このページは春の星座の神話「からす座」です。
あなたの探している神話ですか?
もし、お探しの神話にたどり着けていない方はこちらをご覧ください。
🌟「からす座」は古くから認識されている星座です。
今頃は、だいぶ南西の空の低いところで
少しゆがんだ台形が目に付きます。
探し方は「見つけ方の「からす座」」をご覧ください。
ここでは「からす座」の神話を紹介しましょう。
からす座の神話
神アポロンは、テッサリアの美しい王女コロニスを妻としていましたが、
太陽神であり、音楽の神であり、予言の神であり、医学の神でもある
アポロンは大変忙しくしていました。
その上、神であるアポロン神と、
人間である妻のコロニスは一緒には住めません。
結果、愛する妻とはなかなか一緒に過ごす
時間がありませんでした。
そこで、コロニスの側にいられない時には、銀色の羽を持ち、
人間の言葉を話せるカラスに、コロニスの様子を伝える役目を
与えていました。
このカラスがのちにからす座へと天の星座に
なっていくわけですが、悲劇です。
ある時、道草をして遅くなったカラスは、コロニスの様子を聞きたくて
待ちかねているアポロン神にひどく怒られてしまいます。
カラスは言い訳に、コロニスが浮気をしていたので、
報告するかどうか迷ってしまい、遅くなったと嘘をついたのです。
嘘と気がつかないアポロン神はコロニスのところへ向かいました。
深夜という時間でしたが、コロニスの家の前に人影が見えます、
それをアポロン神は
「コロニスの恋人にちがいない」と思い込んでしまいます。
怒りに任せてアポロン神は人影めがけて矢を放ちました。
その矢は人影に見事、命中します。
どんな奴かと倒れている人物に近寄ると、それは、
なんとコロニス本人だったのです。
息も絶え絶えのコロニスはアポロン神の頬に優しく手を当てながら
「あなたが来てくれそうだったので、外で待っていました。」
と、そう言って息を引き取ってしまいました。
カラスの嘘を知ったアポロン神は怒り、カラスを醜い黒に
変えてしまいます。
そして、人の言葉も話せなくして、さらには4本の釘で
天に貼り付けにしました。
それが、「からす座」だと言われています。
エピローグ
さて、この時、アポロン神の妻コロニスは亡くなりましたが、
彼女のお腹の中には、アポロン神の子供がおりました。
その子供も星座になっています。
「へびつかい座」として星座になっている、
名医アスクレーピオスです。
詳しくは「へびつかい座」の神話をご覧ください。
「へびつかい座」の見つけ方はこちらです。
ちなみに、この子供をアポロン神から託されて、
名医にまで育てた人物もまた星座として、夜空を彩っています。
「いて座」のケイロンです。
詳しい神話は「いて座」の神話をご覧ください。
「からす座」の見つけ方
「からす座」は春の星座です。
夜空に輝く「からす座」の見つけ方はこちらから、ご覧ください。
この他の春の星座の神話
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春以外の星座はこちらから探せます。
まとめ
からす座の神話を紹介しました。
ちょっと教訓めいたお話ですね。
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