冬の星座「オリオン座」の見つけ方

(C)国立天文台

このページは冬の星座の「オリオン座」です。

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「オリオン座」
見つけ方
「オリオン座」にある天体
オリオン座に放射点がある流星群
オリオン座の神話
オリオン座の和名
基本情報
この他の冬の星座
まとめ
1. 関連

「オリオン座」

🌟冬の星座の代表格は何と言っても「オリオン座」でしょう。

冬だけでなく、四季を通じても、華やかな星座は、なかなかありませんね。

「オリオン座」は冬空の王者とも呼ばれ、

その存在感を表しています。

探し方など不要の様ですが。。。

具体的に探してみますか。

(C)NASA

見つけ方

🌟東南の空、黄道よりも少し下を行く「オリオン座」の目印は、

右上がりに1直線に並ぶ、2等星の3つの星。。。もそうですし、

3つ星を挟むように、左上で輝く赤い1等星ベテルギウスと、

右下で輝く白い1等星リゲル。

さらに右上と左下の2等星と、目印だらけで、見上げるとすぐに、

見つけることができます。

ベテルギウスから北へ、ゲンコツ一つ半分、伸びた棍棒部分と、

西側へゲンコツ1つ分の長さで、弧を描くように南北に並ぶのは、

盾の部分となります。

この盾は「おうし座」のアルデバランのすぐ東側になります。

(C)アストロアーツ/星空年間

🌟秋の星座が出揃って、見頃を迎え南に移動してゆく頃、

秋の寂しさを吹き飛ばす様に、キラキラと輝く星の一団となった

星座が東の空から顔を出します。

冬の星座の筆頭は「おうし座」のアルデバランです、そこから後に続いて、

「ぎょしゃ座」のカペラ、「オリオン座」のリゲル、ベテルギウス、

「おおいぬ座」のシリウス、「ふたご座」のポルックス、

「こいぬ座」のプロキオン、次々に1等星が昇り始めます。

これらを結ぶと、冬のダイヤモンドと冬の大三角が出来上がります。

もう少し詳しい冬のダイヤモンドはこちらのページをご覧ください。

季節の星座の見つけ方「冬のダイヤモンド」

冬のダイヤモンドの紹介をしました。意外に冬の夜空を大きく捉えないと、全体像が見えにくい形です。一度挑戦して見てください。普段1つ〜3つほどの、1等星しか探せない時でも、6つ繋がって探せる時期は、冬の間の特別です。

もう少し詳しい冬の大三角形はこちらのページをご覧ください。

季節の星座の見つけ方「冬の大三角」

冬の大三角形の見つけ方を紹介しました。「冬の大三角」は「オリオン座」のベテルギウスと「こいぬ座」のプロキオンと「おおいぬ座」のシリウスとを結んだかたちです。

こんなに1等星が見えると嬉しくなりますね。

(C)NASA

🌟ベテルギウスは「巨人の脇の下」という意味です。

2070日の周期で0.4等星から1.3等星まで明るさを変える、

赤色超巨星で、いつ超新星爆発を起こしても、おかしくないと、

言われています。直径は太陽の700倍〜1000倍もあります。

🌟リゲルは「巨人の足」という意味で、太陽の60倍もの大きさがあります。

太陽の3倍もの明るさを放っています。

🌟オリオン座には「オリオン座大星雲」があり、三つ星の南下に

滲んだような部分にあります。

巨大な散光星雲で、誕生してから200万年程度しか経っていないので、

この中で赤ちゃん星が次々に誕生しています。

星のゆりかごと言えますね。

星雲・星団を見てみよう「オリオン大星雲」

オリオン座大星雲は「オリオン座」の真ん中の三つ星があります。その下にある「小三つ星」と言われる縦一列に並んで三つの星のような光があります。実はこれは三つの星ではなく、三つ星の中央が「オリオン座大星雲」です。

🌟オリオン座にはオリオン座全体を覆うように星間ガスが広がっています。

これは暗黒星雲で、目には見えません。逆に、その暗黒星雲があるために、

手前にある、リゲルの光を星雲が、反射しやすいという見方もあります。

また、肉眼で見えなくても、特殊な望遠鏡で観測すると水素ガスなどの星雲が

確認できています。これらのガスは、大昔の超新星爆発の残骸です。

「オリオン座」にある天体

「オリオン座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、

そちらも合わせてご覧ください。

星雲・星団を見てみよう「オリオン大星雲」

星雲・星団・銀河どんな天体？「モンキー星雲-NGC2174」

「モンキー星雲-NGC2174 」について紹介しました。ぼんやりと猿の顔に見えなくもないかな、という感じです。あなたにはどう見えますか？オリオン座には構成する星も特徴ですし、星雲、星団もたくさんあるので、楽しい星座ですね。

冬の星座にあるメシエ天体「オリオン座-M43-NGC1982」

オリオン座にある「M43-NGC1982」について紹介しました。「オリオン大星雲」と並んで同じような散光星雲で、そのコンパクトさから「ミニチュアのオリオン星雲」と呼ばれていることが、とてもキュートで可愛いですね。

冬の星座にあるメシエ天体「オリオン座-M78-NGC2068」

オリオン座にある「M78-NGC2068」について紹介しました。「M78」はウルトラマンの故郷ですが、日本人には心の故郷のように、「M78星雲」を思っている方はたくさんいるのではないかな〜と思っています。

オリオン座に放射点がある流星群

オリオン座には秋にピークを迎える流星群があります。

詳しくはこちらをご覧ください

流星群を見てみよう「オリオン座流星群」

オリオン座流星群の紹介をしました。秋に見頃の流星群は寂しさ漂う秋の風情を、ほんのちょっと賑やかにしてくれる楽しい天体ショーとなることでしょう。

オリオン座の神話

オリオン座の神話をまとめたページは、こちらをご覧ください。

星座の神話「オリオン座」

「オリオン座」は、紀元前1400年頃のアッシリアでは、天の狩人座として、すでに知られていました。農業の神タンムーズの姿と考えられたこともありました。このように、オリオン座の神話には諸説ありますが、代表的なものを紹介します。

オリオン座の和名

オリオン座の和名については、こちらのページをご覧ください。

星座和名を知る「冬の星座ーオリオン座」

オリオン座の和名を紹介しました。夜空を見るたびに「オリオン座」だとわかる姿をしています。そんなオリオン座には日本でも古くから親しまれていた星座の一つで、和名が各地に残っています。

基本情報

学名	Orion(略号Ori)
中央位置	赤経：5h32m 赤緯+6°
概略範囲	東6h23m,西4h41m,北+23°,南-11°
20時南中	2月5日（高度61°）
面積	594.12平方度（順位26）
肉眼星数	77個(5.5等)
設定者	プトレマイオス
主な天体	α星：ベテルギウス、変光星　0.4~1.3等星 β星：リゲル、重星　0.1~6.8等星 γ星：ベラトリクス　1.6等星 δ星：ミンタカ　2.3等星 ε星：アルニラム　1.7等星 ζ星：アルニタク　1.7等星 U星：変光星　4.8~13.0等星 M42：NGC1976-7、散光星雲　オリオン大星雲　4.0等星 M43：NGC1982、散光星雲　オリオン大星雲の一部　9.0等星 M78：NGC2068：散光星雲　8.0等星 IC434：散光星雲　11.0等星、一部が馬頭星雲
見どころ	オリオン大星雲＝三つ星の下(南)にある有名な散光星雲です。光度は4等星なので、肉眼でも微かに見えます。また、双眼鏡を使うと、鳥が翼を広げたような姿がわかります。