(C)国立天文台
このページは秋の星座の「やぎ座」です。
あなたの探している星座ですか?
もし、お探しの星座にたどり着けていない方はこちらをご覧ください。
「やぎ座」
黄道12星座の1つで10番目に位置する「やぎ座」は、歴史も古く
シュメール時代に作られました。
やぎ座の姿について
描かれる星座図では、ヤギの下半身が魚の姿となっているものが
多いのですが、これには訳があります。
🌟紀元前6〜7世紀ごろ、冬至点は「やぎ座」にありました。
南に下りきった太陽は「やぎ座」を境に北上していました、
この様子を、ユーフラテス川の南岸に住む人たちは、
岩山を登るヤギを連想しました。
では、下半身の魚の姿はどでしょうか、
🌟当時、太陽が「やぎ座」を通る頃にはメソポタミア地方は、
雨期を迎えていました。
しかも、ユーフラテス川の氾濫をもたらす季節でもあったため、
下半身が魚の姿と成りました。
見つけ方
🌟見える時期はちょうど今頃の7月中旬ごろから東の空から顔を出し、
10月中旬には見頃を迎えます。
明るい天の川にかかる「いて座」の東に小さな星々が、
逆三角形に連なっているのがわかりますか?
(C)アストロアーツ/星空年間
それが「やぎ座」です。
逆三角形の右側の頂点が頭部になります、反対の左側が尻尾になります。
いて座の見つけ方はこちら
🌟幾つか探し方がありますが、
まずは天の川が良く見える地域の方は、天の川から探してみましょう。
天の川といえば「夏の大三角」の一角であるわし座のアルタイルが
1等星ですぐ見つかりませんか?
🌟そこから明るい方へ見ていくと「いて座」に行き当たります、
地上の近くなる少し暗い部分があり、
そこへ3等星以下で作られた逆三角形が見つかります。
関連記事
もう一つの探し方
🌟8月中旬になると、東の空から「みなみのうお座」が顔を出します。
みなみのうお座の1等星のフォーマルハウトが目印となって、
そこから、南向きの右側へ目を向けて、暗い星ばかりの場所ですが、
🌟逆三角形を見つけてみてください。
さて、なぜ、いま「やぎ座」を紹介するかというと、
もう少しすると、「やぎ座流星群」がみられます。
放射点に当たる星座の位置はあまり関係はないのですが、
「やぎ座流星群」は流星の量は少ないので、放射点を意識した方が
見える確率も上がるかと思います。
極大日は8月1〜2日なのですが7月25日からちらほら流れ出します。
また、同時期に「みずがめ座δ(デルタ)流星群」も隣あわせたところからの
放射点ですので、どちらともなく見られるようになります。
夏休みのはじめの天体ショーとして、
楽しんでいただきたいです。
関連記事
やぎ座の神話
やぎ座の神話をまとめたページはこちらをご覧ください。
やぎ座に放射点がある流星群
やぎ座には秋にピークを迎える流星群があります。
詳しくはこちらをご覧ください
基本情報
基本情報
学名 | Capricornus(略号Cap) |
中央位置 | 赤経:21h00m 赤緯-18° |
概略範囲 | 東21h57m,西20h04m,北-8°,南-28° |
20時南中 | 9月30日(高度37°) |
面積 | 413.95平方度(順位40) |
肉眼星数 | 31個(5.5等) |
設定者 | プトレマイオス |
主な天体 | α星:アルゲディ、重星、3.6~4.3等星
β星:ダビー、重星、3.1~6.1等星 γ星:ナシラ 3.7等星 Ο星:重星、6.0~6.8等星 π星:重星、5.1~8.3等星 δ星:デネブ・アルゲディ、変光星、2.8~3.1等星 M30:NGC7099、球状星団、7.2等星 |
見どころ | α星=山羊の角に位置した2重星で、3.6等のα1星と4.3等のα2星が367′(111.862m)離れて並んでいます。間隔が大きいので肉眼でも分離できます。
β星=2重星で、3.1等星と6.1等星が205″(5.207m)離れて並んでいます。こちらは双眼鏡で分離できます。 |
この他の秋の星座
この他の秋の星座はこちらからお探しください。
秋以外の星座はこちらから探せます。
まとめ
「やぎ座」の見つけ方を紹介しました。
「いて座」の東に小さな星々が、逆三角形に連なっているのが
それが「やぎ座」です。
「みなみのうお座のフォーマルハウト」を目印に
そこから南側の西方面にすぐ隣を見ると
逆三角形が見つかります。
確認してみてください。
コメント