このページは秋の星座の神話「みなみのうお座」です。
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夏の終わり、ゆっくりと秋の星座が夜空へと
昇り始めてきます。
「みなみのうお座」もその一つです。
秋を代表する1等星フォーマルハウトがあるのは
この「みなみのうお座」なのです。
神話の世界では諸説ありますが、
今回は2つほど紹介します。
豊穣の女神デルセト
豊穣の女神デルセトと、愛と美の女神アフロディーテは、
とても仲が悪かったと言います。
ある時、
美の女神アフロディーテは自分を敬わない、豊穣の女神デルセトを
懲らしめようと考えます。
そして、豊穣の女神デルセトにある魔法をかけてしまいます。
その魔法のせいで、豊穣の女神デルセトは人間の若者と
恋に落ちてしまいます。
結婚もして、子供も授かりますが、ある日魔法が解けてしまいます。
我に返った豊穣の女神デルセトは、美の女神に操られたことを知ります。
そして、
操られたとはいえ、人間に恋をして、愛した自らの行為を恥じて、
なんと夫を殺して、子供までも捨ててしまいます。
そのあと、自らも湖に飛び込んで魚になってしまった、と
伝えられています。
この魚になってしまった豊穣の女神デルセトの姿が星座になった
「みなみのうお座」だと言われています。
美の女神アフロディーテ
ある日、ギリシャの神々は、ナイルのほとりで、
牧神パンが主催したパーティーが開かれていました。
飲めや歌えやの大騒ぎで、宴もたけなわとなったっとき、
突然、怪物テュフォンがパーティーの招かれなかったことを
恨み、暴れにやってきたのです。
テュフォンといえば、ギリシャ神話に登場する、
怪物の中では最大級の大きさで、
今では、台風の語源となっているほどです。
背は天まで届き、100の竜の頭を持ち、下半身は大蛇で、
体は羽毛で覆われていて、とても醜い姿をしています。
こんな怪物が急にやってきて暴れたものですから、さしもの
神々を慌てふためきました。
それぞれ逃げるためにいろいろな姿に変化しました。
それぞれ得意な動物の姿に変身したわけですが、
美の女神アフロディーテは、とっさに魚の姿に変身して、
ナイル川に飛び込みました。
その魚の姿が、のちに、空に上がって「みなみのうお座」になった、と
いうことです。
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気になる点
お気付きの方もいらっしゃるかと思いますが。
「美の女神アフロディーテ」説だと、うお座とほぼ同じで、
どうもしっくりいきません。
ので、
私は「豊穣の女神デルセト」説の方が、
もっとらしいかな。
と考えています。
皆さんはどうでしょうか。
「みなみのうお座」の見つけ方
「みなみのうお座」は秋の星座です。
夜空に輝く「みなみのうお座」の見つけ方はこちらから、ご覧ください。
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まとめ
「みなみのうお座」のギリシャ神話の紹介をしています。
諸説あるものの、代表的なものを2つ、紹介させていただいてます。
いいろいろネットで検索すると、美の女神説が多いのですが、
個人的に私は豊穣の女神説推しです。
皆様はどうですか?
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