星コラム「太陽系の歴史について」

太陽




 

 

 

🌟何世紀もの間、地球は宇宙の中心であり、天体が地球の周りを巡っていると

信じられていた時代がありました。

 

どのように天文学の転換点がやってきたのかまとめて見ました。

 

星コラム「太陽系惑星取りまとめ」
星コラムでの太陽系惑星の記事を中心に取りまとめたページです。「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星」などの簡単にまとめたページ一覧です。

 

太陽系の歴史

 

人類が太陽系を理解する上で、最も目をみはる発想の大転換となったのは、太陽が

地球を周回するのではなく、地球が太陽の周りを回っているという考えでした。

 

紀元前3000~紀元前500年頃 地球平面説 古代エジプトやメソポタミアの哲学者は、地球が平面で、海に囲まれていると考えたいました。この考えは、のちのギリシア人にも採用されました。ギリシア人の哲学者タレスは、大陸が海に浮かび、巨大な波が地震を引き起こすと主張していました。
紀元前500年頃 地球球体説 地球が球体であると初めて唱えたのはギリシア人の哲学者ピタゴラスでした。紀元前330年頃、アリストテレスがそれを証明する証拠を示しました。「月食時の地球の影が丸いことや、地球の曲面上を旅してゆくと、新たな星が現れること」などです。
紀元前400年頃 中心火 ギリシア人の哲学者フィロラオスは、地球と太陽は目に見えない「中心火」を周回しているとしました。その後、アリスタルコスが、太陽が中心であり、恒星同士は遠く離れていて、互いに相対的に移動することはない、と説きましたが、受け入れらませんでした。
紀元前150年頃 プトレマイオス体系 ギリシア人の天文学者で地理学者でもあったクラウディオス・プトレマイオスが、地球を宇宙の中心に位置づける天動説を提唱しました。このプトレマイオス体系の考えが、その後、1400年間、天文学の分野で主流を占めました。
1543年 コペルニクスの革命 ポーランド人の天文学者で数学者のニコラウス・コペルニクスは、その死の直前に、静止する太陽を中心に据えた革命的な太陽中心説を発表しました。
1609年 ケプラーの法則 ドイツ人の数学者ヨハネス・ケプラーが、惑星は円形ではなく楕円形の軌道を辿り、太陽からの距離で速度が変化することを計算しました。ケプラーの法則は、コペルニクス説の不備を解決し、のちにニュートンの発見のきっかけにもなりました。
1633年 裁判にかけられたガリレオ・ガリレイ コペルニクスの説を広めたという罪で、カトリック教会がイタリア人の天文学者ガリレオ・ガリレイを裁判にかけました。ガリレオは先駆け的な望遠鏡で観測し、太陽中心説を裏付けました。ガリレオは自説を撤回するよう強いられ、軟禁状態におかれました。
1687年 惑星軌道の解明 イギリス人の科学者アイザック・ニュートンが非常に重要な著書「プリンキピア」を出版し、近代物理の基礎を築きました。重力がどのように惑星を太陽の周りの楕円形軌道に繋ぎ止めているのかを示し、マラ運動の3法則を導き出しました。
1781年 土星より遠方での発見 ドイツ生まれのイギリス人天文学者ウィリアム・ハーシェルが、土星の外側に天王星を発見し、太陽系の大きさが2倍に広がりました、というのも天王星の軌道のズレが存在していたからです。このズレがきっかけで、1846年には海王星が発見されます。
1801年 小惑星の発見 イタリア人の天文学者ジョゼッペ・ピアッツィは、火星と木星の間を周回する岩石天体を見つけました。ケレスと名付けられました、これは史上初に発見された小惑星で、小惑星の中でも最も大きく、2006年には準惑星に分類されました。
1957年 史上初の人工衛星 旧ソビエト連邦が史上初の人工衛星スプートニク1号を地球周回軌道に乗せた時、宇宙時代の幕開けとなりました。その2年後、旧ソ連の宇宙探査機ルナ3号が、史上初となる月の裏側の写真を送ってきました。
1962年 金星探査 NASAのマリーナ2号が金星を通過し、史上初の地球以外の惑星通過となりました。探査機が記録した金星の気温は、生物が生息できない灼熱の暑さでした。1964年にマリーナ4号が火星を通過飛行し、クレーターのある極寒で、不毛の火星を映し出しました。
1969年 史上初の月面着陸 アメリカ人の宇宙飛行士ニール・アームストロング船長が、人類史上初めて地球以外の世界へ足を踏み入れました。アポロの宇宙飛行士たちが持ち帰った岩石の分析は、月が地球と他の惑星との大規模衝突により形成されたことを示唆しています。
1976年 火星着陸 史上初めて火星着陸に成功した宇宙探査機ヴァイキング1号、2号が、息を飲むような画像を送ってきました。探査機は、2火星年に渡り気象観測、大気組成の分析の他、製麺隊の痕跡を調べる土壌検査を行いました。
1979年 木星へのフライバイ アメリカのボイジャー1号が木星の衛星イオの噴火する火山やエウロパの氷地殻を映し出しました。2年前に打ち上げられたボイジャー2号は、のちに、天王星(1986年)と海王星(1989年)を通過しました。
1986年 彗星との接近遭遇 ヨーロッパの宇宙探査機ジオットが時速24万kmでハレー彗星を捉えました。史上初の、彗星核の拡大写真を撮影しました。写真には、幅15kmの黒い氷塊が映し出されています。ジオットはその後2つの彗星、グリッグ・シェレルップ彗星と遭遇しました。
2004年 土星の軌道 NASAが1997年に打ち上げた宇宙探査機カッシーニは、土星を回る軌道に乗って、のちに衛星タイタンにホイヘンスを着地させました。カッシーニは、土星の雲の中で、大嵐を目撃し、衛星エンケラドスから服出る氷の間欠泉を発見しました。

