(C)国立天文台
このページは秋の星座の「うお座」です。
あなたの探している星座ですか?
もし、お探しの星座にたどり着けていない方はこちらをご覧ください。
「うお座」
晩秋の頃、南中には「秋の四辺形」を形どる「ペガスス座」が
見られたら、そのすぐ東に目を向けると、
昇り始めた「うお座」がひっそりとその姿を現しています。
「ひっそりと」と、評したのには目立つ星がなく、
でも、広がりはアルファベットの「L」かひらがなの「く」の
ように左右に渡って、構成されているために、
星をつなげて探すのが、少し難しい星座の一つとなっています。
「うお座」は2匹の魚が、長いリボンで結ばれた姿
を、している星座で、一番明るい星でも、4等星というほど、
寂しい星座です。
では見つけてみましょう。
(C)アストロアーツ/星空年間
見つけ方
🌟まず、「秋の四辺形」である「ペガスス座」を
把握しておいた方が良いでしょう。
🌟ペガスス座の四辺形の2辺で「く」の文字を書くようにして、
そのまま東の下方向へ、平行移動するイメージで、
リボンに繋がれた2匹を探します。
🌟下方の魚の方が比較的見つけやすいでしょう。
「みずがめ座」の小さな三ツ矢から少し東へ目を向けて、
ペガスス座の四辺形を通り過ぎないあたりに、ゲンコツ1つ分くらいの
大きさで少し、歪んだ丸に星が並んでいます。それがい1匹目の魚です。
こちらを「西のうお」と呼びます。
🌟2匹目は北へ伸びる先にいます。
ペガスス座の四辺形のすぐ上にある「アンドロメダ座」のすぐ隣、
小さくリボンの先が折れ曲がっています。
それが2匹目、こちらを「北のうお」と呼びます。
見つかりましたか?
「うお座」は黄道12星座の一番最後の星座で、
それなりに重要なポジションだと思うのですが、
目立つ星がないせいか、少し寂しい印象です。
周りの星座並びで覚えておくと「く」の字型もすぐ見つかるように
なることでしょう。
参考して欲しい星座
うお座の歴史
🌟「うお座」は星座としては、シュメール時代に誕生した、
とても古い星座です。
🌟古代バビロニアでは、魚の尾ひれを持つツバメと、
人魚とが結びつけられた形の星座として、
人々に知られていたそうです。
🌟紀元前3世紀ごろになると、今の姿と同じく、
結ばれた2匹をかたどったものになっています。
春分点
🌟地球上の位置を示すのに経度と緯度が使われるように、
星の位置を示すのに、赤経と赤緯が使われます。
🌟およそ2000年前、
その原点(赤経0度、赤緯0度)の春分点が、
星座が創られた頃には「おひつじ座」にありました。
そのため、黄道12星座の1番目は「おひつじ座」と、
なっています。
🌟現在の春分点は歳差の関係で、「うお座」に移っています。
春分点は移っていますが、今でも春分点のことを「白羊宮の原点」と
呼んでいます。
この他の「うお座」にある天体
「うお座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、
そちらも合わせてご覧ください。
うお座の神話
うお座の神話はこちらのページをご覧ください。
基本情報
基本情報
学名 | Pisces(略号Psc) |
中央位置 | 赤経:00h26m 赤緯+13° |
概略範囲 | 東2h04m,西22h49m,北+33°,南-7° |
20時南中 | 11月22日(高度68°) |
面積 | 889.42平方度(順位14) |
肉眼星数 | 50個(5.5等) |
設定者 | プトレマイオス |
主な天体 | α星:アル・レシャ、連星、4.2~5.3等星
β星:フム・アル・サマカー 4.48等星 TV:変光星 4.7~5.4等星、70日周期 |
見どころ | α星=リボンの結び目に光る4等星のアル・レシャ(結び目)。この星は連星で720年の周期で巡り合っています。二つの星の光度は4.2等星と5.3等星で、わずか1.9″(4.826cm)の間隔で並んでいます。口径8cmで分離します。
M74=おひつじ座との境界近くにある9.7等星の渦巻き銀河です。淡く広っがているので、空の透明度が見え方に影響します。口径10cmで中心部が見えます。 |
この他の秋の星座
この他の秋の星座はこちらからお探しください。
秋以外の星座はこちらから探せます。
まとめ
「うお座」の見つけ方を紹介しました。
黄道12星座の最後の星座ですが、目立つ星があまりないので、
「く」の字型という形と周りの星座の並びから、
導き出すやり方が妥当でしょう。
秋の良い観望になりますように。。。
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