(C)NASA/M102
このページは、
夏の星座にあるメシエ天体「りゅう座-M102-NGC5866」です。
あなたの探している天体ですか?
もし、お探しの天体にたどり着けていない方はこちらをご覧ください。
「M102-NGC5866」
🌟「M102-NGC5866」は「りゅう座」にある、銀河です。
どこにあるの?
🌟所属星座は「りゅう座」の領域にあります。
まずは周りの星座などと「りゅう座」の位置を確認しましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟位置を確認する前に、この「M102」天体はメシエカタログで、物議を醸して
いる天体です。というのも、メシャンが1781年に発見し、その約2年後に、この
天体を「見間違った」と記していて、どう間違ったのかを考える説がいくつかあ
り、それに伴って、候補の天体もあります。「NGC5866」がその辺りにある天体
として有力なのかなと思います。
今回は「NGC5866」と同じ天体として紹介します。
さて、「りゅう座」ですが、北極星の近くにあるので、ほぼ1年中見えています。
ですが、特徴を捉えにくい星座の一つでもあって、しかも、北極星のある「こぐま
座」や左側にある「おおぐま座」の北斗七星に気を取られて、見逃しやすい星座
です。
そんな中でも夏は比較的、探しやすいです。北極星の上側を蛇行しています。まず
北を向きましょう。北斗七星を探してください。夏の北斗七星は、北極星の左側に
よく見えています。北極星を探して「こぐま座」の小さなスプーンを確認しましょ
う。
北斗七星とこぐま座の間に縦にポツンポツンと星が見えたら、それが「りゅう座」
の尻尾あたりです。「こぐま座」を覆うようにグルリと3~4等星の星が繋がってた
どれます。「りゅう座」の頭は「こと座」を目指すようにゆくと「ヘラクレス座」
の下方向に歪んだ四角形が見つかります。
今回は尻尾の方に「M102」はあるので、全体像はまたの機会に探して見ましょ
う。北極星と「こぐま座」の小さなスプーンがわかれば、北極星から、スプーンの
匙の先を伸ばしてゆくと「りゅう座」の3等星ι星エダシクがあります。さらにその
先に「M102」があります。
(C)NASA/M102
🌟私なりに、少し考えました。
なぜ「M102」が見間違ったとしたのか、という点ですが、「NGC4565」という
天体があります。下に画像を載せておきますが、銀河を縦にみた様子が良く似てい
ます。この天体はメシエが見逃した天体として有名です。
この「NGC4565」は「かみのけ座」にあって、この辺りはメシエ天体も多く見つ
かっていて、M100番代前後もいくつかあります。ここで一つの仮説ですが、当時
の望遠鏡の限界もありますが、「横から見た銀河」と思っていなかった可能性を
考えます。
「乙女座」にある「M104」もソンブレロ銀河と呼ばれ、横から見た銀河ですが、
8等星ほどで、銀河として確認できたのではないかな、と考えます。そして、弟子
のメシャンとメシエの間で、横から見た銀河の問題が決着を見なかった。。。
なんてことはないでしょうか?。。。と私の勝手な妄想です。
皆さんはどう思いますか?
(C)NASA/NGC4565
基本情報
基本情報
M102-NGC5866 | |
番号 | M102-NGC5866 |
赤経 | 15h06.5m |
赤緯 | +55°45′ |
等級 | 10.0等 |
距離 | – |
星座 | りゅう座 |
種類 | 銀河 |
まとめ
🌟りゅう座にある「M102-NGC5866」について紹介しました。
所在不明としているものもありますが、NASAでは「NGC5866」と同じ画像なの
で、一番近い候補ということで、紹介しています。
横から見た銀河で不思議な形です。
また、機会があれば、大きな望遠鏡のある施設でも見てください。
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