🌟多くの方がご存知の通り、宇宙はビッグバンで始まりました。では宇宙の
終わりはどのように迎えるのでしょうか。
ちょっとまとめてみました。
ビッグクランチ
「ビッグクランチ」という現象だけでは起こりそうもない結末なのですが、研究者
の中には「ビッグバンが繰り返す説」というのを提唱する方もいます、そのために
はこのビッグクランチはその過程の一部にある現象です。
では、どんな現象かというと、膨張してゆく宇宙よりも、重力が強くなると、宇宙
が収縮へ転じます。収縮の末に潰れて密度無限大の点(ブラックホール)になる、と
いうものです。
このシナリオには、宇宙の曲率が正の時にだけ起きるので、質量=エネルギー密度
が比較的大きく、ダークエネルギーが考えられているよりか弱いか、将来的に反転
するか、という条件がついてきます。
となると、少し考えにくいという感じです。
ビッグリップ
簡単にいうと、膨張の末に原子までも引き割かれてしまって、互いに飛び去ってし
まう、というもので、ダークエネルギーが宇宙のその質量=エネルギー密度や曲率
にかかわらず、膨張を加速し続けるなら、宇宙の寿命は有限で、数十億年のうちに
物質がバラバラになり、近傍の宇宙も光速で遠ざかり始め、空は完全な暗闇とな
り、原子は素粒子に引き裂かれ、飛び去るという悲惨な結末ですが、現在の観測結
果では可能性は低いといいます。
(C)NASA
ビッグチル
宇宙の最後の候補の中で一番緩やかな終焉がビッグチルです。宇宙は今から1兆年
後には、年老いた銀河か、死んでしまった銀河になっている、というもので、重力
の逆転は考えられず、膨張は極端に進まず、緩やかに進み、永遠に続きます。
このようにビッグチルは、宇宙が平坦または負の曲率を持ち、ダークエネルギーの
影響がないか、ほどほどの強さなら、起こるであろう結末です。
ここで、さらに2つの分かれ道がありますが、膨張の速度の違いによるもので、
どちらにしても銀河は、ガスを使いきり、新しい星を作れず、既存の星は黒色矮星
やブラックホールに変質します。原子は素粒子に分解し、宇宙の温度は絶対零度に
近づいてゆきます。
4つの説の中では、一番賛同者の多いビッグチルですが、ダークエネルギーによる
ところの見解なので、研究者の中には、ダークエネルギーに匹敵する、未知のエネ
ルギーによって、これらの考えが覆されるのではないか、とも言われています。
まとめ
ビッグバンに始まったとされる宇宙はいずれ終焉を迎えるのでしょうか。
私としては、ビッグクランチとビッグチルを合わせたようなところが、いいかな
と思っています。
それこそ未知のエネルギーの影響で、ただの繰り返しではなく、螺旋状に流れて
ゆくような?
皆さんはどうですか?
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