🌟「おとめ座」にある「M104-NGC4594-ソンブレロ銀河」の位置を確認して
みましょう。
どこにあるの?
🌟「おとめ座」にありますが、近くの「しし座」と「かみのけ座」の間は
「おとめ座銀河団」とよばれ、銀河などが集中している場所でもあります。
また「おとめ座」本体にかけて下方向に広がるようにも銀河があるので、
そちらは「からす座」との境界までを注目しましょう。
まずは周りの星座などと「おとめ座」の位置を確認しましょう。
※ピンクの丸で囲んだあたりが、「乙女座銀河団」と呼ばれる銀河などが密集している場所です。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟このM104はおとめ座銀河団の下部にあるので、「おとめ座」と「からす座」の
間にあります。
おとめ座のスピカから西へ向かっていって、γ星ポリマからまっすぐ南へ下がった
線の交点あたりでしょうか。
すぐ下に「からす座」の歪んだ四角形も目につきますね。
1914年にアメリカの天文学者スライファーが、歴史上初めて、ドップラー効果に
よって、波長の長い赤い光が偏る「赤方偏移」をしている銀河として、発見され
ました。
その結果、M104は毎秒1100kmの速さで、地球から遠ざかっていることが証明
され、今では常識になっている「膨張宇宙論」の展開されるきっかけとなった
銀河でもあります。
(C)NASA/M104
おとめ座銀河団について
🌟「おとめ座」と「しし座」と「かみのけ座」の間は「おとめ座銀河団」と
よばれ、約1300〜2000個の銀河が集中しています。中でもメシエ番号や
NGCの番号がついているものは小型の望遠鏡でも観測できます。
ここの銀河は大きな質量を持った銀河が多いので、ブラックホール候補の天体も
多く確認してされています。
乙女座銀河団の構造は渦巻銀河と楕円銀河が不均一に混ざっています。
基本情報
基本情報
M104-ソンブレロ銀河 | |
番号 | M104/NGC4594 |
赤経 | 12h40.0m |
赤緯 | -11°37′ |
等級 | 9.3等 |
距離 | 4600万光年 |
星座 | おとめ座 |
種類 | 銀河 |
このM104は「ソンブレロ銀河」という別名もあります。というのも、形が
メキシコ人のかぶっている、ツバの広い帽子ソンブレロによく似ているところから
その名前がつけられました。
まとめ
🌟「M104-NGC4594-ソンブレロ銀河」について紹介しました。
「おとめ座」にありますが、肉眼では見えませんが、位置は周りの「からす座」
などで確認しましょう。
双眼鏡でぼんやりとして見えるくらいなので、もし観測会などで、大きな望遠鏡で
見る機会があれば、ソンブレロ帽の形を確認してみましょう。
良い観望でありますように。。。
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