🌟「オメガ星団」という星団は、条件さえ合えば肉眼でも見える星団です。
その条件が少し厳しいですが、そのチャンスを狙って見えたときの感動を
味わって見るのも楽しいです。
探してみましょう。
見つけ方
🌟オメガ星団は「ケンタウルス座」にあります。まずは「ケンタウルス座」を
確認しましょう。
元々、「ケンタウルス座」は南の低い位置にある星座で、沖縄のような南でなら
全貌が確認できます。
🌟「オメガ星団」はケンタウルスの人の上半身と馬の下半身とのつなぎ目あたり
にある星団です。オメガというのは、星にギリシャ文字を当てた、天文学者の
バイエルが当時、恒星と間違えて、「ケンタウルス座」の4等星の星として「ω」
を付けてしまったためです。
(C)アストロアーツ/星空年鑑より
🌟目印になりそうなのが、おとめ座のスピカです。そこから東南へ下がってゆくと
「うみへび座」の3等星のγ星が見つかります。
それからさらに東南に下がると、「ケンタウルス座」の3等星のι星があります。
そしてさらに東南へ下がって、4等星程の明るさの星のような、ボンヤリが
見えたら、おめでとうございます。
「オメガ星団」です。
🌟または「さそり座」はご自宅からでも見つかりますか?
「さそり座」のアンタレスは1等星の中でも、赤みがかって目立つので、
おなじみのことと、思います。
そのアンタレスのある「さそり座」のS字型を辿れますか?
尻尾の折れ曲がったところの2等星シャウラが見えたら、「オメガ星団」が
見つかる可能性が高まります。
シャウラから西へ平行移動してゆくと、「ケンタウルス座」の3等星のζ星が
あります。
見当をつけるところは、「おとめ座」のスピカから南へ垂直に伸ばした線と、
さそり座のアンタレスから南へ垂直に下ろした線との間を4等分にして、
スピカから4分の1、アンタレスから4分の3、の辺りに見当をつけましょう。
「ケンタウルス座」の3等星のζ星と、「おとめ座」のスピカから南へ垂直に
伸ばした線との中間地点に「オメガ星団」が見つかります。
これらを順番に辿らなくても、感で見つかるかも、しれませんね。
🌟肉眼では4等星ほどの明るさですが、プトレマイオスの時代には4等星は
はっきりと見えたでしょうから、観測できていました。
その証拠にプトレマイオスのカタログにも記載されています。
先ほど話しましたが「ω」という恒星名がつけられていましたが、これを星団だ
と発見したのが、1677年に、ハレー彗星でお馴染みの、エドモンド・ハレー
でした。
また、この星団がメシエ天体に加えられていないのは、メシエが観測していた
パリからは、見えなかった為なのです。
この「オメガ星団」はケンタウルス座の宝石と言われるくらい、球状星団としても
群を抜いての美しさをしていたので、もしメシエが見ていたらメシエ番号の他にも
宝石の名前をつけていたかも知れませんね。
基本情報
基本情報
オメガ星団 | |
天体番号番号 | NGC5139 |
赤経 | 13h26.8m |
赤緯 | -47°29′ |
等級 | 3.7等 |
距離 | 18000光年 |
星座 | ケンタウルス座 |
種類 | 球状星団 |
まとめ
🌟「オメガ星団」について紹介しました。
肉眼では、ぼんやり見えます。「ケンタウルス座」という南の低い位置にある
星座の中にある星団で、残念なことに、空気の澄んだ晴れた夜でないと、見る
ことは難しいでしょう。
地平線まで見える場所を探してみましょう。
季節によって、見える時期には星座だけでなく、星団も見えるので、
肉眼で見て欲しいです。
良い観望でありますように。。。
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