🌟「M64-NGC4826-ブラックアイ銀河」は「かみのけ座」にある銀河です。
どこにあるの?
🌟所属星座は「かみのけ座」の領域にあります。「かみのけ座」が目立つ星座では
ないので、まずは周りの星座などの「おとめ座」と「かみのけ座」の位置を確認し
ましょう。
(C)アストロアーツ/星空年鑑
🌟「かみのけ座」が目立たないので、「春の大三角形」の一辺を頼りにしましょ
う。「うしかい座」のアルクトゥールスと「しし座」のデネボラを結んだ線上の
「うしかい座」寄りのやや真ん中に「かみのけ座」の4等星α星があります。
そして「かみのけ座」には構成している星よりも目立つ存在があります。
「ベレニケの髪の毛ーMel.111」と呼ばれる散開星団です。
詳しくはこちらを参考にしてください。
1.8等星もあるので、肉眼で見えますね。「Mel.111」のすぐ上に「かみのけ座」
の4等星γ星があります。
「M64」は「かみのけ座」α星とγ星の4等星同士を結んだ線上にあります。
α星から3分の1、γ星から3分の2のあたりですね。
(C)NASA/M64
その特徴は?
銀河を取り巻く星形成雲は、回転運動が特徴です。銀河の外側の領域のガスと
内側の領域のガスは、反対方向に回転しています。
通常は銀河中心の星間ガスは同じ方向に回転しますが、M64は外側のガスは、
約4万光年の範囲で逆に、回転しています。この原因は、十億年前に近くにあった
衛生銀河との合併が考えられています。
この逆に回転していることで、ガスが衝突し、圧縮され、収縮が活発になり、星の
形成が促進されています。このことは星の光の色から推測されています。紫外光
で、観測されたときに、蛍光を発する赤く輝く水素ガスのピンク色の雲と、熱い青
い星の光が若い星の証です。
この他の「かみのけ座」にある天体
「かみのけ座」には、特徴のある天体があり、まとめたページがあるので、
そちらも合わせてご覧ください。
基本情報
基本情報
ブラックアイ銀河 | |
番号 | M64-NGC4826 |
赤経 | 12h56.7m |
赤緯 | +21°41′ |
等級 | 9.4等 |
距離 | 1600万光年 |
星座 | かみのけ座 |
種類 | 渦巻き銀河 |
まとめ
🌟「M64-NGC4826-ブラックアイ銀河」について紹介しました。
「ブラックアイ」と呼ばれていますが、赤い目のような螺旋が美しい銀河です。
5月は観測好機となるので、望遠鏡で探してみましょう。
また、機会があれば、大きな望遠鏡のある施設で探して見てください。
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