🌟「かみのけ座」にある「M88-NGC4501-銀河」の位置を確認して
みましょう。
どこにあるの?
🌟「かみのけ座」にありますが、近くの「しし座」と「おとめ座」の間は
「おとめ座銀河団」とよばれ、銀河などが集中している場所でもあります。
さらに目印には「うしかい座」の1等星アルクトゥールスも役に立つでしょう。
まずは周りの星座などと「おとめ座」の位置を確認しましょう。
※ピンクの丸で囲んだあたりが、「乙女座銀河団」と呼ばれる銀河などが密集している場所です。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟おとめ座銀河団は「おとめ座」と「かみのけ座」との境界に近いところにある
ので、おとめ座銀河団のくくりになっていますが、「かみのけ座」の範囲に入って
いるものもあります。今回の「M88」はまさしく、「かみのけ座」にありますが、
おとめ座銀河団の一員です。
かみのけ座には「かみのけ座銀河団」もありますが、メシエ天体は含まれていない
ので、紹介はまた別の機会で。
さて「M88」のある場所を確認してみましょう。
「おとめ座」の上部にあるおとめ座銀河団の中にあります。「しし座」のデネボラ
と「うしかい座」のアルクトゥールスと線で結んでみましょう。
この二つは「おとめ座」のスピカを合わせると「春の第三角形」として、見つけ
易くなっています。
「しし座」のデネボラと「うしかい座」のアルクトゥールスを結んだ線を4等分
します。「うしかい座」のアルクトゥールスから4分の3、「しし座」のデネボラ
から4分の1のあたりに「M88」はあります。
🌟「M88」は発見当初は星を持たない螺旋星雲とされていました。現在では
約4000億個の星が存在し、シンメトリーが美しい腕を持つ螺旋銀河として認識
されています。
また活性銀河核が含まれているので、銀河の中心部は周りの腕よりも輝いていて、
その中心部には太陽の約1億倍もの超巨大ブラックホールが存在しています。
(C)NASA/M88
おとめ座銀河団について
🌟「おとめ座」と「しし座」と「かみのけ座」の間は「おとめ座銀河団」と
よばれ、約1300〜2000個の銀河が集中しています。中でもメシエ番号や
NGCの番号がついているものは小型の望遠鏡でも観測できます。
ここの銀河は大きな質量を持った銀河が多いので、ブラックホール候補の天体も
多く確認してされています。
乙女座銀河団の構造は渦巻銀河と楕円銀河が不均一に混ざっています。
この他の「かみのけ座」にある天体
「かみのけ座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、
そちらも合わせてご覧ください。
基本情報
基本情報
M88-銀河 | |
番号 | M88/NGC4501 |
赤経 | 12h32m |
赤緯 | +14°25′ |
等級 | 10.3等 |
距離 | 4700万光年 |
星座 | かみのけ座 |
種類 | 銀河 |
まとめ
🌟「M88-NGC4501-銀河」について紹介しました。
「かみのけ座」にありますが、おとめ座銀河団の一員です。「しし座」と
「うしかい座」の春の第三角形を頼りに探すと良いでしょう。大体の場所は
「おとめ座」の上部になります。
もし観測会などで、大きな望遠鏡で見る機会があれば、みてみましょう。
良い観望でありますように。。。
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