夏の星座の見つけ方「さそり座」

夏の星座




(C)国立天文台

 

このページは夏の星座の「さそり座」です。

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「さそり座」

 

🌟「さそり座」は夏の代表的な星座です。

 

南の地平線近くに赤く輝く1等星アンタレスを中心に、

星々がS字形に連なり、大変わかりやすく、見つけやすい星座です。

 

4月上旬ごろは3時ごろ正中でみられます、

そこから7月中旬には21時とだんだん「さそり座」の季節を迎えます。

 

 

(C)アストロアーツ/星空年間

 

見つけ方

 

🌟まずはサソリの心臓、アンタレスを見つけましょう。

夏の夜に南へ向くと一際輝く、赤い1等星があります。

 

それがアンタレスです。

周りには他に1等星はないので、直ぐに見つかるでしょう。

 

アンタレスを中心に両側に3等星が「へ」のように並んでるので、

それらを目印にしても良いでしょう。

 

アンタレスから右側へ縦に、4等星が4つ並んでいるのが、

サソリの頭部になります。

 

今度はアンタレスから南に、東に向かって、緩やかにカーブしながら、

いくつかの星が並んでいます。

 

それがサソリの尻尾になります。

 

全体を見ると「S」字を書くような並びになっています。

釣り針のようにも見えますね。

 

 

 

🌟さそり座は、最も古くから存在する星座で、シュメール時代に誕生した

星座の一つです。

 

メソポタミアの遺跡から発掘された石柱や粘土板に

その姿が見られているのもうなづけます。

黄道12星座の8番目に位置する星座としても有名ですね。

 

また、サソリの心臓部分で赤く輝く星の

1等星は「アンタレス」は昔から注目を集めていました。

 

黄道を通るアンタレスは、時期によっては火星と並んで

真っ赤な色の二つ星としてみることもあります、

そのため(アンチアレース)という「火星に対抗するもの」

という意味ももっています。

 

 

中国では「火」または「大火」、

日本では「酒酔い星」または「豊年星」などと呼ばれています。

 

この星は一生のうちでは末期を迎えている赤色超巨星で

1733日の周期で1.1等星から1.8等星まで

明るさを変えているのです。

 

さそり座は天の川に浸っているため「さそり座」の中には

星雲や星団が多くみられることでも知られています。

 

近くには「いて座」や「へびつかい座」「てんびん座」「オオカミ座」

と比較的、星の数の多い星座が近くにあり、

その点でもとても賑やかな場所へ位置しています。

 

たくさんあっても、独特のS字型でわかりやすい星座です。

 

 

夏の星座の見つけ方「いて座」
「いて座」の見つけ方を紹介しました。「いて座」は「さそり座」と、共に黄道の9番目の星座として古くから存在する星座の一つで、アッシリアの彫刻では、サソリの胴体を持った人間が弓矢を引き絞っている姿で描かれています。
夏の星座の見つけ方「へびつかい座」と「へび座」
「へびつかい座」と「へび座」の見つけ方を紹介しました。夏の夜空を彩る星座の一つです。黄道の近くのあるので、見つかりやすいでしょう。二つの星座が合わさっているので、とても珍しいので、ぜひ覚えて欲しいです。
夏の星座の見つけ方「てんびん座」
黄道12星座の7番目の「てんびん座」として知られていますが、夜空のどこに見られるか探してみましょう。黄道なので、星占いで聞き及びのある星座同士の並びです。大まかな位置は「おとめ座」と「さそり座」の間にその姿を現しています。

 

 

この他の夏の星座

 

この他の夏の星座はこちらからお探しください。

 

夏の星座たち
夏の星座の見つけ方を紹介したページをインデックスとしてピックアップしています。見つけるときにご利用ください。
星座の神話「夏の星座」
夏の星座の神話を紹介したページをインデックスとしてピックアップしています。見つけるときにご利用ください。

 

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余談ですが、

ギリシャ神話では、隣に位置している「いて座」の弓が

サソリの心臓であるアンタレスを狙っています。

 

また、「オリオン座」のオリオンはさそり座が沈む頃現れ、

さそり座が昇る頃に沈むような配置になっています。

 

詳しくはさそり座の神話の回にお話ししますが、

オリオンはサソリの毒で死んでしまします。

サソリを恐れて星座になっても合わないようにしているそうです。

 

 

さそり座の神話

 

さそり座の神話をまとめたページはこちらをご覧ください。

星座の神話「さそり座」
「さそり座」の神話を紹介しました。「さそり座」は夏を代表する星座です。サソリの心臓とされる1等星のアンタレスの赤く輝く姿は夏の空に一際、目をひくことでしょう。「さそり座」の由来については幾つか神話で語られています。

 

 

さそり座にある天体

 

星雲・星団を見てみよう「M6蝶々星団、M7トレミーの星団」
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さそり座にある「M4-NGC6121」について紹介しました。アンタレスのすぐそばにある球状星団です、夏の夜の楽しみに、探してみるのも楽しいですね。
夏の星座にあるメシエ天体「さそり座-M80-NGC6093」
さそり座にある「M80-NGC6093」について紹介しました。夏の代表的な「さそり座」はアンタレスが注目され、また目印にもなるので、場所の特定は簡単です。

 

 

動物の形をよく捉えている星座

 

星コラム「なんだか似ている星座ー動物編」
なんとなく似ている星座の動物編をまとめました。合わせて、動物の形をよく捉えている星座もまとめています。見つけにくい星座もありますが、見つけてしまうと、形が動物を象っているので、覚えやすいでしょう。

 

 

 

 

基本情報

学名 Scorpius(略号Sco)
中央位置 赤経:16h49m   赤緯-27°
概略範囲 東17h55m,西15h44m,北-8°,南-46°
20時南中 7月23日(高度28°)
面積 496.78平方度(順位33)
肉眼星数 62個(5.5等)
設定者 プトレマイオス
主な天体 α星:アンタレス 重星、1.1~5.5等星

β星:グラフィアス 2.6等星

λ星:シャウラ 1.6等星

μ星:重星 3.0~3.6等星

δ星:重星 3.1~5.2等星

 

M4:NGC6121、球状星団 5.6等星

M6 : NGC6105:散開星団 4.0等星

M7:NGC6475:散開星団 3.0等星

M80:NGC6093:球状星団 7.3等星

見どころ μ星=S字の中ほどにある、肉眼二重星です。3.0等星のμ1星と3.6等星のμ2星が5.8″の間隔で並んでいます。二つの星が交互に瞬く様子から「相撲とり星」「脚布奪い星」「けんか星」「米つき星」などの和名があります。

M7=サソリの尾にある明るい散開星団で、双眼鏡では、数十個の星が群がる様子がわかります。この星団の3°北西に散開星団M6があり、双眼鏡で同じ視野の中に見えます。

 

 

 

まとめ

🌟黄道12星座の「さそり座」の見つけ方を紹介しました。

 

夏の夜空を彩る星座の一つです。

是非覚えて欲しいですし、他の星座に比べて特徴的で、

一度知れば真っ先に目がいくような星座です。

 

 

 

良い観望でありますように。。。。

 

 

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