🌟「ダーク」という言葉をつけて呼ぶ現象は、「存在することは、ほぼ間違いな
いが、その基本的な性質がわかっていない宇宙の謎」を刺しています。
宇宙の謎の解明が待たれるダークホニャニャラを3つあげてみました。
ダークマター
🌟ダークマターは物質の一形態ですが、電磁放射を出さないので、見つけるのが
難しいです。それが存在する主な証拠は銀河や銀河団の研究から得られています。
放射を出す物質の総量では、それらをまとめる重量に足りません。更に見える物質
だけの重力以上にそれらは光を曲げてしまいます。
ゆえに、ダークマターほ一部はブラックホールや、ほとんど放射を出さない通常の
物質(原子)の集団に含まれている可能性があります。しかし、ほとんどは別物と考
えられているために、エキゾチックダークマターと呼ばれています。
しかも、この候補は2つのグループに分類されます。1つはホットダークマター
で、ほぼ高速で運動する、原子よりも小さな粒子です、もう1つはコールドダーク
マターで、動きが遅く、もっと重い未知の粒子です。
宇宙論の標準モデルではほとんどがコールドダークマターです、その集団が銀河の
誕生と進化に必要なものと考えられています。
ダークエネルギー
🌟ダークエネルギーは、「質量=エネルギー」の一形態で、宇宙の膨張を加速し
ている原因になっていると考えられています。その正体は不明ですが、存在の証拠
は遠方銀河での超新星(星が一生の最後に起こす爆発)の研究から得られています。
しかも計算によれば、「宇宙の質量=エネルギー」の大半を占めています。です
が、宇宙にほぼ均等に広がっていること意外に、その基本的性質は全くわかってい
ません。真空のエネルギーだと考える研究者もいます。
(C)NASA
ダークフロー
🌟2008年に初めて見つかったダークフローとは、地球から数十億光年離れた銀河
団のいくつかが見せる説明不可能な運動があります。これらの銀河団は最高で、
毎秒1000kmほどの速度で、宇宙の膨張による空間全体の運動に対して、ある一方
向に移動しているように見えます。
この運動は宇宙論の基本仮定と相容れない不可解なものです。宇宙は大局的に一様
で、運動などの挙動は方向を「選り好み」しないと仮定されているからです。
ダークフローは、粒子の地平線(観測可能な宇宙を残りの宇宙から隔てている境界)
の向こうに、比較的密度の高い宇宙がある証拠だと、考える宇宙論研究者もいま
す。
まとめ
🌟ダーク宇宙論についてまとめてみました。
「宇宙の謎」とされるものはいくつかありますが、その中の一つのダーク宇宙論で
すが、結論が出ていなくても、宇宙の矛盾点を考える上で必要な要素なので、紹介
しました。
何かのヒントは案外手元にある時もあるので、小さなことも大切にしていきたい
です。
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