星コラム「太陽に関する歴史について」

太陽




 

 

 

🌟太陽は人類の文化において、全能の神と崇められた古より、科学や実験に

よって検証された現代には恒星としての位置づけを確立しました。

 

その道のりを簡単にまとめてみました。

 

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星コラム「太陽について」
太陽についてまとめました。太陽系の中心で、私たちに多大な影響を与えている恒星です。天体として意識してもらえば、宇宙にある恒星に目を向けた時、比較できて、色々と役に立ちます。

 

太陽の物語

 

🌟太陽の動きは数千年にわたって追跡され、多くの古代文明で暦の基準として、

使用されてきました。ですが、同時に古代の人々は、太陽が地球の周りを回ると、

信じており、1543年になってようやく、太陽が太陽系の中心だとコペルニクスが

唱えました。

 

その後、ニュートンの重力理論により、太陽の質量の計算が可能になり、20世紀

初頭にはアインシュタインが太陽の燃料について解明し、現代では宇宙探査機で太

陽の詳しい観察ができるまでになってきました。

 

太陽の歴史

 

紀元前3000~紀元前2000年 天文暦 イギリスの南西部にストーンヘンジ・モニュメントが造られました。その機能は今もはっきりしませんが、夏至の日の出と冬至の日没に石と太陽が一直線に並ぶことから、天文暦として使用されていたと考えられています。
紀元前1350年 太陽神アポロ 古代エジプト人、ギリシア人、ローマ人は太陽を神として崇めていました。ローマ人は冬至には太陽神アポロの死と復活を祝いました。やがて、ローマがキリスト教に改宗すると、この祭はクリスマスとなりました。
紀元前364年 最古の黒点記録 中国の天文学者の石申が、最古の黒点観測記録を残していましたが、当時は、一種の日食が原因で起こる現象だと信じていました。現在、黒点は太陽光球の比較的温度の低い領域であることがわかっています。
968年 太陽コロナ ビザンツの歴史家レオ・ディアコヌスが、初めて太陽コロナの正確な描写を行いました。日食時にコンスタンティノーブルから観察したもので、「円盤の縁の周りで輪となって輝く幅の狭い帯のような薄暗く弱い光」と記しています。
1543年 太陽系の中心 コペルニクスの著書「天体の回転について」が現在のドイツ、ニュルンベルクで印刷されました。それ以前は、地球が太陽系の中心であるというプトレマイオスの説が支配的でした。ですが、コペルニクスの著書は、太陽を太陽系の中心に据えていました。
1609年 望遠鏡で始めて捉えた黒点の姿 望遠鏡が発明されたことで、イタリア人の科学者ガリレオ、ドイツ人の物理学者クリストフ・シャイナーなどの天文学者が、初めて黒点をはっきりと観察できるようになりました。ガリレオによる木星と近世の観察が、太陽系に関するコペルニクスの考えを実証しました。
1802年 吸収線の発見 イギリス人の科学者ウィリアム・ウォラストンが太陽光のスペクトルの中に吸収線(暗線)を発見しました。のちに、吸収線は太陽に含まれる科学元素が原因で生じることがわかり、太陽の組成を特定するのに使用されました。
1843年 黒点の周期 ドイツ人の天文学者ハインリッヒ・シュワーべが仮説上の惑星ヴァルカンを見つける目的で、17年間黒点を観察しました。のちに黒点に関する論文を発表し、約10年周期で黒点数が増減することを述べました。現在は、太陽活動周期とよばれ、約11年とされています。
1845年 太陽を捉えた初の写真画像 新しい写真技術の登場により、フランス人の天文学者ルイ・フィゾーとレオン・フーコーが、初めて太陽の姿を写真に収めることに成功しました。2人が銀板写真術(ダゲレオタイプ)を使って撮影した写真には、黒点もはっきり写っていました。
1859年 太陽嵐の記録 イギリス人の天文学者リチャード・キャリントンが、初めて太陽フレアを観察しました。その後、記録に残る最大のコロナ質量放出が発生しました。この時、南はハワイやカリブ海にまで、オーロラが出現しました。
1868年 ヘリウムの発見 イギリス人の天文学者J・ノーマン・ロッキャーが、太陽スペクトルの中に未知の元素を発見し、ギリシアの太陽神ヘリオスからヘリウムと命名しました。ヘリウムが地球上で見つかったのは1895年で、太陽の25%がヘリウムだとわかっています。
1904年 黒点のグラフ表示 イギリス人の天文学者エドワード・マウンダーが太陽活動周期における黒点の位置をグラフに表し、有名な「蝶形図」を作成しました。太陽活動周期の最盛期に近づくにつれ、黒点が数を増やしながら太陽の赤道方向に移動することがわかります。
1919年 相対性理論 イギリス人の物理学者アーサー・エディントンが西アフリカのプリンシぺ島から日食を撮影しました。その写真は太陽近くの恒星の位置を捉え、太陽のそばで光が曲がることがあることを証明し、アルバートアインシュタインの一般相対性理論を実証しました。
1920年 太陽中心核での核融合 イギリス科学振興協会で行った講演の中で、アーサー・エディントンは、太陽エネルギーは中心核にある核融合反応によって作り出されるという説を提唱しました。1926年には、自説を詳細に記した著書を出版しています。
1951年 太陽風の発見 ドイツ人の天文学者ルートヴィヒ・F・ビーアマンが彗星の観察を通して、太陽風を発見しました。移動方向に関係なく、彗星の尾が常に太陽とは反対方向に伸びていることに気がつき、その方向に何かが吹いているに違いない、と結論づけました。
1995年 SOHOミッション NASAろESA(欧州宇宙機関)の太陽太陽圏観測衛星(SOHO)が打ち上げられました。素晴らしい画像を提供し、これまでにない科学的分析を可能にしました。2012年までには太陽をかすめる彗星が2000個以上見つかっています。
2010年 ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー NASAのソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー(SDO)が打ち上げられ、高解像度技術を使って太陽を観測します。10秒間隔で多波長撮像を実施し、毎日50万個の音楽トラックに相当するデータを送信しています。
2012年 ボイジャー1号が太陽圏を離脱 宇宙探査機ボイジャー1号が人工物として史上初めて太陽圏(太陽の周りの太陽風が吹く広大な空間領域)を離脱しました。

 

 

(C)NASA

まとめ

 

🌟「太陽」の歴史についてまとめました。

 

太陽が持つ神格的な部分が、長い時間をかけて科学的な分野と融合されながら、

人類とどう関わってきたか、なんとなく、知ってはいても、年代で追ったことが

無かったので、楽しかったです。

 

参考になれば幸いです。

 

 

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