このページは秋の星座の神話「やぎ座」です。
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「やぎ座」の神話
「やぎ座」は古くから知られている星座の一つですが、
目立つ星があまりなく、暗いので、条件の良い時でなければ、
見つけるのに苦労する星座でもあります。
詳しい見つけ方はこちらをご覧ください。
それでも、黄道12星座の10番目の星座として、
神話を始め、ヨーロッパの伝説の中での認知度は高い「やぎ座」です。
「やぎ座」は上半身がヤギで下半身が魚という姿で表されていますが、
どのような経過で不思議な生き物が生み出されたのでしょうか。。。
神話の中を見てみましょう。
山野の神で、羊飼いの守り神パンは、伝令の神ヘルメスの息子です。
上半身は人間、下半身が山羊の姿で、頭には山羊の角を持って、
顔はヒゲだらけだったので、とても不気味でした。
しかし、性格はとても陽気だったので、踊りの大好きな森のニンフ達と
いつも戯れていました。
この牧羊神のパンが、ラドーン川の神の娘シュリンクスに恋をしました。
ある時、牧羊神パンは偶然に野原で恋い焦がれていた、
シュリンクスを見つけます。
想いを伝えようと彼女に近寄ります。
しかし、不気味な姿の怪人が自分に駆け寄ってくるのを見たシュリンクスは、
恐れをなして、一目散に逃げ出してしまいます。
野を超え、山を超え、逃げても逃げても、牧羊神パンは追いかけてきます。
そして、ラドーン川の川岸に追い詰められた、シュリンクスは、
父親のラドーン川の神に助けを求めました。
すると、シュリンクスはスーッと幻のように姿が消えてしまい、
彼女が立っていた場所には、見慣れない葦が風に揺れていました。
ラドーン川の神はシュリンクスを葦に変えたのでした。
牧羊神パンはシュリンクスの思い出にと、その葦を折って笛を作りました。
そして、片時も離さず持ち歩き、しばしば彼女を想って、
笛を吹いていたといいます。
ある日、神々はナイル川のほとりで宴を催していました。
この宴会に牧羊神パンも出席していました。
もちろん、パンはシュリンクスの笛を吹いて、
神々を楽しませていました。
その時、恐ろしい雄叫びと共に、化け物「デュポン」が現れました。
エジプトで恐れられた怪物で、この怪物デュポンの恐ろしさは、
例えようのないものでした。
なにしろ頭が100もあり、その声は雷よりも大きく轟いていました。
そこで神々は、安全な場所を求めて、次々にナイル川に飛び込み、
避難し始めました。
その時に神々や妖精たちは、思い思いの姿に変身しましたが、
牧羊神であるパンは、慌てふためいていた為、魚に変身して逃げるつもりが、
下半身だけ魚の姿になり、上半身は山羊という不思議な姿が誕生したわけです。
この姿が面白いと神々は大喜びして。記念にその姿を星座に加えました。
これが「やぎ座」となりました。
余談ですが、
英語の「パニック」(動揺する)は、この時の
パンの慌てぶりを伝えるものとして残っています。
別な説もあります。
「やぎ座」は神々の王ゼウスの乳母で、山羊のニンフのアマルティアだとも
言われています。
自分の子供に殺されると予言された、時の神クロノスは、
生まれたばかりの子供を次々に、飲み込んでしまします。
悲しんだ女神レイアは末っ子のゼウス神が生まれると、
クロノス神には産着でくるんで石を渡し、
ゼウス神をアマルティアに預け養育してもらいました。
やがて成長したゼウス神が世界を支配するようになった時、
彼は感謝を込めてアマルティアの姿を星々の間に置いたということです。
「やぎ座」の見つけ方
「やぎ座」は秋の星座です。
夜空に輝く「やぎ座」の見つけ方はこちらから、ご覧ください。
「やぎ座」は黄道12星座でもあります。
この他の秋の星座の神話
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秋以外の星座はこちらから探せます。
まとめ
🌟やぎ座の神話を紹介しました。
後者の説だと、下半身の魚の説明が少し足りない気がしますね、
やはり、初めで紹介した牧羊神パンの方が、姿的には
納得がいきますね。
🌟また、やぎ座の主催した宴会で逃げた神々の姿は
別の星座にも関係しています。
そちらも合わせて読んでみてください。
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