天文、宇宙好き以外でも期待される、天体ショーが流星群です。
年間を通して、色々な流星群が楽しめます。
ジャコビニ流星群(りゅう座流星群)
「ジャコビニ流星群」は星座の名前がついてはいません、通常は、放射点がある
方向にある、星座名がつけられることが、一般的なのですが、この「ジャコビニ流
星群」は「ジャコビニ・ツィナー彗星」が、流星群の母体彗星で、そこからの名前
となっています。
実は「りゅう座」にはもう一つ放射点がある流星群が、1月にピークを迎えます。
こちらは「しぶんぎ流星群」として、名前が知られています。
「りゅう座ι (イオタ)流星群」と言ってもいいのですが、「しぶんぎ」の方が通り
名として認知されています。
この「しぶんぎ」というのは昔に放射点のあたりは「しぶんぎ座」という星座があり、その名残で、使われています。
ちなみに、「ジャコビニ流星群」を言い換えると「りゅう座γ (ガンマ)流星群」と
いうのが正式名称でしょう。
出現期間
出現期間:10月8日〜10月9日 | |
極大日:10月8日〜9日
母星:ジャコビ二・ツィンナー彗星
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🌟「しぶんぎ流星群」と同じく「りゅう座」に放射点があります。
🌟定期的に大出現することがある流星群ですが、現在では1時間に数個の流星が見られる程度となっています。 |
特徴
ジャコビニ・ツィナー彗星から放射される、流星の元となる塵など多く領域を、期
間中に通りかかることによって、さらに流星がたくさん流れるので、当然、彗星の
大きさなどが影響します。
ジャコビニ・ツィナー彗星は公転周期が6.6年なので、比較的耳にする機会の多い
彗星の一つです。今年も9月に、等級は低いですが、7等星が確認できる双眼鏡な
どを使えば観測可能です。
「りゅう座」は1年中見えている星座なので、ピークと言われている時間帯よりも
早い時間から見え始めることもあります。特に放射点があるγ星は夕方から深夜1
時ごろまで沈んでいません。
放射点が見えなくても、流星群はどこから見ても、いいのですが、短い流れ星を
見ようと思ったら、放射点がある北側を見ましょう。比較的早い時間から観測でき
るでしょう。
流星とは何か。。。
宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度
のチリの粒が地球の大気に飛び込んで
大気と激しく衝突します。
その速さは秒速10〜72キロメートルで
地球に突入してきます。
地球も秒速30キロメートルで動いているので、
正面から突入したものは 速くなり、
後ろから突入したものは 遅くなります。
その時、高温になってチリが気化する一方で、
大気や気化したチリの成分が光を放つ現象を言います。
そのチリはどこから来るのか、
主に彗星が運んできます。
というのも、彗星はこのようなチリの粒を軌道上に放出していて、
チリの粒の集団は、それを放出した彗星の軌道上に
密集することになるのです。
彗星の軌道と地球の軌道が交差している場合、
地球がその位置に差し掛かると、
チリの粒がまとめて地球の大気中に飛び込んできます。
この時に たくさんの流星が見られる現象を「流星群」と呼んでいます。
地球が彗星の軌道を横切る日時は毎年ほぼ決まっています、
だから毎年特定の時期に特定の「流星群」が出現するわけです。
まとめ
ジャコビニ流星群(りゅう座流星群)の紹介をしました。
「りゅう座」は1年中見えている星座なので、ピークと言われている時間帯よりも
早い時間から見え始めることもあります。特に放射点があるγ星は夕方から深夜1
時ごろまで沈んでいません。小さいのまで見えるといいですね。
良い観望でありますように。。。
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