範囲 | 東11h56m,西9h18m,北+33°,南-6° |
20時南中 | 4月25日(高度69°) |
面積 | 946.96平方度(順位12) |
肉眼星数 | 52個(5.5等) |
設定者 | プトレマイオス |
主な天体 | α星:レグルス 1.4等星
β星:デネボラ 2.1等星 γ星:アルギエバ、重星、2.5~3.6等星 ι星:重星、4.1~6.9等星 54番星:重星、4.5~6.4等星 M95 : NGC3351、棒渦巻き銀河、10.6等星 |
見どころ | γ星=イギリスの天体観測家ウィリアム・ハーシェルが発見した2重星で、オレンジ色の2.5等星と黄色の3.6等星が約4″離れて並んでいます。二つの星は619年の周期で巡り合っている連星で、しばらくは間隔が大きいので、口径5cmで分離して見えます。
しし座流星群=γ星付近を放射点とした流星群で、毎年11月18日前後に極大を迎えます。 |
この他の春の星座
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春以外の星座はこちらから探せます。
まとめ
「しし座」の見つけ方を紹介しました。
目立つ1等星があって、黄道星座、しかも「裏返しの❓」なので、
形からも、比較的見つけやすいでしょう。
探してみてください。
良い観望でありますように。。。
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