(C)NASA/ハレー彗星
🌟太陽系には惑星以外の小さな天体があります。彗星はそんな小さな天体が
地球にやってくる天体です。
幼い頃に見たアニメでは、敵が彗星に乗ってやってきてました。。。。
思い出深い「彗星」です。
彗星について
🌟彗星は太陽系の誕生時に形成された、山のような大きさの汚れた雪山です。
太陽に近づくと大きさや見た目を大幅に変えて、肉眼で見えるぐらいに明るくなる
こともあります。
極寒の太陽系の外縁には、彗星が1兆個も存在すると推測されています。惑星群が
形成された時から変わっていません。それぞれには雪や氷、岩石の塵からなって
いて、彗星核と呼ばれる塊があります。
こうした氷の天体は小さず着て、地球からは見えません。太陽系の惑星の領域に
入ってきたものは、太陽の熱で、氷が溶け、それがガスとなって噴出し、尻尾の
ように見え、輝きも増して、発見しやすくなります。
彗星の多くは望遠鏡で見つかります。彗星などは小惑星ハンターが日々の観測で、
発見されることが多いのですが、気づかれずに通り過ぎてしまうこともあります。
定期的に戻る彗星もあれば、不意にやってくるもの、回帰周期が数千年から数百万
年間隔で戻ってくるものや、逆に2度と戻らないものもあります。新たに発見され
た彗星には、発見者の名前がつけられます。
(C)NASA
太陽への接近
🌟彗星が小惑星帯を超えて、太陽に近づくと、太陽に熱せられ、核の一部が失わ
れます。この放出される物質により、コマと呼ばれる核を覆う、ガスと塵の巨大な
雲と、途切れることなく空間へと消える2本の尾ができます。
核が太陽の近くを通るたびに、表面物質層の1mほどが、新たなコマと尾に使われ
るので、約76年周期で、太陽の周りを回るハレー彗星のような彗星では、最終的
には、この物質が尽きて、消滅してしまいます。
(C)NASA/ヘール・ポップ彗星
ヘールポップ彗星
🌟明るくて肉眼で見える彗星は、10年に1個の割合で発生します。20世紀で最も
明るい彗星の一つが、ヘールポップ彗星で、1996年〜1997年にかけて肉眼で、
見ることができました。
その姿は、多くの彗星の代表とも言える美しい姿でとらえられ、2本の尾がはっき
り分かれています。まっすぐのガスの尾と、太陽光が反射した、塵の粒子の白色の
ダストテイルが美しく輝いています。
うす青く光っているガスの尾は、イオン化されたもので、自ら光を放っています。
この中にある粒子の軌道は、太陽風の磁場によって決まります。
(C)NASA/ヘール・ポップ彗星
彗星の軌道
🌟彗星の多くは、惑星群や人間の視界のはるか先の、オールトの雲の中に存在し
ています。彗星の存在がわかるのは、時折彗星が、内太陽系へと入ってきて、コマ
と尾ができるからです。
惑星の軌道とは異なり、彗星の軌道は大きな楕円形を描いています。太陽との距離
は時間によって、大きく変化しています。オールトの雲を出て、太陽へ向かう彗星
は、その軌道を1周する所要時間によって分類されています。
短周期彗星は、惑星群の平面に沿って進み、周期は20年未満です。中周期彗星は
20~200年ごとに太陽のそばを通り、その軌道の傾きは様々です。同じように軌道
がいろいろに傾いている長周期彗星の周期は、200年から数千万年と幅広く、太陽
からかなり離れたところを通る彗星については、近くの恒星へ向かっている可能性
もあります。
彗星の軌道は惑星群の重力場の影響を受けます。短期周期彗星は木星の重力によっ
て、内太陽系に捉えられていて、木星は彗星を簡単に弾き飛ばし、長い軌道へ戻す
ことができます。長周期彗星の中には、太陽系から完全に弾き出されれ、銀河へと
向かうものもあります。
まとめ
🌟太陽系外縁天体の彗星についてまとめました。
彗星との身近なつながりは何と言っても流星群ではないでしょうか。
毎年同じ時期に、流星群を降らせる塵の母体は、彗星の尾からの噴出したもの
です。流星群は地球から見るときの星座の名前がつけられているので、直接彗星と
結びつかないかもしれませんが、これを機に、彗星にも注目してください。
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