星雲・星団・銀河どんな天体?「ボーテ銀河-M81-NGC3031」

NGC天体
M81 by Ken Crawford LRGB+Ha




 

 

 

🌟「M81-NGC3031-ボーテ銀河」は「おおぐま座」にある特徴のある

銀河です。

 

星コラム「名前のついている星雲・星団・銀河」
名前のついている星団星雲・銀河をまとめました。その特徴から付けられた別名や、発見者の名前による由来などもあります。宇宙に興味を持つきっかけになればいいなと考えます。  

 

どこにあるの?

 

🌟所属星座は「おおぐま座」の領域にあります。と言っても「りゅう座」や

「きりん座」との境界に近いところにあります。

 

まずは周りの星座などと「おおぐま座」の位置を確認しましょう。

 

春の星座の見つけ方「おおぐま座」
「おおぐま座」の見つけ方を紹介しました。春の代表的な星座で、北側にあるので、「おおぐま座」の名前を聞くよりも「北斗七星」のある星座としての認識の方が浸透しているかもしれませんね。
夏の星座の見つけ方「こぐま座」
こぐま座」の見つけ方を紹介しました。北極星からダイレクトな探し方と、カシオペヤ座やおおぐま座から探す方法を紹介しましたが、北極星がどこに見えるのか一度探して見ましょう。方角の基準になるのでぜひ。
夏の星座の見つけ方「りゅう座」
「りゅう座」は天の北極に近いところに位置していて、特に明るい星があるわけではありませんが、ほぼ1年中、その姿を見つけることができます。
冬の星座の見つけ方「きりん座」
「きりん座」の見つけ方を紹介しました。冬の星座ではありますが、北極星の近くにあり、1年を通して、空にある星座です。しかしながら、この星座は目立つ星がなく、暗い星ばなりで、非常に探すのが難しい星座でもあります。
春の星座の見つけ方「うしかい座」
黄道星座ではありませんが、1等星があることや、春を代表する星座であることから、存在感のある「うしかい座」です。
春の星座の見つけ方「りょうけん座」
りょうけん座」の見つけ方を紹介しました。小さく暗い星でできた星座ですが、周りには「うしかい座」や「おおぐま座」など特徴のある星座などがあり、目印には事欠かないので、頑張って見つけて欲しいです。
春の星座の見つけ方「かみのけ座」
「かみのけ座」の見つけ方を紹介しました。「おおぐま座」「うしかい座」「おとめ座」「しし座」これらの星座のちょうど真ん中に位置しているので、星がないように見えますが、位置の把握はすぐにできるでしょう。

 

(C)アストロアーツ/星空年鑑

 

🌟「おおぐま座」の頭部の少し上あたりにあります。星の無いような領域です。

 

北斗七星の柄杓型も見つけて、杓の端の星2等星でα星ドゥべと、おおぐまの

鼻先の星3等星のムシダ、そして、こぐま座のポラリス、北極星ですね、この

3つを結んでできる三角形の真ん中あたりに狙いをつけて、望遠鏡を覗いて

見ましょう。

 

7.8等星ほどの明るさがあるので、望遠鏡で見えるでしょう。

 

またM81とM82はとても近いので、合わせて楽しめます。

 

(C)NASA/M81,M82

 

 

その特徴は?

「ボーテ」という名前は、発見者のドイツの天文学者ヨハン。エレルト・ボーテ氏

から付けられました。

 

2本の渦状腕が若い星の光によって、くっきりと輝いて見えます。その中心核は

通常よりも大きく明るいので、セイファート銀河だと考える天文学者もいます。

 

また、渦状腕が明るく、中心核が活動的なのは、近くにある、M82やNGC3077

などの銀河の重力の、相互作用によると考えられています。実はこのボーテ銀河は

34個の銀河群の中にあって、その中でも最大級の銀河です。

 

その銀河群の仲間である、近隣のM82やNGC3077の影響をお互いに受けている

証拠は星間ガスの流れを観測する望遠鏡などの画像で、確認されています。

 

(C)NASA/M81

 

おおぐま座にある天体

 

「おおぐま座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、

そちらも合わせてご覧ください。

 

星雲・星団・銀河どんな天体?「葉巻銀河-M82-NGC3034」
M82-NGC3034-葉巻銀河」について紹介しました。この銀河はスターバースト銀河の見本のような存在で、真横から見える姿で、中心部からのガスが上下に出ている様子がよく捉えられています。研究対象として注目の高い天体の一つです。
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「M97-NGC3587-フクロウ星雲」について紹介しました。丸い形の可愛らしい星雲です。時間の違いはありますが、人も同じように生まれたら最期があるように、星にも最期がやってくるんですね。
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「M101-NGC5457-回転花火銀河」について紹介しました。渦巻銀河としての姿がよくわかって、とても美しい銀河一つです。名前も特徴をよく捉えていて覚えやすいですね。
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おおぐま座にある「M108-NGC3556」について紹介しました。「おおぐま座」は意外と広いので、とらえどころがない部分もあるのですが、目印の「北斗七星」が運命的な形で、配置されています。天体を探す参考にしてください。
春の星座にあるメシエ天体「おおぐま座-M109-NGC3992」
おおぐま座にある「M109-NGC3992」について紹介しました。「北斗七星」から探すと、とても見つかりやすい位置にある銀河です。「おおぐま座」にはこの他にもたくさん天体があるので、興味を持って見て欲しいです。

 

 

基本情報

基本情報

ボーテ銀河
番号 M81-NGC3031
赤経 9h55.8m
赤緯 +69°04′
等級 7.8等
距離 1200万光年
星座  おおぐま座
種類  渦巻き銀河

 

まとめ

🌟「M81-NGC3031-ボーテ銀河」について紹介しました。

 

姿の美しい渦巻銀河です。名前の由来は発見者のドイツの天学者のボーテさん

でした。

 

機会があれば、大きな望遠鏡のある施設で探して見てください。

 

 

 

 

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