星コラム「7月の星空」

2018年




 

 

🌟2018年7月の星空を紹介します。

天体現象を参考に観察してみてください。

金星とレグルスの接近

 

🌟7月10日の日没後の西の空で金星としし座のレグルスの接近している姿が

見られます。低い空も見える場所で観測されるなら、水星もギリギリ見えるかも

しれません。

 

春の星座の見つけ方「しし座」
形の整った、解りやすい星座で、クエスチョンマークを裏返した形に、並んだ星々が目印にもなっています。この星の並び方は、ヨーロッパで使われる、草刈鎌に似ていることから ライオンズ・シクル「獅子の大鎌」と呼ばれています。

 

 

さらに7月16日になる頃には細い月が、日没後の賑わいに花を添えてくれます。

 

星コラム「太陽系惑星取りまとめ」
星コラムでの太陽系惑星の記事を中心に取りまとめたページです。「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星」などの簡単にまとめたページ一覧です。

 

月と木星、土星、火星の接近

(C)国立天文台

 

🌟7月下旬の南の空をまとめてくれています。月の移り変わりと、それに伴って

惑星が次々に共演してゆく姿は、1週間ほどかけて行われるフォークダンスのよう

ですね。

 

しかも、どの惑星も見頃を迎えて、満をじしてステージに立つようでもあります。

 

 

月と土星の接近

 

🌟7月25日になると、満月前の月と、土星の接近が南東の空で見られます。

ここ数ヶ月で、南の空で、惑星の見頃が続いています。惑星の動きなどを

気にながら観測してゆくと楽しいと思います。

 

皆既月食

 

🌟7月28日には皆既月食がやってます。1月の月食を見逃した方は、観測したい

と思う方もいらっしゃいますが、今回は1月よりも条件は厳しいです。

というのも月食したまま月が沈んでしまって、全てを観測できません。

このような月食を「月没帯食」と呼びます。

 

夜明け前にかけ始め、皆既のまま月が沈むので、ある意味レアですね。ですが

沈む頃には夜が明けてしまいます。空の明るさで、観測もしにくいです。

南へゆくほど、観察しやすいです。

 

(C)国立天文台

 

🌟この時期の月は今年最小の満月です。この最小というのは、目の錯覚ではなく、

月の軌道が楕円形をしているので、月と地球の距離に近い遠いができてしまうと

いうものです。

 

当然、近いと大きく見えますが、遠いと、小さく見えるという具合です。

 

(C)国立天文台

 

大きい月は「スーパームーン」と呼ばれて、月のパワーが強いなどと注目されて

いますが、小さい月は特にはないのですが、去年は最小の満月の時に「ストロベリ

ームーン」と重なって、注目されました。

 

これは「ストロベリームーン」が「6月の満月」のことで、ネイティブアメリカン

の方々が使っている俗称です。というのも、6月はいちごの収穫期で、しかも月が

低い位置にあると赤みがかるので、そう呼ばれています。

 

今年は7月なので、時期はずれましたが、今年は月食と同じタイミングなので、

そちらで、注目して見ましょう。

 

 

(C)国立天文台

 

🌟今回の月食は皆既月食を迎えたまま、沈んでゆくという、ちょってレアな月食

です。その分、沈むところは場所によっては、見えにくいところもあるでしょう

が、許せる範囲で見てみましょう。

 

【月食時の月の高度と月の入り時刻】

月の入り時刻 部分食始め

(3時24.2分)

皆既食の始め

(4時30分)

食の最大

(5時21.7分)

札幌 4時24分 8.2度 見られない 見られない
仙台 4時38分 11.3度 1.0度 見られない
東京 4時49分 13.6度 2.8度 見られない
京都 5時7分 16.5度 5.9度 見られない
福岡 5時32分 20.8度 10.3度 1.4度
那覇 5時58分 27.6度 16.3度 6,5度

 

火星が山羊座で衝

 

🌟7月28日月食と同じ時に火星は「山羊座」衝を迎えます。最接近をまじかに

控え、天文写真を撮るには絶好に機会です。月食と火星の写真にチャレンジして

みるのも良いかもしれませんね。

 

秋の星座の見つけ方「やぎ座」
黄道12星座の1つで10番目に位置する「やぎ座」は、歴史も古くシュメール時代に作られました。大まか位置は「いて座」と「みずがめ座」の間にあります。
星コラム「太陽系惑星取りまとめ」
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火星最接近

 

🌟7月31日に火星が15年ぶりに大接近します。火星は2年2ヶ月ごとに地球に

接近しますが、火星の軌道がいびつなために接近距離に違いが出てきます。

そのうちで2018年は15年ぶりの大接近あたり、この日は-2.8等もの明るさに

なります。

また、大きなや明るさの違いなどがわかるので、前後3ヶ月ほど観測するのが

オススメです。

 

お近くの天文台や、博物館などで、観察会などありましたら、是非参加してみて

下さい。

太陽系惑星について「火星」
地球のすぐ外側を回る火星は、地球の直径の半分ほどの小さめの惑星です。火星は、太陽系惑星の中では、一番地球に近い環境があります。もちろん、水や生命の存在などは、まだ直接には見つかっていませんし、二酸化炭素を主成分とする大気は極端に薄く、人間にとっては馴染みにくい世界です。

 

(C)国立天文台

 

 

 

 

まとめ

🌟2018年7月の星空の代表的な天体現象を紹介しました。

 

7月も惑星が色々と楽しめますね、特に火星は大接近もありますし注目ですね。

月食も機会が許す限り観察してみて下さい。

 

 

良い観望でありますように。。。

 

 

 

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