🌟「おとめ座」にある「M90-NGC4569-銀河」の位置を
確認してみましょう。
どこにあるの?
🌟「おとめ座」にありますが、近くの「しし座」と「かみのけ座」の間は
「おとめ座銀河団」とよばれ、銀河などが集中している場所でもあります。
さらに目印には「うしかい座」の1等星アルクトゥールスも役に立つでしょう。
まずは周りの星座などと「おとめ座」の位置を確認しましょう。
※ピンクの丸で囲んだあたりが、「乙女座銀河団」と呼ばれる銀河などが密集している場所です。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「M90」は、おとめ座銀河団の上部の集団の一員です。「おとめ座」と
「かみのけ座」との境界のところにあります。「おとめ座」の乙女の右腕の
あたりでしょうか。
目星をつけるには、「しし座」の2等星デネボラと「おとめ座」の3等星ε星の
ウィンデミアトリクスを結んだ線上に注目しましょう。
「しし座」のデネボラは「おとめ座」のスピカと「うしかい座」のアルクトゥール
スとを繋ぐとできる「春の大三角形」を目印にしましょう。「おとめ座」3等星
ε星のウィンデミアトリクスの方は、「おとめ座」の上半身にある4つの3等星で
できる三角錐を確認しましょう。
その一番上が「おとめ座」3等星ε星のウィンデミアトリクスです。「しし座」の
デネボラと「おとめ座」3等星ε星のウィンデミアトリクスを、結んだ線を、3等分
します。
「しし座」のデネボラから3分の2、「おとめ座」3等星ε星のウィンデミアトリク
スから3分の1のところに「M90」はあります。
🌟「M90」も螺旋銀河の一つです。通常の銀河はドップラー効果による解析で、
遠ざかっていることを示す「赤方偏移」という赤い色が、検出されることが、
ほとんどです。ですが、この「M90」は観測点である、私たちの銀河と近い距離に
あるために、近づいているように見えます。
ことから赤方偏移だけでは正確な距離が出せない場合があり、銀河の規模や位置の
関係性もデータに加える必要があります。
おとめ座銀河団について
🌟「おとめ座」と「しし座」と「かみのけ座」の間は「おとめ座銀河団」と
よばれ、約1300〜2000個の銀河が集中しています。中でもメシエ番号や
NGCの番号がついているものは小型の望遠鏡でも観測できます。
ここの銀河は大きな質量を持った銀河が多いので、ブラックホール候補の天体も
多く確認してされています。
乙女座銀河団の構造は渦巻銀河と楕円銀河が不均一に混ざっています。
(C)NASA
基本情報
基本情報
M90-銀河 | |
番号 | M90/NGC4569 |
赤経 | 12h36.8m |
赤緯 | +13°10′ |
等級 | 10.0等 |
距離 | 4100万光年 |
星座 | おとめ座 |
種類 | 銀河 |
まとめ
🌟「M90-NGC4569-銀河」について紹介しました。
「おとめ座」にあり肉眼では見えません。ですがおとめ座銀河団がとても近い銀河
が集中しているので、観測対象によくなります。その点でも注目してみましょう。
もし観測会などで、大きな望遠鏡で見る機会があれば、みてみましょう。
良い観望でありますように。。。
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