🌟2018年9月の星空を紹介します。
天体現象を参考に観察してみてください。
ジャコビニ・ツィナー彗星
🌟「ジャコビニ」という名前に聞及びはないでしょうか?実は、10月にある
「ジャコビニ流星群」の母体になる彗星です。「ジャコビニ・ツィナー彗星」は
1900年にミシェル・ジャコビニが発見します、この時は、みずがめ座で発され、
10.5~11等で、翌年まで観測でき、公転周期は6.8年とされ、1907年の回帰が
予測されましたが、その時には確認されませんでした。
更に、その後1913年にエルンスト・ツィナーが「たて座」で、再度発見しました。
ツィナーが発見するまではジャコビニ彗星と呼ばれていました。
🌟さて、今回やってくる「ジャコビニ・ツィナー彗星」は9月10日に地球へ
最接近します。7等星の明るさで移動してゆくので、双眼鏡で観察ができること
でしょう。
見られる場所は主に「ぎょしゃ座」付近です。夜明け前の空高くにあるので観測
して見てください。9月3日には「ぎょしゃ座」の1等星カペラとの接近する姿が
確認できます。
(C)NASA/ジャコビニ・ツィナー彗星
🌟9月9日の夜に撮影されたものです。下方に映ってるのが「ジャコビニ・ツィナー
彗星」です。
金星とスピカの接近
🌟9月1日の日没後には西の空で、金星と「おとめ座」のスピカの接近します。
お互い女神の星でもあるので、その美しい姿を黄昏と、共に輝きが増してゆく姿を
見るのも楽しいです。
水星とレグルスの接近
🌟9月6日には夜明け前の東の空で、水星と「しし座」のレグルスが接近します。
低い位置でも観測できる場所がオススメです。またこの時には、水星を見つける
よりも先に、細い月が明け方の、薄紫の世界に光っている姿が、目に飛び込んで
くるかもしれませんね。
月の側には、ふたご星のカストルとポルックスが、仲良く並んで見えることで
しょう。
海王星がみずがめ座で衝
🌟9月8日に海王星がみずがめ座で衝となります。
太陽系最遠の惑星ですが、7.8等なので、双眼鏡で見つけることができます。
🌟みずがめ座のφ星とλ星の間で移動してゆきます。
1月はλ星の近くにあって、そこから6月までの間にゆっくりφ星に向かって動いて
いました。7月から12月にかけては、φ星からλ星へ戻ってゆくように見えます。
2017年の記事です。↓
月と金星の接近
(C)国立天文台
🌟月との共演は金星から始まります。細い月にひときわ輝く、西の低い空の
ヴィーナスは美しい女神を、思わずにいられないほどです。
さらに21日には、金星が最大光度になりその美しさダダ漏れです。
望遠鏡で観察すると三日月のように、欠けて見えるのも楽しいポイントです。
(C)国立天文台
(C)国立天文台
金星が欠けて見えるのは、上図のように地球の内側を公転しています。見かけの
大きさや満ち欠けなどの、変化をしている姿を、本来見せています。
ただ、距離や光度の関係で、明るくても肉眼では点になります、機会があれば
望遠鏡で観察してみましょう。
2018年 | 1月9日 | 外合 |
8月18日 | 東方最大離角 | |
9月21日 | 最大光度 | |
10月26日 | 内合 | |
12月2日 | 最大光度 | |
2019年 | 1月6日 | 西方最大離角 |
8月14日 | 外合 |
月と木星の接近
🌟9月14日の日没後の南西の空で、月と木星の接近している様子が見られます。
その下には沈む前の金星もひときわ輝いています、合わせて観察したいところ
です。
(C)国立天文台
月と土星の接近
🌟9月17日には月と土星との接近が見られます。段々と月が大きくなってゆく
姿も面白いですね。南の空には最接近を過ぎた火星が見られます。この時期は
まだ-2.1等と明るいので、一際目立って輝いています。
月と火星の接近
🌟9月20日には先日の月と土星を見た時に、南にあった火星と月との、出会い
です。月の大きさや、惑星との位置関係など観測してゆくと楽しいです。
中秋の名月
🌟今年の中秋の名月は9月24日です。
満月は翌25日です、満月との違いを確かめてるみるのもいいかもしれませんね。
この時期は、各地で観望会も多くなります、是非とも参加して、いろいろな星を
見てください。
(C)国立天文台
まとめ
🌟2018年9月の星空の代表的な天体現象を紹介しました。
9月も惑星が色々と楽しめますね、中でも、彗星の接近は注目ですね。
機会が許す限り観察してみて下さい。
良い観望でありますように。。。
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