星コラム「流星群とは?」

星コラム
In this 30 second exposure, a meteor streaks across the sky during the annual Perseid meteor shower Thursday, Aug. 13, 2015, in Spruce Knob, West Virginia. Photo Credit: (NASA/Bill Ingalls)




 

「流星群(りゅうせいぐん)」をご存知でしょうか?

近年の天文観測ブーム、日本人宇宙飛行士の活躍と共に

その認知度も高まって来ていますので、

ご存知の方も多いかと思いますが、改めてご紹介します。

 

 

流星とは?

 

まず、流星とは何か。。。

宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度の

チリの粒が地球の大気に飛び込んで大気と激しく衝突します。

 

その速さは秒速10〜72キロメートルで

地球に突入してきます。

 

地球も秒速30キロメートルで動いているので、

正面から突入したものは 速くなり、

後ろから突入したものは 遅くなります。

 

その時、高温になってチリが気化する一方で、

大気や気化したチリの成分が光を放つ現象を言います。

 

 

流星の素はどこから来るの?

 

では、そのチリはどこから来るのか、

 

主に彗星が運んできます。

 

というのも、彗星はこのようなチリの粒を軌道上に放出していて、

チリの粒の集団は、それを放出した彗星の軌道上に

密集することになるのです。

 

彗星の軌道と地球の軌道が交差している場合、

地球がその位置に差し掛かると、

チリの粒がまとめて地球の大気中に飛び込んできます。

この時に たくさんの流星が見られる現象を「流星群」と呼んでいます。

 

地球彗星の軌道を横切る日時は、毎年ほぼ決まっています、

だから毎年特定の時期に特定の「流星群」が出現するわけです。

 

流星の出現数は 流星群の放射点が地平線付近のときは、

チリが大気に斜めから飛び込んでくるので

チリの数が少なく、流星はほとんど出現しません。

放射点の高度が高くなるにしたがって流星の出現数は多くなります。

 

流星群の数は決まっているの?

 

出現時期ははぼ毎年決まっていますが、年によっては

流星の数が非常に少ない年もあります。

 

その逆で、33年ぶりと言われた1998年の「しし座流星群」の大出現のように

非常のに数が多く「流星雨」と言われるほど

雨のように流星が降り注ぎ、1時間に10万個もの流星雨が

アメリカで観測された記録があります。

 

一般的なピークと呼ばれる「極大日」も年によって

1〜2日程度前後することがあります。

 

そして極大日が毎年必ず一定ではなく、

年により数日から数十日ズレる場合もあります。

 

肉眼で見える流れ星は1時間で5個くらいです、

1晩では約40個ほど見られます。

また明け方の方が数が増えます。

 

これらを参考にしていただいて

年ごとの流星群を楽しんでいただきたいです。

 

年間の流星群まとめ

 

流星群は1年を通して、同じような時期の決まって出現します。

それの取りまとめを紹介しています。

こちらのページをご覧ください。

 

星コラム「年間の流星群一覧にまとめました」
流星群は1年を通して、同じような時期の決まって出現します。それの取りまとめを紹介します。しぶんぎ座流星群、こと座流星群、おとめ座流星群、みずがめ座流星群、はくちょう座流星群、ペルセウス座流星群、やぎ座流星群、ジャコビ二流星群、おうし座流星群、しし座流星群、オリオン座流星群、ふたご座流星群、こぐま座流星群

 

 

放射点について

 

また、地球に飛び込んでくるチリの粒はみな同じ方向からやってきます、

それぞれのチリの粒はほぼ平行に地球の大気に飛び込んできます。

 

それを地上から見ると、その流星群に属している流星は、

星座のある1点から放射状に飛び出しているように見えます。

 

流星が飛び出す中心となる点を「放射点」と呼び、

一般には、放射点のある星座の名前をとって流星群の名前をつけています。

 

 

流星群を見るときは

 

流星を見る時は、視界がなるべく広い方が流星を見られる確率が高くなります。

空の広いところで、寝転がって見られれば、もうしぶんないでしょう。

星のたくさん見たい方は空のきれいなところに出かけてみるのもお勧めです。

 

しかしながら「都会でも見られないの?」と思っている方は

多いはず、都会でも一等星級の流星ならちゃんと見られます。

 

「放射点」を見るのではなく、そこから流れて光る瞬間をとらえる

ことで、的を絞り時間をかけて静かに待ってみて下さい、

 

出現率は低くなりますが、きっと見られます。

 

 

 

まとめ

 

流星群、流星についての基礎知識を紹介しました。

年間を通しての流星群を楽しむ一助になれば幸いです。

 

良い観望でありますように。。。

 

参考文献・サイト一覧
星のコトワリを掲載するにあたっての参考文献・参考サイトを一覧にまとめました。サイトの記事の作成のために参考しています。
星雲・星団を見てみよう
星雲・星団の見つけ方を紹介したページをインデックスとしてピックアップしています。見つけるときにご利用ください。肉眼でも辛うじて見える星団を紹介しています。よく見える環境でなら申し分ないですが、ご自宅で、4等星ほど見える方はご自宅でも見れらま...
星コラム「メシエ天体リスト」
シャルルメシエが作ったリストは一般的に「M〇〇」という表記で使われています。この天体は望遠鏡で見つけられる明るさのものばかりです。星座を見つけた後は星雲。星団の挑戦してみてください。その参考にしてください。
星コラム「全天88星座リスト」
1930年の国際天文学連合を契機に、星座が統一・整理されることになり、星座の境界線が引かれ、星空は世界共通の88星座に統一されました。この88の星座を表にまとめました。
星コラム「1等星一覧」
全天の1等星一覧をリストにしました。一等星は全天に21個とする場合と、ふたご座のカストルを含めて22個とする場合があり、このページでは含めた22個でおおくりしてます。 星座を探す時の目印にもなる1等星です、参考にしてください。
星コラム一覧
星のいろいろな雑学的なところや、星についてのまとめページを一覧にしてます。
星座の窓口
星座を季節ごとにまとめて、見つけ方と神話と探しやすくするためのインデックスページです。
星コラム「年間の流星群一覧にまとめました」
流星群は1年を通して、同じような時期の決まって出現します。それの取りまとめを紹介します。しぶんぎ座流星群、こと座流星群、おとめ座流星群、みずがめ座流星群、はくちょう座流星群、ペルセウス座流星群、やぎ座流星群、ジャコビ二流星群、おうし座流星群、しし座流星群、オリオン座流星群、ふたご座流星群、こぐま座流星群
星コラム「太陽系惑星取りまとめ」
星コラムでの太陽系惑星の記事を中心に取りまとめたページです。「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星」などの簡単にまとめたページ一覧です。
星ヨル部
星のイベントの紹介ページです。女子旅、ご家族で、婚活イベントに、社員旅行などの参考にして星です。また観望会などの情報も随時更新中です。お近くの天文台などお出かけください。
ブラックホールについて取りまとめ
ブラックホールに関する項目の記事の取りまとめたインデックスです。またブラックホールの存在が認められる銀河を紹介した記事も合わせて取りまとめています。参考にしてください
天文用語取りまとめ
天文用語のページを取りまとめています。活用してみてください。

 

 

コメント

Translate »
タイトルとURLをコピーしました