星雲・星団を見てみよう「M6蝶々星団、M7トレミーの星団」

NGC天体




 

 

 

🌟「さそり座」にある散開星団で、どちらも夏を代表する星団です。

探してみましょう。

 

(C)NASA/M7

 

見つけ方

🌟「さそり座」にあるので、まずは「さそり座」を確認しましょう。

見つける参考にはこちらを。。。

夏の星座の見つけ方「さそり座」
黄道12星座の「さそり座」の見つけ方を紹介しました。夏の夜空を彩る星座の一つです。是非覚えて欲しいですし、他の星座に比べて特徴的で、一度知れば真っ先に目がいくような星座です。S字の形と赤い星が目立つので、直ぐにわかります。

 

(C)アストロアーツ/星空年鑑より

 

🌟「さそり座」のS字カーブの先にある、カギ型の毒針部分の星を、

探してみましょう。

 

2等星と最後の端の星は3等星ですが、確認できる明るさでしょうか。

この先の星、G星が見えたら似た明るさなので、星団も見つかります。

 

G星からすぐ上側にあるのがM7「トレミーの星団」とも呼ばれる星団で、

見かけの大きさが満月の2倍以上もある大きな散開星団です。

 

M6の方は、S字の最後の曲にある、2等星のκ星から上に向かって、伸ばしてゆく

線上で、M7の右上に、こちらは4等星ほどの明るさで、見つかります。

 

肉眼では星の並びまでは見えませんが、羽を広げた蝶のような配列で、

「蝶々星団」と名前が付けられました。

 

こちらは双眼鏡などで、確認してみてください。

 

(C)NASA/M6

 

🌟この星団は1551年版のプトレマイオスの著書「アルマゲスト」に

「針に続く雲上のもの」と書かれた天体として登場しています。

 

M7はメシエ天体の中では最も南に位置しています。そのために、環境によって、

見え方が左右されてしまいます。

 

ここでプチ情報を、「プトレマイオス」という名前が出てきますが、今更ですが、

古代ローマ時代の紀元2世紀ごろ、エジプトのアレキサンドリアで活躍した

天文学者で、数学者で、地理学者でもありました。

 

古代天文学を天動説として数学的にまとめて、全13巻にもわたる

「アルマゲスト」を書き上げました。この本はガリレオが登場する、17世紀まで

天文学のバイブルとして用いられました。

 

「トレミー」とはプトレマイオスの英語名です。M7の名前はここからですね。

 

 

基本情報

基本情報

蝶々星団
天体番号番号 M6 , NGC6405
赤経 17h40.1m
赤緯 -32°13′
等級 4.2等
距離 1300光年
星座 さそり座
種類 散開星団

 

基本情報

トレミーの星団
天体番号番号 M7 , NGC6475
赤経 17h53.9m
赤緯 -34°49′
等級 3.3等
距離 780光年
星座 さそり座
種類 散開星団

 

まとめ

🌟「M6蝶々星団、M7トレミーの星団」について紹介しました。

 

肉眼でも3~4等星の見える環境なら見えます。

お馴染みの「さそり座」ですので、探しやすいです。近くにあるので合わせて

紹介しました。

 

低い位置が見えにくい場所などがある方は、開けた場所で探して見てください。

 

 

良い観望でありますように。。。

 

 

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