🌟「いて座」にある「M17-オメガ星雲」を見てみましょう。
今回のオメガ星雲は7.0等星なので、よく星の見える場所では肉眼で、ボンヤリ
確認できるでしょうか。望遠鏡で散光星雲が確認できます。
天の川の写真で、赤っぽく見える星雲はこの「オメガ星雲」と「干潟星雲」が
代表的です。
「いて座」は夏の星座です、夏休みに星が綺麗に見える場所へお出かけして、
ぜひ探してください。
見つけ方
🌟「いて座」にあります、「へびつかい座」に挟まれた天の川にあります。
まずは「いて座」を確認しましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「いて座」が確認できたら、「南斗六星」の柄杓型を辿って、杓の部分の2等星
ヌンキと、「へび座」の尾部のν星とを結ぶ線を5等分して「いて座」のヌンキ
から5分の3、「へび座」のν星から5分の2、あたりのところにぼんやりした星雲
状のものを見つけましょう。
星雲の形が「馬の蹄」に似ていることから、「馬蹄星雲]」とも呼ばれています。
また白鳥の頭の形にも見えるので、「白鳥星雲」とも呼ばれ、「オメガ星雲」の
オメガとは「Ω」の形にも見えることからです。
すぐ近くには「M16のわし星雲」もあって、探すのが楽しい場所でもあります。
ちなみに「わし星雲」は「へび座」に属していますが、お互いの星座の境界線の
近くにあるので、合わせて探して見ましょう。
夏の星団ウォッチングのススメ
夏の星座である「いて座」のある星雲を星の綺麗な場所で観察して見るのも
楽しいことです。銀河の中心部を向いているおかげで、星団が集まっているので、
いくつ見つけられるか、挑戦してみましょう。
(C)NASA/M17
🌟「M17」は1746年にスイスの天文学者シェゾーによって発見されました。この
時の記述には「今までにない形をしている」と書かれ、メシエは「紡錘形に広がっ
た星のない光の尾は、アンドロメダ星雲と似ている」と書かれていて、まだ
「オメガ」の名前は出てきません。
一説によると、ウイリアム・ハーシェルが、星雲の白鳥の頭に当たるカーブを
「Ω」に見立てたとか、また、アメリカの天文学者スィフトが描いたM17の
スケッチが「Ω」の形に似ていたから。。。という説もあります。
いて座にあるこのほかの天体
「いて座」この他にも、特徴のある天体があり、まとめたページがある
ので、そちらも合わせてご覧ください。
https://marchof-gabriel.com/5609.html
基本情報
基本情報
M17-オメガ星雲 | |
番号 | M17/NGC6618 |
赤経 | 18h20.8m |
赤緯 | -16°11′ |
等級 | 7.0等 |
距離 | 4200光年 |
星座 | いて座 |
種類 | 散光星雲 |
まとめ
🌟「M17-オメガ星雲」について紹介しました。
「いて座」にあります、南斗六星が目印に、2等星のヌンキを探しましょう。
市街地ではもちろん肉眼で、見ることはできません。
夏の星座ですので、夏休みに星の綺麗な場所へ出かけてぜひ探して見ましょう。
観望会などでは、いて座のその他の天体なども紹介してくれるはず
ですので、尋ねてみてください。
良い観望でありますように。。。
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