🌟冬の代表的な星座の一つに1等星のシリウスを携えた「おおいぬ座」が
あります。
M41の散開星団は「おおいぬ座」のシリウスのほど近くにあります。
探してみましょう。
見つけ方
まずは、「おおいぬ座」にあるので、「おおいぬ座」を確認しましょう。
1等星のシリウスが目印になります。
それか「オリオン座」のすぐ下で輝く1等星を見つけましょう。
冬の大三角形の一角であるシリウスが美しいです。
🌟「おおいぬ座」には1等星のシリウスの他にも2等星の4つもあります。
4つのうち3つは下方の尾の先の星と、お尻の部分と後ろ足の付け根あたりの
星が三角形を作るような形をしています。
そのうちの後ろ足の付け根に当たる星がアダラといい、三角形では、ほぼ西側に
当たる星です。次に、シリウスとアダラを結ぶ線を3等分します。
シリウスから3分の1、アダラから3分の2のところ、ちょうどおおいぬの胸の
あたりにM41があります。
4.5等星の明るさですので、よく見える空気の澄んだ日を選びましょう。
おおいぬ座の頭部を象る三角形がありますが、一つは1等星のシリウスです、
後の2つは4等星ほどのθ星とγ星です。
その二つが見えたら、M41もぼんやり見えるでしょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「おおいぬ座」も天の川に近いので、星団や星雲が見られますが、このM41は
中でもシリウスに近いことから、双眼鏡などでも探し易く、冬に注目される星団の
一つです。
双眼鏡などでご覧になるときには、星団の星たちの色にも注目してください。
星団の中心近くで光るオレンジ色の星が4つほど見えます。
M41は100個ほどの散開星団です、7~13等星で構成されていますが、その中でも
明るい星が10個ほどあり、そのうちの4つがオレンジ色をしています。
一般的に散開星団は若い星の集まりです、若い星は比較的、青白い色をしているの
ですが、M41に関しては珍しい例ということになります。
🌟昔から目立つ星団であったようで、M41の発見に関しては諸説あります。
1654年頃、ジョバンニ・バティスタ・オディエルナが発見したとか、
1704年に、グリニッジ天文台初代台長フラムスチードが発見したなど、
また、紀元前325年頃、アリストテレスの書物に「空の奇妙な雲上の点」と記され
ているものについて、フランスの天文学者ラカイユは、M41の事だと指摘して
います。
M41の番号をつけたメシエは1765年に観測して、「シリウスの下にある、
小さな星の集まり」と記録しています。
基本情報
基本情報
M41/散開星団 | |
天体番号番号 | M41/NGC2287 |
赤経 | 6h47.0m |
赤緯 | -20°44′ |
等級 | 4.5等 |
距離 | 1600光年 |
星座 | おおいぬ座 |
種類 | 散開星団 |
まとめ
🌟「M41/散開星団」について紹介しました。
空気の澄んだ時に見ると肉眼でもぼんやりと見えます。「おおいぬ座」のシリウス
の下にある星団で、探しやすいでしょう。
季節によって、見える時期には星座だけでなく、星団も見えるので、
肉眼で見て欲しいです。
良い観望でありますように。。。
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