11月になると秋も深まって、空気がだんだんと澄んできます。
星座も秋から冬の星座がゆっくりと登り始める頃でもあります。
そんなかで注目の天体を紹介します。
はくちょう座х星が極大
🌟「はくちょう座」は夏の星座の代表格ですが、天の高い位置にあるので
長い間見ることができます。
そんな「はくちょう座」でも秋にはだいぶ西に傾いています。
さて、今回は周期的に明るさを変える「変光星」が主役です。
はくちょう座の「アルビレオ」が頭ですから、首にあたる所にある
「х星」は408日の長期周期でその光量が変わって見えています。
🌟星の終末期を迎えていて不安定な状態で膨張と収縮を繰り返して、
それが明るさを変える「脈動変光星」です
よく観える時で3.3等星〜望遠鏡でも見るのが難しい14.2等星まで、
明るさを変えます。
先に申しました通り、不安定な状態の変光ですから、
周期や範囲を予測するのがとても難しのです。
またよく観える3等星ほどになる時も、実際になってみないと
そこまでの明るさも、ないかもしれない、という不確かさです。
🌟今回の極大は約13ヶ月ぶりとされ、3~4等級程であれば、
白鳥の首が少し曲がったように見えることでしょう。
少し赤っぽい色の「х星」を探してみましょう。
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おうし座流星群が極大
🌟「おうし座流星群」は10月中旬から11月下旬までの活動期です。
というのも、放射点が「北群」と「南群」とふたつあり、
極大日も少し違います。
「南群放射点」は11月6日が極大日で、「北群放射点」は11月13日ごろに
極大日を迎えます。
🌟出現数は二つ合わせて、1時間に10個以下で少なめです。
ですが「火球」と呼ばれる強い光を放つ流れ星が見られる率が高い
ので、ぜひ、観測にチャレンジして見てください。
🌟ただ、心配なのは月明かりです。
「南群」の6日は月齢17と明るい月で、しかもおうし座のあたりで
輝いているので、厄介です。
「北群」の13日は月齢24とだいぶ欠けてきていますし、昇るまでの
間に観測するのもてです。
しし座レグルス食
🌟「しし座」は春の星座ですが、深夜には夜空へ、
「獅子が駆け上がる」状態での登場です。
「レグルス」はしし座の胸で輝く1等星です。
「レグルス食」は月の陰に「レグルス」が隠れる現象です。
しかし、今回の「レグルス食」は隠される時には、地平線の下で
起こるので、日本では北海道より北でしか観測できません。
月の陰から出現する時は沖縄以外では観測できるので、
出現する姿を観測して見ましょう。
食や掩蔽の解説はこちらを
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月と金星木星火星接近
🌟夜明け前は、毎月賑やかになりる時期があります。
月の出現による、惑星との接近、乙女座の1等星スピカとの共演が、
夜明け前の薄紫の夜空の世界に、ちりば寝られた金平糖のように
キラキラと輝いています。
11月中旬に新月前の細い月が絵本のようなフレームで収まります。
🌟中でも一番の美しさを競うように輝く「明けの明星」目印にもなり、
消えてしまう前に早く見つけて欲しいと手を挙げているようです。
期待に応えて、一番に「金星」を見つけてあげてください。
「金星」のすぐ上に「木星」があり少し離れた上に「スピカ」が、
その上に「火星」そして「三日月」にたどり着きます。
もし、月まで行ってしまってら、行き過ぎなので、
ゆっくり降りて行ってください。
🌟この配置は15日です。月の足は速いので、
16日には「スピカ」の隣にきます、17日には「木星」のところまで
下がってきてます。
さて、いつ観察しますか?
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しし座流星群極大
🌟11月18日未明に極大日を迎える「しし座流星群」があります。
「しし座流星群」は周期流星群として知られていて、
毎年同じように同じ数を観測できません、アジアでは2001年に大出現を
していて、1分あたりに約40個(1時間2000個)の観測されました。
これほどの出現は見られないのもの、多くを予想されるのは
2033年〜2035年ごろと言われています。
🌟現在では1時間に10個程度と中級クラスと同じくらいです。
しし座流星群も「火球」が見られるので、
そちらに注目するのもいいかもしれません。
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まとめ
🌟11月の星空模様を紹介しました。
夜空を見上げるときの参考になれば幸いです。
「はくちょう座」の変光星や、「おうし座」「しし座」の流星群、
「レグルス食」や「惑星と月の共演」など、
色々と天体を楽しみ方もあって、星座だけではないので、
少しでも星の世界を知るきっかけにしてください。
良い観望でありますように。。。。
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