星雲・星団を見てみよう「Cr399(コートハンガー)-散開星団」

夏の星座




 

 

🌟夏の星座の「はくちょう座」と「こぎつね座」の近くにある星団です。

散らばり方が独特で、その形からアメリカでは「コートハンガー」という

ニックネームが付いています。

 

探してみましょう

 

見つけ方

🌟「こぎつね座」にある散開星団です、まずは、「こぎつね座」を

確認しましょう。

 

こちらも参考にしてください

夏の星座の見つけ方「こぎつね座」
「こぎつね座」の見つけ方を紹介しました。周りの星座のはくちょう座などから、探さないと見つけるのが難しい星座の一つです。環境の良い場所でチャレンジしてみてください。

 

「こぎつね座」は目立つ星座ではありません、探す時には近くの「はくちょう座」

「わし座」、「こと座」の夏の大三角形を見つけましょう。

 

実はこの夏の大三角形の中には2つも小さな星座が隠れています。その一つが

「こぎつね座」です。

「はくちょう座」よりにあります。

 

夏の星座の見つけ方「はくちょう座」
夏の宵の頃、天高く輝く3個の明るい星が目を引きます。これは「夏の大三角」と呼ばれる、 「こと座のベガ」、「わし座のアルタイル」、「はくちょう座のデネブ」探すのもすごく簡単に見つかりますね。
夏の星座の見つけ方「わし座」
夏の宵の頃、天高く輝く「夏の大三角」が一際目立って見えています。その中でも2番目に明るい星が「わし座のアルタイル」です。 「夏の大三角」の一角としてや「七夕の彦星」としては、とても馴染みのある星座なので、ぜひ、夜空で見つけて楽しんで欲しいです。
夏の星座の見つけ方「こと座」
真夏の宵のころ、天の高い位置に燦然と輝く1つの星があります。それは、ヨーロッパでは「真夏の女王」と呼ばれその気品と風格にふさわしい輝きを放っています。そして、純粋さをイメージさせる、東洋では七夕の織姫としてもポピュラーな人気の高い、「こと座のベガ」です。1等星のベガを見つける方法と「夏の大三角」から見つける方法を紹介しました。

 

(C)アストロアーツ/星空年鑑より

 

🌟「こぎつね座」が確認できましたら、「はくちょう座」との位置も確認できた

ことでしょう。

「はくちょう座」の頭の先の2重星で有名なアルビレオがあります。

1等星のデネブと反対側の星です。

 

次に確認して欲しいのが、「わし座」の尾羽の先にある、3等星のζ星を見つけて

おきます。「わし座」のアルタイルを中心に3等星同士で矢印に見立てた時の、

右側の先の星です。

 

「はくちょう座」のアルビレオから、「わし座」のζ星の方へ向かって行くと、

すぐ隣に4等星があります、「こぎつね座」のα星です。

 

今度は、「こぎつね座」のα星から、「わし座」のアルタイルの方へ、視線を

変えて辿ってゆくと、線上ではないですが、「こぎつね座」のα星から3分の1、

「わし座」のアルタイルから3分の2のあたりに、いくつか星の集まりのような

ものが、ボンヤリと見えてきます。

 

「わし座」のアルタイルと「こと座」のベガとを結んだ線上にあります。

その辺を微調整しながら探してみましょう。

 

それが「Cr399(コートハンガー)-散開星団」です。

 

 

 

(C)NASA

 

🌟肉眼ではボンヤリですが、星の並びを見ようと思ったら、双眼鏡を使いま

しょう。そして、星の並びを確認してみてください。

 

6個の星が直線に並び、中央から4個の星が直列の南側に、弧を描くように、

並んでいます。この様子が、洋服のハンガーを思わせるようで、アメリカで

「コートハンガー」と呼ばれています。

 

NASAの画像検索でもCr399ではヒットしなくても「コートハンガー」でヒット

しました。

 

星団にしてはまばらなせいかメシエやNGC、ICといったカタログのナンバーが

付いていません。「Cr399」というナンバーは、聞きなれないものですが、

1931年にスウェーデンの天文学者P・コリンダーが発表した散開星団のカタログ

のナンバーです。

 

このカタログは、471個の散開星団が登録されていて、メシエやNGC、

Mel(メロッテ)、Tr(トランプラー)などの散開星団とも重複しているものも

あります。

 

471個のうち、461までは赤経順位並べられていますが、以降は、追加された

ようで、バラバラになっています。

 

「Cr399」はコリンダーが単独で発表している散開星団の代表です。

 

 

基本情報

基本情報

Cr399/散開星団
天体番号番号 Cr399
赤経 6h41.1m
赤緯 +9°53′
等級 3.9等
距離 2600光年
星座 こぎつね座
種類 散開星団

 

 

まとめ

🌟「Cr399/散開星団」について紹介しました。

 

夏の大三角形の中にある散開星団です。「はくちょう座」と「こぎつね座」の

近くにあり、散らばり方が独特で、その形からアメリカでは「コートハンガー」と

いうニックネームが付いています。

 

このように季節によって、見える時期には星座だけでなく、星団も見えるので、

肉眼で見て欲しいです。

 

 

良い観望でありますように。。。

 

 

星雲・星団を見てみよう
星雲・星団の見つけ方を紹介したページをインデックスとしてピックアップしています。見つけるときにご利用ください。肉眼でも辛うじて見える星団を紹介しています。よく見える環境でなら申し分ないですが、ご自宅で、4等星ほど見える方はご自宅でも見れらま...
参考文献・サイト一覧
星のコトワリを掲載するにあたっての参考文献・参考サイトを一覧にまとめました。サイトの記事の作成のために参考しています。
星コラム「メシエ天体リスト」
シャルルメシエが作ったリストは一般的に「M〇〇」という表記で使われています。この天体は望遠鏡で見つけられる明るさのものばかりです。星座を見つけた後は星雲。星団の挑戦してみてください。その参考にしてください。
星コラム「全天88星座リスト」
1930年の国際天文学連合を契機に、星座が統一・整理されることになり、星座の境界線が引かれ、星空は世界共通の88星座に統一されました。この88の星座を表にまとめました。
星コラム「1等星一覧」
全天の1等星一覧をリストにしました。一等星は全天に21個とする場合と、ふたご座のカストルを含めて22個とする場合があり、このページでは含めた22個でおおくりしてます。 星座を探す時の目印にもなる1等星です、参考にしてください。
星空観測「双眼鏡を使ってみよう」
天体望遠鏡よりもリーズナブルで、持ち運びにも便利な双眼鏡で星空を観測してみるのはいかがでしょうか。双眼鏡のメリットとデメリットを比較して、どのようなものが星空を観測するのに適しているかを紹介します。
星コラム一覧
星のいろいろな雑学的なところや、星についてのまとめページを一覧にしてます。

 

 

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました