🌟1960年代に初めに天文学者アラン・サンダジによって発見されたクエーサーで
「3C 273」といい、おとめ座の巨大な楕円銀河に位置しています。25億光年の
距離にありますが、おそらくクエーサーの中では一番近いものです。
「クエーサー」という名前はよく聞くけど、どんな天体をいうのか、少しまとめて
みました。
クェーサーの正体
「quasar」という用語は、空に星のように見える「quasi-stellar radio source」
という「準恒星状電波源」の略語で、「点状に見える電波源」という意味です。
では「クエーサー」の正体は、非常に活発な活動銀河の中央部です。また、その
中心には超大質量ブラックホールが存在していると、考えられています。現在の
観測では、遠く離れた活動的な、銀河の中心部で明るく輝く、活動銀河の一種と
みなされています。
その放出エネルギーは、銀河100個分以上のエネルギーですが、放射領域は銀河の
大きさの1万分の1以下と強烈に、輝く点状の天体として見えています。
クエーサーとブラックホールの関係
クエーサーは巨大ブラックホールをエネルギー源にしています。
クエーサーの強力な光度は、巨大ブラックホールを取り巻く降着円盤の、ガスや
塵が、ブラックホールに落ち込む時の、摩擦によって生み出されていると、
考えられています
これらの想定を解決するには、ブラックホールがクエーサーの中心部にあると
考えると説明がつくからです。もちろん、ブラックホールが輝いているわけでは
ありません。
ブラックホールに落ち込みきれなかった物質が、高エネルギーのジェットとして、
噴出され、その方向に地球がある場合、クエーサーとして見えると、考えられて
います。
(C)NASA
特異な天体クエーサー
1963年に数十億光年以上ものかなたの宇宙に、強烈な光を発する謎の天体が発見
されました。数十億光年という遠方にあったにもかかわらず、見えるほどの明るさ
でした。太陽の1兆倍という強烈な明るさで輝いていたことがわかっています。
その明るさは、地球から見たときの明るさで置き換えると、夜空の3等星ほどの
明るさでした。通常の光の計測と、距離は数十億光年と離れたところ、というのを
加味して判断しても、光源としてはかなり大きい天体と考えられます。
ですが、輝いている部分は0.01光年程度というものでした。銀河の大きさが数万
から数十万光年あるとしても、銀河と比較にならないほど1点集中型の光源をした
天体です。この様なことから「点状に見える電波源」という意味のクエーサーと
名付けられたのです。
まとめ
🌟クエーサーについてまとめてみました。
とても活発な活動銀河で、その中心には、超大質量ブラックホールが、存在して
いて、ブラックホールに落ちなかった物質が。高エネルギーのジェットとして。
噴出されています。それらが点状に輝いて見える天体がクエーサーです。
参考になれば幸いです。
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