ここのページは太陽系惑星の木星を紹介しているページです。
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太陽系第5惑星「木星」について、
簡単にまとめてみました。
木星の特徴
木星は半径が地球の約11倍、質量も地球の約318倍もあります。
太陽系を構成する惑星の奏で、最大の大きさと重さを持つ巨大な天体です。
密度は1立方メートルあたり約1330kgと、地球よりも太陽に近い値に
なっています。
木星は表面をガスで覆われた「巨大ガス惑星」です。
地球の様な硬い地表面を持つ地球型惑星とは違い、
太陽と近く、主成分がヘリウムと水素という点でも類似しています。
ただ、木星の中心部の核は、岩石や氷でできていて、
木星の核は、核だけでも地球の10倍の質量を持っている、と
考えられています。
木星の構造は核の岩石の外側を液体金属水素、液体分子水素の層があり、
一番外側は水素とヘリウムガスの層になっています。
木星の縞模様
(C)NASA/縞模様にイルカがいると注目された画像です。
明るく観える部分は「帯」と呼ばれ、暗く観えるところは「縞」と
呼ばれています。
木星の大気中には、アンモニアや硫化アンモニウムの雲ができています。
この雲のうち、太陽光を強く反射する部分が「帯」になり、
反射の弱い部分が「縞」になっているのです。
この雲がつくる縞模様は動いています、雲が木星上空を流れている強風に
乗っているからです。
木星では赤道に平行して、東風と西風が交互に吹いています。
雲はその風の動きに沿って、縞模様を作り出しているのです。
そのため、東風と西風のすれ違う場所では、
大小様々な渦模様ができてくるのです。
木星の表面で最も目立つ場所は、最大の渦巻き模様である「大赤斑」です。
この「大赤斑」は、1665年頃、
フランスの天文学者ジョバンニ・カッシーニ(1625~1712)によって、
発見されて以来、一度も消えたことが無いと、言われています。
木星に関する歴史
太陽系惑星の比較
太陽系の惑星は、大きさ(直径)や構成物質の違いから
3つのグループに分けられます。
地球型惑星・岩石型惑星 | 水星・金星・地球・火星 | 主に岩石や鉄でできていて直径が小さく密度が大きいのが特徴 |
木星型惑星・巨大ガス惑星 | 木星・土星 | 大部分が水素やヘリウムなどの期待(ガス)からできているので、大きいけれども密度は小さいのが特徴 |
天王星型惑星・巨大氷惑星 | 天王星・海王星 | 太陽から遠いために温度が低く、水やアンモニア、メタンなどの氷が大部分を占めています。 |
太陽系各惑星の特徴比較(平均密度以外は地球を1とした時の値です。)
惑星名 | 太陽からの平均距離 | 赤道直径 | 質量 | 平均密度(g/㎤) |
水星 | 0.4 | 0.38 | 0.06 | 5.43 |
金星 | 0.7 | 0.95 | 0.82 | 5.24 |
地球 | 1.0 | 1.00 | 1.00 | 5.52 |
火星 | 1.5 | 0.53 | 0.11 | 3.93 |
木星 | 5.2 | 11.2 | 317.8 | 1.33 |
土星 | 9.6 | 9.4 | 95.2 | 0.69 |
天王星 | 19.2 | 1.0 | 14.5 | 1.27 |
海王星 | 30.1 | 3.9 | 17.2 | 1.64 |
木星のデータ
平均直径 | 14万2984km |
質量(地球=1) | 318 |
赤道上の重力(地球=1) | 2.36 |
太陽からの平均距離(地球=1) | 5.20 |
自転軸傾斜角 | 3.1度 |
自転周期(1日) | 9.93時間 |
公転周期(1年) | 11.86地球年 |
雲頂温度 | -108℃ |
衛星の数 | 67+ |
木星まとめ
木星の直径は地球の11倍、体積はなんと1300倍も有ります。
しかし、そんな巨体の割に体重は軽く、地球の318倍ほどしか
ありません。
太陽系最大のジャンボ惑星なのに、体つきがひどくアンバランスなのです。
これは木星が、岩石のかたまりのような地球型の惑星と違って、
主に、水素やヘリウムなど、とても軽いガスでできていて、
むしろ太陽にに似たガス惑星というのが実態だからなのです。
木星はその巨体をわずか10時間ほどで1回転させてしまいます。
このため、上空には秒速100メートル以上の風が吹き、
東西方向に雲が流れて、小さな天体望遠鏡でもみてわかる
縞模様ができています。
木星の大きさは太陽の直径のおよそ10分の1ですが、含まれる水素や
ヘリウムなどの割合は太陽とほぼ同じです。
つまり、木星は地球などとは大違いで、惑星とは言っても
その性質は太陽に似ているのです。
渦巻く大赤斑
木星の南半球には、ピンク色の巨大な渦巻き「大赤斑」があり、300年以上
も見え続けています。
ガス惑星・木星の表面は、地球などとは大違いなのです。
もし、木星が今より80倍も重かったら、
太陽のように核融合が火がともって、鈍い光を自ら放つ「恒星」
つまり、太陽系の第二の太陽となっていただろうと言われています。
まとめ
太陽系惑星の木星について簡単にまとめました。
木星はその特徴的な縞模様が個性であり、美しい点でもあります。
また、木星の公転周期は約12年です。
約1年で黄道星座を一つづつ動いてゆくので、
探す時にも、わかりやすいです。
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