このページは夏の星座の「ヘラクレス座」です。
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「ヘラクレス座」
「ヘラクレス座」は紀元前4000年頃には「鎖で繋がれた神様」として
その姿は見られていました。
その後ギリシャに伝わって英雄ヘラクレスの姿として見られるようになりました。
どちらも逆向きの人形を写していたようです。
(C)アストロアーツ/星空年間
見つけ方
真上に見える時期は、4月下旬には3時頃〜7月下旬には21時といった
ように動いていきます。
見つけ方は「夏の大三角」の「こと座」のベガの天中よりに横を見て
小さな台形と大きな台形が見つかります。
それが胴体なので両手両足はそこから伸びている星々です。
どうですかなんとなく、逆さまの英雄の姿が見えてきましたか?
「ヘラクレス座」はあまり光の強い星がありません。
3等星以下の星々の集まりです、ですので探すときには
周りの明るい目印になる星を先に見つけるのがいいですね。
先ほどの「こと座」のベガは1等星なのですぐ見つかるでしょう、
次には「ヘラクレス座」の下方向にある「へびつかい座」頭部で輝く
2等星のラサルハグェ。
この二つだけでもかなり見つけるには役に立ちます。
「ヘラクレス座」と「へびつつかい座」は頭どうしが並んだような
配置です。
台形を2つ繋いだような形、あるいは楽器の鼓のような形とでも
言いましょうか、そのように並んだ星の形が目印です。
逆さまになって右手には棍棒をふりかざし、左手には蛇を掴んでいる
姿の「ヘラクレス座」として輝いています。
逆さまだからでしょうか、
古代ギリシャでは「ひざまずく者」という意味で呼ばれていました。
ヘラクレス座の頭部に輝くα(アルファ)星の名前も「ラス・アルゲティ」
意味は「ひざまずく者の頭」です。
この「ラス・アルゲティ」は二重星で、望遠鏡などで観測すると、
すぐそばに、青っぽい星が確認できます。
「ヘラクレス座」は2等星以上の明るい星はありませんが、
球状星団・M13があることで、ご存知の方もいらっしゃるようで、
地球から25000光年の距離があるものの、条件次第では、
肉眼で確認できます。
この星団は「ヘラクレス座」の腰あたりに位置していて、
直径は140光年で、約50万個もの星の集まりであるとされています。
なぜ、逆さまになっているのか。。。
逆さまになっているのにも理由付けがあります。
詳しくは神話の話のときにしますが、
大神ゼウスの子でありながら、正妻の子ではないので、ゼウスの
嫉妬深い妻の呪いで、星座になってからも
淡い星々しか与えられず、しかも逆さまにされてしまったといわれています。
ヘラクレス座にある天体
「ヘラクレス座」には特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、そちら
も合わせてご覧ください。
ヘラクレス座の神話
ヘラクレス座の神話はこちらのページをご覧ください。
基本情報
学名 | Hercules(略号Her) |
中央位置 | 赤経:17h21m 赤緯+27.5° |
概略範囲 | 東18h56m,西15h47m,北+51°,南+4° |
20時南中 | 8月5日(高度82°) |
面積 | 1225.15平方度(順位5) |
肉眼星数 | 85個(5.5等) |
設定者 | プトレマイオス |
主な天体 | α星:ラス・アルゲティ、変光星、重星 2.8~4.6等星
β星:コルネフォロス 2.8等星 δ星:重星 3.0~8.3等星 ζ星:重星 3.0~5.7等星 M92:NGC6341、球状星団 6.5等星 NGC6210:惑星状星雲 9.3等星 |
見どころ | M13=ζ星とη星の間にある有名な球状星団です。光度は5.8等なので、肉眼で恒星のように見えます。双眼鏡では淡い星雲状で、口径10cmで周辺の星が見えます。距離は23500光年で、星団の実直径は100光年の大きさがあります。
M92=ヘラクレスの足元にある球状星団です。光度は6.5等星で、口径10cmクラスの望遠鏡から周辺の星も見えます。 |
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まとめ
🌟「ヘラクレス座」の見つけ方を紹介しました。
周りに特徴的な星座が多く、1等星はなくとも、見つけられる星座です。
「ヘラクレス座」自身も特徴的な形なので一度捉えると、覚え易いでしょう。
良い観望でありますように。。。
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