 

 

(C)NASA

現在へ

 

現在の太陽系の歴史から宇宙の果てへ目が向けられています。しかも宇宙には果て

しがないのと同じで、研究対象が様々になってきています。土星探査機カッシーニ

も先ごろグランドフィナーレを迎えました。

星コラム「土星探査機カッシーニの行方」
グランドフィナーレを迎えるカッシーニについて少しまとめてみました。功績は数知れず、まだ研究途中のものもたくさんあって、これから長い時間をかけてカッシーニの栄光は語り継がれることでしょう。最後まで、そのミッションを見届けてほしいです。

 

宇宙ステーションで長期滞在で研究を重ねていますし、さらには望遠鏡を宇宙空間

に上げたり、多数望遠鏡で地球規模の範囲を補って観測する時代です。

 

星コラム「宇宙望遠鏡と地上望遠鏡の特徴について」
地上と宇宙にある望遠鏡の特徴などを紹介しました。ハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡、アルマ望遠鏡などの色々な技術が進んで、要所要所に日本の技術が使われていて、今のところ日本らしく縁の下の力持ち的な印象です。
星コラム「トランジット宇宙望遠鏡TESSについて」
トランジット太陽系外惑星探査衛星「TESS」についてまとめました。NASAのミッションは色々ありますが、見てて楽しいものが多いです。この衛星型の宇宙望遠鏡も興味深いですね。今回のテスの成果の報告を楽しみにしていたいです。

 

日本も様々なプロジェクトが進んでいますが、最近の話題では、「はやぶさ2」で

しょうか。

星コラム「はやぶさ2とリュウグウ」
3年前に、地球と火星の間にある小惑星を目指して打ち上げられたはやぶさ2はリュウグウを目指しています。宇宙航空研究開発機構「JAXA」が、目的地にあと1年で到達すると発表したのです。それを機に簡単にどんなミッションかを紹介しました。
星コラム「はやぶさとイトカワ」
いろんな困難を乗り越えて「はやぶさ」は帰還しました。しかも、サンプルを採取する任務も果たしています。今回は「はやぶさ2」にも、同じように困難を期する事もあっても、無事に帰還して欲しいです。
星コラム「かぐやを思う」
月探査機かぐやについて簡単にまとめてみました。月の地下空洞のニュースがどれほどの道のりを経ての発表であったかを少しでも知る機会になればいいなと思います。まだまだ解明されていないことも多いので、また研究が進んでゆくことを祈りつつ。。。

 

さらには、第2の地球を探す計画や、生命体探査、それらに伴って系外惑星探査

など、謎が尽きない限り、研究は続いています。

 

韓国の天文学者の時代劇ドラマがあって、なかなかオススメです。

天文ファンの方には是非みて欲しいです。

星コラム「チャン・ヨンシルを知っていますか?」
とにかく星好きの方には観て欲しいドラマがあります。韓流ドラマの「朝鮮伝説の科学者 チャン・ヨンシル」です。実在の人物のドラマ化なのですが、昔の人の星との関わりが知れて、くすぐられます。天文学者の話を知って欲しくて、今回紹介しました。

 

 

まとめ

 

🌟太陽系の歴史について簡単にまとめてみました。

 

今では常識のような色々な考え方や説も、いつ新設が出るかわからないのが天文学

です。それだけ解明されていない部分がたくさんあるということなのですが、

 

全部を知らなくても、興味を持っていても、いなくても、夜には星空が見え、

昼間に太陽が輝いていて、すべて宇宙と繋がっています。

 

それだけでも知って欲しいと思っています。

 

 

参考文献・サイト一覧
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星座の窓口
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星コラム「太陽系惑星取りまとめ」
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