(C)NASA
🌟木星の衛星は60個以上確認されています。
その中でも、「ガリレオ衛星」と呼ばれる4個の衛星は、大型で木星が生まれた時に
同じくして、誕生したと考えられています。
天体望遠鏡で、木星を見たことがある方は、ご存知でしょうが、木星の周りにある
衛星も一緒に確認できます。(ただし、重なっていないときです)
衛星ガニメデについて
太陽系の中で、最大の衛星である、ガニメデは岩石と水の氷でできた巨大な球体で
す。名称はギリシャ神話の中で、神々に酒を注ぐ美少年ガニュメデスに、由来してい
ます。ということは、「みずがめ座」の瓶を持つ美少年ガニュメデスと同じですね。
内部は、鉄の中心核と、それを取り巻く岩石層に分かれています。岩石層の外側に、
温度が高く柔らかい氷が存在しています。氷層の外側部分は水の海となっていて、そ
の上に氷の地殻が浮かんでいます。
地表からおよそ150~200kmの深さにある、水の層の保持に必要な熱の補給源は、
内部の岩石層で発生する、放射性元素の壊変によるエネルギーです。
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ガニメデの特徴ー暗い地域と明るい地域
暗い地域は形成された時期が古く、たくさんの溝やクレーターが存在しています。こ
の暗い地域を、木星の衛星を発見した、天文学者の名称にちなんで、「レジオ(複数
形はレジオネス)」と呼んでいます。
細長い溝は、ガニメデの地殻が固まる時に、受けた応力によって形成されたと、考え
られています。それは、ガニメデに小惑星が衝突して、大型のクレーター群がつくら
れる以前のことで、古いクレーターの中には、パリンプセストと呼ばれる、全体が
平坦で、内部が白い氷のような物質で、埋め尽くされている、変わったクレーターが
確認されています。
明るい地域は帯状の地形で、形成された時期が新しく、暗い地域を横切って広がりを
みせています。この地形は、ほぼ並行して走る溝と、尾根で構成されていて、表面が
形成されて間もない時期に地殻変動によってつくられました。
こうした地形は、「サルカス(複数形はサルキ)」と呼ばれ、古代神話に登場する地名
から名付けられています。
ガニメデの基本情報
ガニメデのデータ
木星からの距離 | 1,070,000km |
公転周期 | 71,545日 |
赤道半径 | 2,634km |
発見者 | ガリレオ |
発見年 | 1610年 |
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ガリレオ衛星について
木星の衛星の中でも、特に大きい4個の衛星がイオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト
で、これらを総じて、「ガリレオ衛星」と呼んでいます。
なぜ「ガリレオ衛星」と呼ばれるかは、名前でピンとくるかも知れませんね、1610
年にイタリアのパドバで、4個の衛星を観測したのが、かのガリレオ・ガリレイでし
た、ガリレオは観測結果を出版し、科学者や世間一般に、その存在を知らせました。
このことから、広く木星の衛星の発見者として、世間からも認められ、ガリレオが
発見した衛星として、呼ばれるようになったのが「ガリレオ衛星」です。
まとめ
太陽系惑星「木星の衛星ーガニメデ」についてまとめました。
「ガニメデ」という名前は、神々の酒を注ぐ役目の、美少年ガニュメデスから名付け
られています。これは「みずがめ座」と同じ美少年がモデルのようです。
先日、天文台の観望会に参加したときに、木星を見せてもらいました。
その時に一緒にガレレオ衛星も見えて、感動しました。
とても、小さく可愛らしかったです。木星が1cmほどの直径で見えて、針の穴のよう
なガリレオ衛星でしたが機会があればぜひとも見て見てください。
そんな思いでまとめて見ました。
良い観望でありますように。。。
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