このページは冬の星座の「ろ座」です。
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「ろ座」
日本からは低い位置でしか見られず、周りにも同じ様な 、
4等星ほどの星で形作られた星座があり、見つけにくい「ろ座」です。
どこから探していいのか少し迷いますが、
見つけてみましょう。
(C)アストロアーツ/星空年間
見つけ方
🌟まずは、大体の位置は、「エリダヌス座」の蛇行を避ける様に
出来た岸の部分にひっそりとあります。
ということはかなり南に位置していることが推測できますね。
まず、「エリダヌス座」のおさらいも兼ねて、「オリオン座」から。
オリオンの足に当たる、リゲルを見つけます。
1等星なので、すぐ見つかります。そのすぐ西側に「エリダヌス座」の
川の始まりです。
そこから南西に向かって緩やかに流れてゆき、「くじら座」のところから
蛇行が始まります。
その蛇行のすぐ南下に星座図では反対向き(南半球からは正位置です)ですが、
「炉」が描かれています。
「炉」と言っても、緩やかなジグザグな線ですが、
「ろ座」のさらに西側には「ちょうこくしつ座」があります。
この辺りは星のよく見える条件の揃った場所でないと、
見つけるのは難しいです。
標高のある場所か、空の開けた場所、光害の少ない場所、
などへ行かれて際にはぜひ、探してください。
🌟「ろ座」は18世紀に作られた新しい星座です。
星座図の「炉」は化学実験の時に使う炉を象ったものです。
元は、ラテン語で「Fornax Chemica」(化学実験炉)と呼ばれていました。
制定者のラカイユの星座絵には、炉に乗る二つのガラス製の化学実験器具が
描かれています。
🌟「ろ座」には明るい星はありませんが、最も近い銀河団の一つの
「ろ座銀河団」があります。
ですがこの銀河団も天体表面光度が極端に小さいために、
おびただしい銀河も群れですが、大望遠鏡でないと捉えられません。
基本情報
学名 | Fornax(略号For) |
中央位置 | 赤経:2h46m 赤緯-32° |
概略範囲 | 東3h48m,西1h44m,北-24°,南-40° |
20時南中 | 12月23日(高度23°) |
面積 | 397.50平方度(順位41) |
肉眼星数 | 12個(5.5等) |
設定者 | ラカイユ |
主な天体 | α星:重星、4.0~7.2等星
ω星:重星、5.0~8.7等星 NGC1316:棒渦巻き銀河、9.3等星 |
見どころ | ω星=5.0等星と8.7等星の二つの星が10.8″の間隔で並んだ二重星です。口径5cmで分離することができます。 |
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まとめ
🌟「ろ座」の見つけ方を紹介しました。
あまり目立つ星座ではありませんし、南下にあって、観測しにくいですが、
確かにある星座ですので、
観測好機にはぜひ観望してください。
見えにくい星を見つけ時の喜びはひとしおです。
良い観望であります様に。。。
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