星座の神話「ぎょしゃ座」

冬の星座




 

このページは冬の星座の神話「ぎょしゃ座」です。

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🌟「ぎょしゃ座」は古代バビロニア時代に誕生し、

当時は「老人と羊」の姿が星座として、見られていました。

 

「ぎょしゃ座」として見られるようになってからは、

右手に馬の手綱を持ち、左手には子羊を抱いた、アテネの王様の姿です。

 

では神話を読み解いて見ましょう。

 

 

「ぎょしゃ座」の神話

 

🌟お話は星座となった人物の親の世代からの物語になります。。。。

 

 

鍛治の神へーパイトスは片足が不自由で、女神やニンフから

あまり相手にされませんでした。

 

ある時、悪戯心が芽生えた、海の神ポセイドンは

「知恵の女神アテナが君に恋をしていて、激しく求愛されるのを、

内心期待している。」と吹き込みます。

 

それを聞いた、鍛治の神へーパイトスは有頂天になりました。

美しく、聡明な、女神アテナには、数々の神々や巨人たちが、

求婚していましたが、それをことごとく断っていたからです。

 

そこへ、女神アテナが楯や鎧を作ってもらうために、やって来ました。

へーパイトス神は女神アテナに襲いかかりました。

 

 

 

🌟さてここで、少し説が分かれます。

 

一つは、女神アテナが子供を産む説。

ですが、アテナは処女神でもあるので、釈然としません。

 

もう一つは、へーパイトス神に襲われはしましたが、難を逃れ、

処女神でもある女神アテナの名を、汚すことなく事なきをえる。

 

しかし、子供は誕生したことになっているので、

土から生まれた、とか、女神ガイアが産んだ、など。。。

 

とこちらも、少し腑に落ちないような感じです。

 

ですが確かに子供は生まれて、女神アテナが大事に育てます。

 

 

 

女神アテナは子供をエリクトニウスと名付けて、神聖な籠の中に隠し、

アテネの国の王女アグラウロスに預けました。

女神アテナは、彼女をたいそう可愛がり、信頼していたからです。

 

決して、籠の中を見てはいけない、と女神に言われていた

アグラウロスですが、好奇心に駆られて、

 

ある時、そーっと、籠の中を見てしまいました。

そこには足の代わりに蛇の尾を持った赤ん坊が入っていました。

 

驚いたアグラウロスは、エリクトニウスの入った籠を地面に落とし、

アクロポリスの丘から飛び降りて死んでしまいました。

 

この時に、エリクトニウスの足が不自由になったと言います。

 

もちろん、エリクトニウスは普通の赤ん坊でしたが、

女神アテナが籠に魔法をかけていたので、アグラウロスは籠の中に

怪物の幻を見て怯えたのでした。

 

知らせを受けた、女神アテナはアグラウロスの死を悼み、エリクトニウスを

手元に置いて育てることにしました。

 

女神アテナはエリクトニウスを大変可愛がり、足の不自由さを補って

余りあるほどの知恵を授けました。

 

のちに、

 

エリクトニウスはアテネの王となります。

 

美しく健康な肉体を愛したギリシャで、唯一、不自由な体で

王位に就いた人物です。

 

 

 

エピローグ

 

彼は、女神アテナへの信仰を人々に説きました。知恵を使って、

アテネの国に善政を敷きました。

 

市民たちに銀の利用法を教えたのも彼だと言われています。

また、不自由な足を補うために、戦車を発明して、

 

それを使って、自由に国内を視察し、一度戦争となれば、

戦車を操って、真っ先に敵陣に飛び込んで行ったので、

人々はエリクトニウスを讃え、彼の名はギリシャ中に響き渡りました。

 

神々の王ゼウスは、戦車を発明した功績により、

彼の姿を星座の揚げたと言います。

 

抱いている子羊は、エリクトニウスが動物を大事にしていた、

からと言われています。

 

こうして「ぎょしゃ座」となりました。

 

 

 

「ぎょしゃ座」の見つけ方

 

「ぎょしゃ座」は冬の星座です。

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冬の星座の見つけ方「ぎょしゃ座」
「ぎゃしゃ座」は冬の星座ですが、秋の深まりを感じる頃に、北東の地平線上に姿を現し始めます。ゆっくりと秋〜冬〜春と向きを変えながら5月下旬頃、北西の地平線に沈んでゆきます。探してみましょう。

 

 

 

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まとめ

 

「ぎょしゃ座」の神話を簡単に紹介しました。

 

謂れを知らなければ、足の不自由な王であったことが、

わからないので、神話からも星座の成り立ちが知れるのが

面白いところです。

 

観望会などで、参考になれば幸いです。

 

 

 

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